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基軸通貨国の貿易赤字

ある国の貿易赤字が累積していくと、 最終的に何が起こることが期待されるのでしょうか? 基軸通貨国と非基軸通貨国では状況が違うのでしょうか?

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noname#78613
noname#78613
回答No.1

貿易赤字を出しているということはその額だけ外国から借金をしていることになります。生産力(所得を生み出す力)以上に消費しようとする為に外国からお金を借りて輸入超過なんてことがおきるわけです。 となると、対外債務国の場合、貿易赤字の額と金利の分だけ対外債務が膨らみます。だったら毎年貿易赤字を続けているとヤバいんじゃ?破綻するの?と思われるかもしれませんが、実は必ずしもそうではありません。 日本の公債の問題の議論と同じように考えれば、GDPに占める貿易赤字額の割合が十分小さく、かつ金利水準よりも経済成長率が高い状態が将来にわたって続くのであれば、対外債務残高の対GDP比は安定し、対外利払い額はGDPを超えない水準で推移し、国が破綻することはありません。要は力があるなら借金をし続けても大丈夫ということです。 この問題は基軸通貨国であろうとなかろうと関係ありません。基軸通貨国だから借金できるというのではなくて、経済力があって返済能力があると思われるからから借金できるんです。

noname#108554
質問者

お礼

ありがとうございます。 すると、貿易赤字というのは何が問題なのですか?

その他の回答 (1)

noname#78613
noname#78613
回答No.2

貿易赤字が問題になる理由は1つです。それは、もし経済力(経済成長率)が予想外に低下するようなら、デフォルトを避けるために消費水準を引き下げなければないということです。 貿易赤字を出せば対外純資産が減少してしまうとか、輸入ばかりだと雇用の機会がなくなるとかいった考え方はかつての重商主義の名残であってそこにちゃんとした根拠があるわけではありません。人々が自由に経済取引を行う結果貿易赤字が発生しているのであって、無理に貿易赤字を解消しようとすればその自由を奪うことになってしまい望ましくありません。 政策としてベストなのは貿易赤字の一原因である財政運営(財政赤字)を効率的にするとか、経済成長率が金利水準を下回らないよう効率的な社会経済を実現するといったことだと思います。

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