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吸収スペクトルと蛍光励起スペクトルの違い
題名のとおりなのですが、よくよく考えてみると内容がほとんど同じ感じがします。 この二つに違いが存在するのでしょうか?それとも私の勘違いで名前だけが違って内容は同じなのでしょうか? 違った場合はその理由を比較的専門的(私を納得させる)にお願します。 あつかましいですが、宜しくお願します。
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- soc0013
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回答No.1
吸収スペクトルと蛍光励起スペクトルは、高い関連性がありますが別物です。 蛍光励起スペクトルは、観測波長における蛍光強度を、励起波長を変化させて測定することで得られます。ですので、蛍光励起スペクトルでは、あくまでも蛍光をもたらすような波長でしか、強度が上がることはありません。 一方、吸収スペクトルでは、その吸収が試料の蛍光をもたらすものか否かに関する情報はいっさい含んでいません。 吸収スペクトルと蛍光励起スペクトルが異なる、簡単な例を挙げてみます。 蛍光性の高いAという物質と蛍光性のほとんど無いBという物質があるとします。これらが混合しているような試料を考えてみましょう。 この試料の吸収スペクトルを測定すると、当然AとBの吸収が重なり合ったようなスペクトルが観測されるはずです。 一方この試料の(適当な蛍光発光波長での)蛍光励起スペクトルを測定すると、そのスペクトルはAの吸収スペクトルに対応した形状のスペクトルを示すはずです。(ただし、この蛍光にA-B間の励起エネルギー移動が関与する場合は除きます。)