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菊がお葬式の花とされるのはどこが発祥?
お葬式や法事の花といえばだれしも菊を真っ先に思い浮かべるだろうと思います。これは日本人の慣習だからと思っていましたが、リヒャルトシュトラウスの万霊節という歌曲(もとは別の詩人の詩による)で、死者の日(ハロウィーンあたり)にキンモクセイとアスターをうんぬんという歌詞がでてまいります。アスターという花については何も知らなかったのですが、ネットで調べましたらまたの名をエゾギク、つまりキク科の植物とありました。 菊を死人と結びつけるのは世界的な傾向なのでしょうか?
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19世紀のフランスでは万霊節に墓前を菊で飾る風習が広まります。それ以前は白いカーネーションやツルニチニチソウだったのが、中国産の菊に変わったそうです。 中国や日本では菊は長寿の象徴です。9月9日の重陽(ちょうよう)は「菊の節句」の別称があるように、菊酒を飲み、菊を綿で包み、その香りと朝露を宿すという被綿(きせわた)が行われます。 後鳥羽天皇は菊をことのほか愛されたことから菊花紋は、皇室の紋の一つとなりました。 また蘭・竹・梅とともに菊は「四君子」と称され、気品と高潔ある花として尊ばれます。 ですから、日本では古くは葬儀の花としては樒が重用され、菊は特に聞かれません。 種類が多いキク科(タンポポ・ガーベラ・ダリヤ・アザミ・ベニバナなど)の中で、特にキクは育てやすく一年中安価で入手でき、大量の花が必要な葬儀では重宝する。なおかつ色や香りも淡くさわやかなので、追悼の意を表しやすいという、近代になってからの実用的理由が多分ではないでしょうか。
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フランスで19世紀に広まった風習と聞いております。 死者の日は11月2日なのですが、万聖節11月1日が祭日なので この日にお墓参りをこぞってするようになりました。 季節の花が秋菊でしたので、商人たちが秋菊を売り込み、定着したそうです。 菊はヨーロッパに17世紀に中国からもたらされ、黄金の花という意味のラテン名を持っています。 長持ちすること、栽培が楽なことから、お墓参りや大量消費にうってつけの花といえます。