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収支計算書では「負債」という用語は通常は使わないのですか?

収支計算書の支出の部では、「負債」という用語は使わないのが普通でしょうか?しかし自動車や住宅のローンなどの借金は「負債」と言えますよね?そうなら、これらの負債に対する支出を総称して「負債支出」と表現したらいけないでしょうか?それとも簿記では、「負債」という用語は貸借対照表などの特定の用語と定められているのでしょうか?教えて下さい。

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  • gootaroh
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回答No.4

ご質問者様は、負債と支出の意味について、こんがらがっているかもしれません。以下、話を超単純化しますので、厳密さには欠けますが、理解の一助になさってください。 財務諸表(決算書)は大きく貸借対照表と損益計算書に分かれますが、負債は資産に対応した用語で、貸借対照表に関するものです。 ご質問の収支計算書というのは、大きな分類では損益計算書に属するものです。 貸借対照表であれ損益計算書であれ、複式簿記ではお金の「調達方法」を右側(貸方)に仕訳し、「使い道」を左側(借方)に仕訳します。 ざっくり申しますと、「調達方法」とは貸借対照表でいうと「負債」と「純資産」、損益計算書でいうと「収益」です(つまり「入ってくるお金」)。一方、調達したお金の「使い道」とは貸借対照表でいうと「資産」、損益計算書でいうと「費用」です(つまり「出ていくお金」)。 ご質問の収支計算書の支出の部というのは、多分「費用」のことでしょうから、どちらかというとお金の「使い道」、複式簿記でいうと左側(借方)に仕訳されるものです。 一方、「負債」はお金の「調達方法」であり、複式簿記でいうと右側(貸方)に仕訳されるものなので、両者は性質が異なります。 >しかし自動車や住宅のローンなどの借金は「負債」と言えますよね? ・確かに借金は「負債」(調達方法)です。この場合は、自動車や住宅が「資産」(調達したお金の使い道)です。借金は負債ですが、「費用」ではないですよね。ただ、借金に対する利息の支払は「費用」(支出)に相当します。 >貸借料支出を「負債」と呼んでもおかしくないでしょうか? ・おかしいと思います。「負債」(調達方法)には「資産」(使い道)が伴います。例えば土地の賃借料を支払っているとして、自分のところにその土地が残っているでしょうか?その土地はあくまで借りているものなので、自分の土地ではないですよね。賃借料はあくまで「費用」、つまりそれ自体「お金の使い道」にすぎません。 いずれにせよ、話を超単純化すると、「調達方法」とは「入ってくるお金」、「使い道」とは「出ていくお金」です。 多分想像ですが、ご質問者様は、借金の返済を「出ていくお金」と解釈してしまっているのではないでしょうか?「出ていくお金」と考えると「費用」のようにも思えてしまいますが、正しくは「『入ってくるお金』が減少する」という具合に解釈するのです。似て非なるものです。

bultmann2
質問者

お礼

ありがとうございます。自分の混乱の問題点を整理することができました。ご指摘のとおり、負債を借金返済の支出と混同していました。

その他の回答 (3)

  • ok2007
  • ベストアンサー率57% (1219/2120)
回答No.3

収支計算書は、金銭の出し入れを見るためのものです。すなわち、一定期間の流れ(フロー)を見るものです。 他方、会計用語でいうところの「負債」は、一時点の残高(ストック)を表すものであって、既発生の法律上の支払義務と、将来予想される資産減少とを包含したものです。 支払義務そのものは金銭の出し入れを表すものではありませんし、将来の資産減少も現在の金銭の出し入れに関与することはありません。 したがって、収支計算書においては、「負債」そのものを表す項目は存在しません。 他方、「負債に対する支出を総称して『負債支出』と表現」することは、特に妨げられていません。 ただ、一般的な収支計算書は少なくとも、経常収支とそうでないものとを分離して計上しています。そのため、一般的には、経常支出とそうでないものとを一緒くたにしてしまう「負債支出」を用いる意義は乏しいものと考えられます。

bultmann2
質問者

お礼

ありがとうございます。負債の厳密な意味を理解できました。ご指摘のとおり、負債を金銭の支出と混同していました。簿記用語の定義の難しさをあらためて感じました。

  • makosei
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回答No.2

 たとえば毎月普通に支払っている賃料(地代・家賃・レンタル料など)は負債とは呼べません。「費用」です。  ただし、支払期限が来ているのに未払いになっている賃料は「未払金」という負債に属します。(貸借対照表に載ります。特別に「未払賃料」というような科目をその会社独自につくることはあるかと思います) 逆に賃料を前払いしているときは「前払費用」、その効果が1年を超えて及ぶような費用は「長期前払費用」という資産に属します。  「私は毎月毎月、家賃7万円の支払という負債を背負っているんだ」というセリフは、少し不正確ながら日常生活ではありえるでしょう。でも、経理では使える言葉ではありません。

bultmann2
質問者

お礼

ありがとうございます。「負債」の日常の雑談における使用と経理の専門的な用法との違いを学ぶことができました。

  • makosei
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回答No.1

こんにちは。  収支計算書は文字どおり収入と支出を示す計算書です。ここでは簿記でいう損益計算書で考えてみます。  費用とは経営活動によって純資産が減少する要因となるもののことです。ところで、自動車ローンを組んだだけでは純資産は減少しません。確かに「借入金」という「負債」は増えますが、同時に「車両(運搬具)」という資産も増えます。ローンを組んだ結果、利息を払います。この「支払利息」こそ「費用」です。ですから「負債」と「費用」は明確に区別する必要があります。  おしゃるように「負債」は貸借対照表に登場する科目(用語)です。 収支計算書や損益計算書には負債に属する科目は出てきません。

bultmann2
質問者

補足

ありがとうございます。ところで貸借料支出を「負債」と呼んでもおかしくないでしょうか?科目として表記できないとしても、収支計算書の支出の中の貸借料を「負債」と表現することはできますか?それとも「負債」という言葉は、貸借対照表以外の書表の科目については使えないのでしょうか?つまり貸借対照表に専用の言葉なのですか?

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