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水酸化アンモニウムとアンモニアについて
推理小説ネタなのですが、水酸化アンモニウムとアンモニアの関係についてお教えください。 1.被害者の血液から「水酸化アンモニウム」が検出された。 2.被害者は「アンモニア水」を注射された可能性がある。 というくだりがあるのですが、「水酸化アンモニウム」は早い話「アンモニア水(アンモニア水溶液)」のことですよね? 例えばなんですが、アンモニア(液体アンモニア)を注射され、これが血中の水分と反応して「水酸化アンモニウム」が生成され検出された、とも考えられるでしょうか。 妙な質問ですが、どなたかお教えください。よろしくお願い致します。
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> 1.被害者の血液から「水酸化アンモニウム」が検出された。 まともな分析をやった人間ならこんな表現はしません.アンモニウムイオンが検出された,ならあるでしょう.なぜなら,水酸化アンモニウムは実体のある化合物ではないし,血液のような混合液からは「水酸化ナトリウム」だって検出できません. たとえば,塩化ナトリウムと水酸化カリウムを順番に注射したのと,塩化カリウムと水酸化ナトリウムを順番に注射したのを,混合後の溶液の分析から特定することは不可能です. なので,1の物言い自体があまりにも非現実的. ついでにいっておくと,水酸化アンモニウムとアンモニア水は違います. アンモニア水はアンモニアの水溶液.水酸化アンモニウムは実体がなく,仮想的にアンモニアの塩基としての酸塩基中和反応を記述するときに使われる言葉で,検出されるようなものではありません.
その他の回答 (1)
最近は「水酸化アンモニウム」という言葉は無いそうです。私もこれを使って「注意」されてしまいました。^o^ アンモニウムイオンと水酸化物イオンが組み合わさった「物質」は取り出せないのですから、ということですね。 「アンモニアが検出された」だけで充分でしょう。
お礼
ありがとうございます。 NO.1 の方もご教示くださいましたが、「水酸化アンモニウム」なる言葉は便宜的にあるだけで実体がないのですね。 勉強になりました。
お礼
なるほど! 「水酸化アンモニウム」という表現がおかしいのですね。 もし言うのなら「アンモニウムイオン」。 ありがとうございました。