- ベストアンサー
「自分」という1人称について
日本語の一人称に関して質問させて頂きます。 公の場では、男女に関係なく「私(わたしorわたくし)」という一人称を使用するのが、最も一般的だと思います。 対して、「自分」という一人称は、公の場で(会社内等で初対面の目上の方を対象に)使用するにあたっては適切でしょうか?
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。 既に回答は出ていますが、少し補足します。 ご質問1: <公の場では、男女に関係なく「私(わたしorわたくし)」という一人称を使用するのが、最も一般的だと思います。> おっしゃる通りです。 ご質問2: <「自分」という一人称は、公の場で(会社内等で初対面の目上の方を対象に)使用するにあたっては適切でしょうか?> 適切ではありません。 1.自分を1人称で使うのは、3人称の代名詞的な語法になります。 2.つまり、自分に距離を置き、「主観」を隠した客観的な語法になります。 3.自衛隊や軍隊では好んで使われる語法です。理由は、軍隊の世界では、下官の「主観」を上官の前で出すことは無礼にあたるからです。 4.部下の意志が尊重されない、上の命令が絶対の世界、例えば自衛隊、軍隊、やくざ、暴走族、右翼などでは、この語法が絶対条件、というところもあります。 会社でも、独裁体制の会社では「自分」という1人称の表現も好まれるところもあるかもしれません。まあ、会社は労働法で従業員の権利は守られていますから、上記の団体とは一線を画しますので、「主観」を出す語法「私」が禁じられることはないでしょう。 5.なお、2人称で使われる「自分」という用法もありますが、これも地域に拘らず、親しい間柄での語法です。2人称の「自分」は全国的に使われます。 例: 「自分はどうなのよ?」=「あなたはどうなのよ?」 「自分で言ったくせに」=「あなたが言ったくせに」 ちなみに、鎌倉時代以降、「それがし」という1人称、2人称どちらにも使える代名詞がありましたが、これは親しい間柄だけでなく、敬意を表す間柄でも使われていた用法もありました。 以上ご参考までに。
その他の回答 (6)
先ず、「自分」という一人称代名詞は現実に存在します。 それにもかかわらず、国語辞典やビジネス会話のマニュアル本が等しくその使用を避けるべきだと説明する根拠は、恐らく昭和27年に国語審議会が文部大臣に上申した建議の中における下記の記述だろうと思われます。 ------------------------------ 1 人をさすことば (1) 自分をさすことば 1) 「わたし」を標準の形とする。 2) 「わたくし」は,あらたまった場合の用語とする。 付記 女性の発音では「あたくし」「あたし」という形も認められるが,原則としては,男女を通じて「わたし」「わたくし」を標準の形とする。 3) 「ぼく」は男子学生の用語であるが,杜会人とたれば,あらためて「わたし」を使うように,教育上,注意をすること。 4) 「じぶん」を「わたし」の意味に使うことは避けたい。 http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&id=1000007021&clc=1000000108&cmc=1000005596&cli=1000006832&cmi=1000006836 ------------------------------ これに基づいて多数の識者が「自分」という代名詞を否定し続けてきた結果、国民の間に 「自分を『自分』と呼ぶのは誤り」 という意識が広く定着したものと思われます。 > 「自分」という一人称は、公の場で(会社内等で初対面の目上の方を > 対象に)使用するにあたっては適切でしょうか? その立場からこのご質問に回答しますと、組織の内か外か、相手が目上か目下か、初対面か既知であるかを問わず、「わたしは」の意味で「自分は」と言うことは避けるべきでしょう。 ただし‥ 国語審議会と言ってもしょせんは人間の集まりです。議論においてメンバーはそれぞれの思想・信条(個人の主観)に基づいて意見を述べているわけです。上記建議の背景に「軍国色の排除」というイデオロギーがあった可能性も考慮に入れるべきでしょう。ある意味「自分」の是非に関する議論は、日の丸や君が代の是非を論じることに近いものがあると思います。 このように、言葉のルールというものは多くが民間から自然に発生・普及するものである一方、国家が積極的に関与して方向付けする場合もあります。 少なくとも私は、自分を「自分」と呼んではいけないことについて誰もが納得する合理的・普遍的な理由があるとは思いません ( ^^
「自分」・・・男性的な言い方で結構だと思います。 以下はWIKIPEDIA からの抜粋です。 【自分】「体育会系の男性に多いが、非体育会系の男性(内向的でおとなしい・不器用な人が多い)が使う事もある。一般的な一人称の言えない人が使うことが多い一方で、ストイックな印象で軍隊的といわれる一面もある。 力士や野球選手に多いが、刑事ドラマ「西部警察」で渡哲也が演じた主人公・大門圭介が用いたのは有名で、流行語にもなった。渡自身は基本的に一人称は「私」を使っているが、2006年に缶コーヒージョージアのCM(木村拓哉と共演)で復活。この他にタレントの風見しんごらも用いる。 」 若い元気イッパイの男性が、「自分は」というのは、見ていて好もしく思います。 決して下品な言い方ではありません。 ましてや暴力団の用語なんていうのは、いいがかりです。 もし、お勤めの会社で使われているようであれば、使ってください。 言葉は理屈ではありません。 みんなが使っている言葉が、「正しい言葉」なんです。 なお、関西で使う二人称の「自分」は、否定的表現につかわれる「自分はどうなのよ」の「自分」ではありません。「あなた」「きみ」と全く同じように「自分」を使います。
お礼
返答ありがとうございます。今までとは少し違った答えですね。 他の方のレスポンスの内容もよく考慮して、TPOを弁えた使用を心がけたいです。
対等以下の日常会話でしか使いません。 #3のように関西系の方が入るととてもややこしゅうてかなわん、ことになりますし。
お礼
返答有難うございました。
- kishn_an
- ベストアンサー率44% (597/1336)
関西だったらちょっとマズいかも。 「自分」は二人称ですから。 「なんしてん自分(何をしているのですか君は?)」って よくナイナイの矢部さんが言ってますよね。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
普通のまともな会社であれば、新人教育研修で「わたし」もしく は「わたくし」を使うことは厳しく教育されます。 「自分」や「ぼく」は社会人としての言葉遣いだけでなく、その 会社のイメージにもかかわることなので、本人の裁量ではないの です。
お礼
返答ありがとうございます。 社会人として誤った言葉遣いを使わないように気をつけたいと思います。参考になりました。
- makosei
- ベストアンサー率21% (193/898)
適切どころか不適切です。避けるべきです。「わたし」が標準で、少しあらたまって「わたくし」です。 高倉健あたりが映画で「自分は~であります」とやっているのを見たことがあります。軍隊を描いた場面でしたが、もとはそんなところでよく使われた言葉かもしれません。個人的には、一般人が日常生活で使う言葉としても野暮ったく感じます。
お礼
返答ありがとうございました。 「自分」という1人称はやはり昔の軍隊などで使われた言葉なんですね。
お礼
返答ありがとうございました。 自分にとっては(←この様に、文章上ではつい癖で使ってしまいます(汗))少し難しい考察でしたが、要は、特に使うべきではないという明確な定義は無いけれども、出来るだけ使うべきではないという暗黙の了解があると言う事でしょうか。