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GABAやセロトニン量を枯渇させる方法
こんにちは!アロマセラピーについて勉強している、大学院1年生です。 実験に行き詰ってしまい、ぜひアドバイスをお願いいたします。 香りの吸入による鎮静効果を、マウスの行動を観察して実験してきました。 ある香りをマウスに嗅がせると、落ち着いて、良く眠っています! 脳内のGABAやセロトニン量に何らかの変化があるのでは!と思い、何とか脳内物質の定量までできたのですが、香りを嗅がせたからといって何も変化はありませんでした・・・ せっかく定量できたので、この実験を生かしたいです! そこで、初めにマウスのGABAやセロトニン量を操作し、そのマウスでの香り吸入の効果を調べたいと考えています。 何らかの異常なストレスや薬物をマウスに与えることで、GABAやセロトニンなど脳内物質量を変化させる有効な方法はあるのでしょうか? ぜひアドバイスを宜しくお願いいたします!
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> 「GABA」や「5-HT」といいますのは、これらは基本的に環境からの刺激入力によって分泌量の変化する伝達物質ではないです。 そんな事はありません。特にセロトニンは情動、つまり精神状態と深く関わっていることが知られています。ですからバランスが崩れると鬱状態になったりするわけです。 実験的にも、心理的ストレスを加えると前頭前野、扁桃体、海馬等でセロトニン分泌量が上がることがネズミで報告されています。 Brain Research vol. 739, pp. 57-69, 1996 Neuroscience letters vol. 162, pp. 81-84, 1993 Neuroscience Letters vol. 215, pp. 197-200, 1996 等々 嗅覚との関連は知りませんが、アロマテラピーで精神的ストレスが軽減されるとするならば、情動に関わる脳の領域でセロトニンの分泌量が変化する事はあり得ない話ではありません。それが検出できるかどうかはまた別問題ですが。
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- xen1234
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研究に身を置く者ですが、質問者様の分野はずぶの素人です。 しかし、ある程度実験計画については感想を述べれるかと思い書き込み致します。 私の印象はNo5様と似通っています。 質問者様がされる実験を見たときに印象は例えると、 あるタンパク質分解酵素Aの活性をチューブの中ではかりたいのだか、 そのチューブの中には他のタンパク質分解酵素がたくさんあって Aの活性がどうか見づらい。 そこで、タンパク質分解酵素の阻害剤を入れて 他の分解酵素の活性をおさえておいて、Aの活性を見てみよう。 こんな風に聞こえます。 ここで、Aの活性がよほど強くないと結果として見いだせない気がします (どうもAの活性も低いみたいだという印象を受けます)。 質問者様はその「香り」は、マウスのGABAやセロトニン量を 操作する何か(薬品とかストレスとか)、に対抗するくらい 打ち消すくらい強い効果があるとお考えでしょうか? 私は質問者様が確認された変化なしということから、 そこまで強い効果がその香りにあるか疑問です。 また、もう1つの実験系、興奮を抑えるという方ではこう聞こえます。 ある阻害剤Aの効果をチューブの中ではかりたい (この阻害剤Aは弱い阻害効果みたいだ)。 しかし、チューブの中には阻害するべき反応が起こっていない。 そこで、強い阻害剤でないと阻害しきれない反応をチューブで起こして、 阻害剤Aの阻害効果を見ようとしている。 興奮剤と香りの効果がちょうど打ち消し合う量で実験を行えば とも思いますが、何をもって釣り合ったと言えるか自体が課題な気がします。 確かに、覚えた実験方法で結果を出したいということは理解できますが、 ポジティブな結果がでる時もあれば出ないときもあるのが実験です。 私も一番いいと思うのは、担当教官とのディスカッションです。 院生の駆け出しも駆け出しのうちは、担当教官と密に話をしましょう。
- nonnon1190
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素朴な疑問なのですが、仮にGABAやセロトニンと薬物などで枯渇させることが出来るとして、 GABAやセロトニンの作用をおさえるアンタゴニストを用いるとして、 興奮状態を引き起こす薬物を投与するとして、 これらのことをしてですね、これらの作用を打ち消すだけのことをやってのける香りって何?って思うんですが・・・。 例えば鬱に対する薬剤を人間に与えたら効果がみえる、つまりは情動が変化するような薬剤の効果を、その香りは打ち消す、もしくは同じような効果があるとは、私は考えづらいと思うのですが・・・。 というのは、質問者様は既にその香りをかがせて脳内物質の変化がないことを確認しているわけですよね?ということは脳全体(?)では変化がないんだと思います。それくらいある意味弱い効果の香りであるのではないのでしょうか?どうお考えでしょうか? そこにきて脳内を確実に変化させる薬剤(だから実験に使える)を用いている時に、その香りによって変化を見るって何か矛盾していると思うのですが・・・。 私を含めて、ここに書き込んだ何の専門家かわからない方々の知識のひけらかしも結構ですが、実験的にそもそも成り立たない気がするのですが。 そもそも、質問者様の研究室の先生はどう言われているのでしょうか? 質問者様ままだ大学院生1年生です。このような質問はその専門家であることがわかりきっている、あなたの研究室の先生に教えを乞うことが基本だと思います。 このようなところで素人を相手できる暇人の適当な情報や知識の見せびらかしより、研究室の方々とコミュニケーションによって得られる情報が正確で確実だとは思いませんか? 研究室の方々と話もしないで実験していると、いつしか浮いた存在になり、先生から無視されるようになりますよ。ご注意を。
- ruehas
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こんにちは。 >脳内のGABAやセロトニン量に何らかの変化があるのでは!と思い、何とか脳内物質の定量までできたのですが、香りを嗅がせたからといって何も変化はありませんでした・・・ 嗅覚刺激では「GABA」や「5-TH(セロトニン)」の分泌量の変化は起こらないです。 「GABA」や「5-HT」といいますのは、これらは基本的に環境からの刺激入力によって分泌量の変化する伝達物質ではないです。 「GABA」はその含有細胞が活性入力を受けることによって特定の接続先に抑制信号を出力するための伝達物質であり、脳内の覚醒状態をコントロールするために放出されるものではありません。また、「5-HT」といいますのは主に中枢系の抑制を受け持つ「修飾系」の伝達物質ですが、これは日照周期や反復運動といった身体の「内的要因」に従うものであり、環境からの刺激入力によって分泌量が増減するものではないです。 従いまして、薬物の吸引によって生理的に分泌を促してやるというならばできるかも知れませんが、嗅覚刺激による神経伝達ではマウスの脳内にGABAや5-HTの分泌量の変化は起こらないはずです。 この実験は、根本的に見直した方が宜しい思います。
- sevenless
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抗鬱剤として使用される SSRI (Selective Serotonin Reuptake Inhibitor) はシナプスのセロトニン量を増加させますね。同様に SGRI (Selective GABA Reuptake Inhibitor)もあります。枯渇させるというのはあまり思い当たらないですね。受容体に作用して GABA やセロトニンの作用を抑えるアンタゴニストは色々あります。 鎮静作用を見たいのであれば、興奮作用を持つ薬物を投与した方がいいかもしれません。典型的なのはコカインやアンフェタミンですが、使用許可を得るのが少々大変です。 その他、精神疾患や気分障害の治療薬は一般に神経伝達物質や受容体に作用することが多いので、そのあたりを調べてみればいいと思います。 それから、脳内物質はどのように定量されましたか?伝達物質の量が変化するとしても脳のごく一部の領域である可能性が高いので、microdialysis などを用いれば変化が見えてくるかもしれません。
- tomi-chan
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電気生理を基本としたバイオアッセイを構築するのが良いと思いますが、GABAやセロトニンを操作することにより、その生理的な応答を検証することは出来ても、「香り」を嗅がせたこととGABA、セロトニン放出量(または感受性)とリラクゼーション効果との因果関係を証明するのは難しいと思います。なんかアドバイスになっていなくて申し訳ないです・・・。
補足
おはようございます。早速のお返事、ありがとうございます! 正常なマウスにいくら香りを嗅がせたとしても、脳内物質の変化は捉えにくいのかなぁと思いました。行動を見る際にも、水槽内にマウスを入れることが刺激になっているらしく、活発に動き回るのをどれだけ抑えるかが論点になるそうです。コカインは難しいかもしれませんが、カフェイン辺りで予備試験を行ってみます!ありがとうございます!! 同じように、脳内物質に影響を与える薬物を投与して、香りを嗅がせることでの回復をみてみたいです。さらに脳内物質に影響を与えることで、マウスの行動量も変化させられれば最高なのですが・・・ そのような薬物はあるのでしょうか。。。 質問ばかりですみません。 脳内物質の定量に関してですが、全脳から大脳皮質を取り除き、ホモジナイズ、pH調整したサンプルを、セロトニンはECD検出器にてHPLC分析し、GABAは塩化ダブシルにて発色させたサンプルを、同様にHPLC分析しました。 すみません、さらなるアドバイスを宜しくお願いいたします!