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怖いもの見たさ?
本やドラマや映画、はてはゲームの世界まで、本来なら遭遇したくない不幸を 題材にしたものが多々あります。 ・戦争もの 全世界共通で戦争は起こしてはならないという見識があるにも、 かかわらずこれだけ多くの戦争を扱ったゲームがあるのはなぜなのでしょうか? 玩具銃を使ってのサバイバルゲーム(模擬戦闘)なども存在しています。 映画・小説は戦争の悲惨さを後世に伝えるために重要であると理解できるですが・・・。 ・ホラーもの ゾンビなどが徘徊し一般人を襲うような作品から、リングのようなジワリとくる 恐怖系のものとこちらも数多くあります。 (昔から怪談話など、怖い話が星の数ほど) ・殺人事件もの 毎週TVで放送されているぐらい、説明不要なメジャーなドラマですね。 推理小説など含めて、起こってはならない事件を(創作し)題材にしたものが 多くあります。 ・不幸もの(かわいそう系) 突然の病気や事故で家族や恋人を失ってしまう等、涙なしには 見られないものもたくさんあります。 人はどうしてあえて上記のような作品を創作してみたがるのでしょうか? (その境遇に陥っていない自分を見て幸せを感じている?) 戦争を扱ったゲームなど、よくわかりません。 (凄惨な演出がリアルなものほど人気度が高いようです) なんとも表現しにくい疑問なのですが、ご回答よろしくお願いいたします
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人間が本やドラマ・ゲームなどを行う理由のひとつに、「単調な日常生活では味わえない感情を経験したい」という理由があると思います。 その感情とは、楽しみ・喜び・幸せ・恐れ・スリル・エロティシズム・・など多数あり、「不幸」や「恐怖」などの「負」の感情もその内に含まれます。 「負」の感情でも、現実ではなく、ゲームやドラマなど架空の世界から味わう感情だと分かっているので、純粋に楽しめます。 戦争もの・・ 「狩猟本能」や「闘争本能」が満たされると思います。 単純に楽しめるのは、ゲームは戦争の疑似体験であり、絶対に怪我をしたり死ぬ事がないのが分かっているからです。「スリル」や「恐怖」だけを楽しむ事ができます。 ホラーもの・・ 「スリル」や「恐怖」「だけ」を味わう事ができます。 殺人事件もの・・ 「スリル」や「恐怖」「だけ」を味わう事ができます。 不幸もの(かわいそう系)・・ 「悲しみ」「同情」「感動」「だけ」を味わう事ができます。 涙を流したとしても、その不幸(涙を流した理由)も所詮他人事ですので、その「負」の感情を引きずる事はないと思います。 何にしても、それが現実でないからこそ、「スリル」「恐怖」「悲しみ」など負の感情を楽しむ事ができる、それを分かっているが故に、人は戦争もののゲームをするし、不幸ものの映画を見るのだと思います。
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狩の本能ではないでしょうか、狩というのは生命体を殺して快感を得る作業です。これがなければ人はたんぱく質を得るということが出来なかったはずです。このたんぱく質を得た人間が生き延び植物だけを食べていたやさしい人は毒などで生き延びて来れなかったのではないでしょうか?その遺伝が常に循環しているのでグロテクスな話は快感なのです。 本来なら狩の本能は自然に昇華されていなければいけない話ですがそれがメディアにもとめたりするのではないでしょうか? フロイトはその根底下には死の欲望があると考えていたようですが、僕が思うには死の反動ではないかとおもわれます。 さっきの原始人の狩についても食事を得られていない状態への方向から食事を得られて居る状態へバランスをとろうとしているのが見受けられます。ユングが人間は心のバランスを求めている言及しているように食事を得られていない状態から食事を得られている状態への反動なのではないかと個人的には感じています。ですがメディアの場合ですとベクトルは逆になるのではないかと今思いました。つまり食事は得られているが狩の本能が満たされないということです。衣食住が満たされているとその反動に死の恐怖を求めようとしているのではないかと思われます。 それが実際に死ぬわけには行かないからメディアに投影しているというわけです。
お礼
狩猟時代 「生存のための食料を得る=狩り」 満腹感を得られる=快感 このときに副次的に発生していた、狩り=戦闘時の死の恐怖が 快感へ関連性を持ってしまったということなんですね。 狩り(死の恐怖)=食糧獲得(満腹感)=快感 狩り=快感 現在では狩りをすることなく食料が得られてしまうので、 狩り=戦闘=死の恐怖を疑似的なもので補っているということなんですね。 ご回答ありがとうございました。
- hakobulu
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おそらく、「怖いもの」をどこかで求めているところが人間にはあるからではないか、と思います。 戦争もの・ホラーもの・殺人事件もの・不幸もの。 「破滅」というキーワードで通底しているように思われます。 では、なぜ破滅を求めるのか。 破滅が意味するのは(幸福な、あるいは平凡な)現実の消滅でしょう。 現実を保存する(=生きる)ということは存外エネルギーを必要とするものです。 根底的には、人は誰しもがそのことに疲れている部分は持っています。 そして、最終的に精神の安定を求めたときに、その現実の破壊にあこがれます。 破壊してしまえば、保存する(=生きる)ためにエネルギーを消耗する必要性から逃れることができるからです。 これを「死の本能(=タナトス)」と呼ぶこともあります。 人間であれば(無意識的な場合が殆んどですが)誰しもが抱えているこの破滅への衝動を仮想実現できる効果。 これが、怖いもの見たさの本質ではないか、という気がします。 仮想実現されることで本来のタナトスは昇華され、結果としてバランスが保たれる。 常にというわけではないでしょうが、殆んどの場合、そういったメリットはあるように思います。 また、付随的理由として、その緊迫感が性的興奮のメカニズムとおそらく類似しているために、好んで怖いものを見たがる、という場合もあるのでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- 0123555
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>本やドラマや映画、はてはゲームの世界まで、本来なら遭遇したくない不幸を題材にしたものが多々あります。 ・広義に於ける「異化(1)」に内在する「異化効果(2)」のある作品を更に強い刺激や非日常を消費者が求めている状況が進行しているので表現がエスカレートしていると思います。一種の麻痺した感覚が作品を作る側にも受ける側にあるのではないかと思います。 (1)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%95%B0%E5%8C%96 (2)http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%b0%db%b2%bd%b8%fa%b2%cc&dtype=0&stype=1&dname=0na なお、この場合の異化は当然生物学に於ける異化とは違います。 >創作してみたがるのでしょうか? ・芸術上の創作とある種の消費者に迎合した商品は異なる視点での考察は分ける必要があると思います。 >不幸もの(かわいそう系) ・ただ単なるお涙頂戴にみられる演出は前出の異化効果には含まれないと思いますが、創作する側も受ける側も個人差があり、個人の趣味趣向は多岐にわたるので、すべてまとめて十把一絡げ的な見方は出来ないと思います。 私見は、個人個人に於ける本能心理や脳や体の欲求は個人個人の理性に任せるしかないのかとも思いますが、社会学的視点でみればあまりいい現象でないと感じています。ご参考まで。
お礼
[異化]という言葉を初めて知りました。 説明文を読んでみるとなるほどと、思わさせられました。 ご回答ありがとうございました。
先日某TV番組で、脳科学者の茂木氏が「人間は恐怖を感じると脳が活性する」というようなお話をされていらっしゃいました。 もともと原始の時代では、狩りをする際は命がけなので、人間は恐怖を感じていたそうでしたが 現代社会では恐怖を感じる事が少ないために、ホラー映画などを観て恐怖を感じたがるそうです。 悲しい系を見たがる心理について、私が学生時代に習ったのは、ストレスホルモンと呼ばれるホルモンの働きです。 ストレスホルモンは涙の中に含まれており、涙を流すという行為で体外に排泄できます。 人間は、血中濃度が高くなるとストレスを感じ、感涙系の映画などを見て泣いたり、感動して泣いたり、悩んで泣いたりする事で ストレスホルモンを、自分の知らぬうちに排泄しようとするのだそうです。 人それぞれの趣味や思考は異なるので、それらを見たがる心理は一概には言えませんが 人間は自分の意思や思考とはまた別に、本能的な身体機能により、それら恐怖を感じたがる事もあるのでしょうね^^
お礼
>ストレスホルモンは涙の中に含まれており、涙を流すという行為で体外に排泄できます。 泣くとすっきりした感じがするのは、精神的な部分だけではなかったんですね。 人間は本能的に「怖いもの見たさ」なんですね。 回答有難うございました。
人は本来スリルを味わいたいと思うものです。というのも昔は槍などを使って狩をし、それで自分自身の生命をつなぎとめていました。 しかし技術が進み、人口がふえると共に、スーパーマーケットのような便利なものが出てきました。 ですが人間というのは不思議なもので、まだ狩をしていた頃の「本能」が残っているのです。でも実際にハンティングするなんてことしたら日本では法にふれます。そのほかの国でもです。 ですからその「本能」を落ち着かせるために「スリル」で補おうとするのです。やはりスリルから連想される事といえば、激しい、荒い、驚くなどです。ですから映画にしろゲームにしろ銃撃戦などのシーンが多くでてきます。感動物も、同情してほしいという人間感情の表れだと思います。全て聞いた話なのであまりあてにしないで下さい。
お礼
狩や戦い、スリルを求めるのは、やはり本能なのですね。 回答有難うございました。
お礼
「単調な日常生活では味わえない感情を経験したい」 まさにその通りですね。 映画でもゲームでも非日常を体験さててくれます。 「恋愛モノ」は非現実ではないにしろ 自分ではない他人の体験を疑似体験することが出来ますものね。 わかりやすい回答ありがとうございました。