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イージス艦問題で漁船はなぜ回避行動をしなかったのか
イージス艦が叩かれていますが、逆になぜ漁船は回避行動をとらなかったんでしょうか?あれだけ大きいイージス艦なら一目見ただけでわかる気がします。それともイージス艦はライトも何も付けずに航行していたんでしょうか?イージス艦がライトも何も付けないで航行していたら、深夜の事故ということもあり漁船は気づかなかったでしょうけど。どちらにしても漁船にも非はあると思うのでイージス艦ばかり責めるのはおかしいと思いますがどうでしょうか?
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本件特有の条件は、所謂マスコミのバイアスがかかっているので不明なテンが多いのでなんともいえませんが、一般には海上衝突予防法に定められています。 第十四条 (行会い船) 二隻の動力船が真向かい又はほとんど真向かいに行き会う場合において衝突するおそれがあるときは、各動力船は、互いに他の動力船の左げん側を通過することができるようにそれぞれ針路を右に転じなければならない。 3 動力船は、自船が第一項に規定する状況にあるかどうかを確かめることができない場合は、その状況にあると判断しなければならない。 この(互いにほぼ正面から接近している)場合は双方に右転する義務があります。 第十五条 (横切り船) 二隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。 この場合は、“右げん側に見る動力船”に回避義務があり、 第十七条 (保持船) この法律の規定により二隻の船舶のうち一隻の船舶が他の船舶の進路を避けなければならない場合は、当該他の船舶は、その針路及び速力を保たなければならない。 回避義務が無い“船舶”は逆に保持義務があります。 これは、“歩行者が互いに避けあって、その結果ぶつかってしまう”というよくある状況を避けるための方法です。 仮に、“イージス艦”側に回避義務があったのであれば、“漁船”側は、針路を保持する(つまり回避行動をしてはならない)義務があります。 但し当然ながら、“衝突するまで針路を保持”する義務はなく、同条3項では 3 保持船は、避航船と間近に接近したため、当該避航船の動作のみでは避航船との衝突を避けることができないと認める場合は、第一項の規定にかかわらず、衝突を避けるための最善の協力動作をとらなければならない。 による回避義務が発生します。 次に、確かに“大きいイージス艦”です、しかしそれを漁船から発見するには“イージス艦”が視界内にいる必要があります。そして、地球は丸いです。 つまり、海面から1.6m程度の高さに目玉がある場合、水平線までの距離は高々4.3Kmしかありません。また、特殊なレーダ以外は水平線の向こうは見ることができません。報道にあるようにイージス艦が10ノットまっすぐ接近していた場合、漁船が停止していても14分で衝突します。漁船側の速度の情報は無いでしょうが、少なくとも5ノット程度は出していたと思われます。そうすると、衝突まで9分です。 夜間であること、イージス艦の航海灯等をみて針路判定を行うための時間などを考えると、水平線上に発見してから危険を感知し判断を行うための時間は5分をゆうに切っていたと思われます。 逆に、“イージス艦”からは、レーダ設置位置、見張り位置も水面からの高さは漁船の比では無いので、例え漁船の小ささによる影響を考慮しても、より遠距離から発見できた可能性が高いと思われます。 単に“相手が大きいのだから発見できなかったのはおかしい”の主張はあまりにも一方的過ぎると思われます。 但し、これは漁船側が 第五条 (見張り) 船舶は、周囲の状況及び他の船舶との衝突のおそれについて十分に判断することができるように、視覚、聴覚及びその時の状況に適した他のすべての手段により、常時適切な見張りをしなければならない。 の義務に関して過失が無かったとの主張ではありません(念のため)。
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- unazukisan
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報道で、漁船はぶつかる直前右に大きく舵をとり、回避行動をしたと言っていましたよ。 その行動は、回避行動としては、普通の行動だと言っていました。
- hisakaki
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海難審判でいずれ明らかになると思いますが、海自側の情報が不十分で断定できませんが、通常の場合を考察します。 1、当直交代 04:00は当直交代時刻となります。当直士官も当直見張り員も、夜間のの暗闇に目を慣らすために、15分程度前に艦橋又は船橋にあがります。沿岸海域は小型船が多いので、もっと早く目を慣らす為に大目の時間を割くのが慣例です。 2、引継ぎ 当直交代時の当直士官は艦船、船舶の運航状況や気象海象、海域の関係船の状況を細かく口頭で引継ぎ、ログブック(航海日誌)に記載署名します。勿論照明を極端に落とした海図室等で行い、視力を失わない注意を払います。 3、航海科の当直 見張りの最後の決め手は、目視となります。見張り員は当直士官の命令により行動しますが、重大な事態が予測される場合は、艦長、船長に報告指示を仰ぎます。 4、舷灯、航海灯、船尾灯及びその他の航海に関する灯火 船舶で夜間の航海中の点灯は基本的にはこれら以外は禁止されています。例外は、作業中の船舶(運転不自由船、漁撈中の漁船)です。この内夜間点灯が常時為されているのは、 a、航海中:<航海灯(白灯)舷灯(赤、緑)船尾灯(白灯)>です。 船型により航海灯は前後二つとなり、今回の場合護衛艦は2個、漁 船は1個です。 b、漁撈中:<舷灯、船尾灯、漁撈中を示す航海灯に代わる緑灯> 航海灯が見える範囲には、必ず舷灯が見え、船尾灯が見える範囲からは、舷灯は見えません。また漁撈中の漁船の緑灯は、全周から視認できます。 これらの事を念頭に事件の報道を分析すれば、護衛艦側に大きな過失があったものと推測できます。又海上衝突予防法は、関係船双方に事故回避の努力を求めています。例外は運転不自由船と漁労中の船舶です。
- AARTO2006
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・漁船とイージス艦のどちらに衝突を避ける義務があったかは他の方から指摘済みと思いますが、海上衝突予防法では、2つの船が接近した際、相手船を右側に見る船の方に回避操作を取る義務があります。また、漁船が操業中の場合は、付近を航行する船はその漁船を回避しなければなりません。 今回の場合はイージス艦は緑の光を見ており(漁船を右に見ている)、また、漁船も操業中と考えてよいので明らかにイージス艦側に回避行動義務があります。 ・このニュースを見て、少し前の週間文春に、海上自衛隊内でのイジメで100人もの自殺者が出ているという記事があったことを思い出しました(先日雑誌を処分してしまって読み返せない)。内容は、イージス艦内でレーダーの感度をわざと間違って調整する上官がおり、その設定だと漁船などの小さい船舶が写らなくなり衝突の危険性がある。。。ということを日記に残していた自衛官が自殺してその記録なども抹殺されそうになっていた。。。確かこんな記事でした。(うろ覚えなのでまちがってたらごめんなさい) ・あまりにも今回の事故を予見しているかのような記事だったのでびっくりしました(今日は木曜なのでまた週間文春買って読んでみます:笑) ・今回の事故で、今回の事故だけでなく、これらの海自の隠ぺい体質にまでメスが入ることを望みます。 御質問への直接の回答にはなっていないかもしれませんが、御参考になれば幸いです。。
- 35to1
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報道によれば、ですが。 この場合、漁船にはそのままの進路を維持する義務があります。 イージスに回避責任があるため、漁船が変にうごいては逆に危険だからです。 それなのにイージスはギリギリのギリギリまでシカトだったため 漁船はギリギリで緊急回避行動に入らざるをえず、 それについて「トリッキー」だとか「緑灯」だとか「漁船にも非はある」 とか言われているワケです。 イージスは衝突直前まで自動航行で回避行動を全くせず、 警戒照明もつけず、警笛も鳴らしていません。 衝突からの対応、情報の矛盾・ごまかしなどをみてもイージスに非があります。 漁船に完全に非がないとは言えませんが、過失の差は歴然です。
- mat983
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(1)イージス艦は、海上衝突予防法に基づく回避義務があった (2)イージス艦は警笛を鳴らしながら回避行動を取るのが普通。 (周辺海域航行の7隻の僚船は、警笛を聞いていない) 本来はイージス艦に回避する義務があるので、漁船は回避する 必要がないと考えていたのではないでしょうか。 ただ、僚船の船長は「前方からイージス艦が向かってきて、 自分は回避しようとかじを右に切った」と、避けています。 沈没した漁船も回避行動をしていますが、間に合わなかった のです。
法律によれば、漁船とイージス艦の位置関係の場合は、イージス艦に回避義務があり、漁船はそのままの進路を維持する義務があるそうです。 なので、当初漁船が進路を維持していた行為は法律どおりということです。 さらに、相手船が気付いていないと思われる場合などの非常時には、漁船に緊急回避行動が認められており、実際に漁船はそのような行動を取ったと思われるという証言があります。 これらの報道を見る限り、漁船は法律に従って適切な行動を取っており、逆にイージス艦の回避行動が遅すぎたために衝突が生じたと思われると。 現時点での情報ではありますが、すでに報道にも相当数出てきています。
- myeyesonly
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こんにちは。 あたご乗組員の証言で、右に舵を切った事が既に報道されています。 http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/m20080220002.html?C=S なので、漁船が何もしなかった、というのは少し違うかと思いますが?
お礼
えっ、じゃあイージス艦が俺様上等で突っ込んできたということですか・・・ご回答ありがとうございます。