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万有引力の位置エネルギー
こんばんは。万有引力の位置エネルギーについて質問します。 万有引力は2つの物体の距離の2乗に反比例するとのことですが、 F=GMm/r^2 万有引力の位置エネルギー U=-GMm/r はなぜ(距離の2乗に反比例ではなく)距離に反比例なのでしょうか? 素朴な疑問です。理解できるかどうかわかりませんが、ともかく質問します。よろしくお願いします。
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再び登場。 まず、誤記訂正させてください。 Uを求める式の途中、 U = ∫Fdr = ∫(-GMm)/r^2・dt = GMm∫r^(-2) dt ではなく、 U = ∫Fdr = ∫GMm/r^2・dt = GMm∫r^(-2) dt でした。 >>> 数学によれば、微分は関数の増減や接線を求めるもの、積分は関数と軸とに囲まれた部分の面積や、軸に対する体積を求めるための方法だというイメージがあるますが、この場合の微分・積分と重力や位置エネルギーの関係はどうつながるのでしょうか? 重力であれ、電磁気力であれ、斜面をころがるか滑る物体であれ、 ある地点と、その近傍の地点とでポテンシャル(位置エネルギーなど)に差がなければ、力は発生していません。 ポテンシャルに差があるから力が発生します。 これは、地図の等高線を例にして考えるとわかりやすいです。 等高線がない(あるいは非常にすくない)場所は平地であり、その場所にボールを置いても転がりません。 等高線があれば、たとえば、高さ100メートルと高さ200メートルとの間は、等高線に直角な方向にボールがころがります。 この「高さ」がポテンシャルに相当します。 等高線の間隔が狭ければ急な坂、広ければなだらかな坂、ものすごく広いかまたは等高線がない場合は平坦です。 微分というのは変化率を求めるものですので、ある地点とその近傍の地点との高さの差、すなわち、地点間を結ぶ道のりの間にまたぐ等高線の本数が、地点同士の坂の急峻度を表します。 単位道のりあたりの等高線の間隔が狭ければ、それは高さの変化率が大、広ければ小です。 ご質問のケースですと、 位置エネルギーは U=-GMm/r 「地点rの近傍」をr+Δtと表すことにします。 位置がrがr+Δに変化するとき、位置エネルギーは、 U=-GMm/r から U=-GMm/(r+Δ) に変化します。 力すなわち、Δrだけずれた地点の位置エネルギーの差ΔUは、 ΔU = -GMm/(r+Δr) - (-GMm/r) = -GMm{1/(r+Δr) - 1/r)} (分母と分子にr(r+Δr)をかけて) = -GMm{r-(r+Δr)}/r(r+Δr) = GMm(-Δr)/r(r+Δr) = -GMmΔr/{r(r+Δr)} ここで、Δrを限りなくゼロに近づける(Δr→0)と、 r+Δr は、ほぼrなので、 (Δrをdr、ΔUをdUに書き換えて) dU = -GMm・dr/r^2 ・・・(あ) dU/dr = -GMm/r^2 (= F) です。 ここまでやった計算は、微分にほかなりません。 ポテンシャルUを微分すれば、力になります。 積分は微分の逆ですので、(掛け算の逆が割り算であるのとおなじことです。) 力を積分すればポテンシャルになります。 上記の(あ)の式の左辺と右辺の頭にそれぞれ「∫」をつけるだけで、積分の式になります。
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- richardo
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大きな距離と小さな距離との場合を混同していませんか。 生活圏内ならば位置エネルギーは高さに比例しますね。 地上でゼロです。高さによらず引力は同じと考えます。 しかし月ぐらいの距離になったら、引力は距離の2乗に反比例します。距離を測るのは、地球の中心からです。 それらを整理すれば見えてくるのでは無いでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 本の記載によると、万有引力の位置エネルギー U=-GMm/r は、地球の引力から脱出するための計算に使っていました。 ex: 1/2mv^2-GmM/r=一定
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
位置エネルギー(ポテンシャル)をrで微分したのが重力(重力場)です。 F = U’= (-GMm/r)’ = -GMm・(r^(-1) )’ = -GMm・(-1・r^(-2) ) = GMm/r^2 逆をやってみましょうか。 重力(場)を積分したものが位置エネルギー(ポテンシャル)です。 U = ∫Fdr = ∫(-GMm)/r^2・dt = GMm∫r^(-2) dt = GMm・(-r^(-1) ) + 積分定数 = -GMm/r + 積分定数 積分定数をゼロにするのが合理的なので、 U = -GMm/r これは、無限遠点(r→∞)におけるポテンシャルがゼロという基準になります。
お礼
回答ありがとうございます。 数学によれば、微分は関数の増減や接線を求めるもの、積分は関数と軸とに囲まれた部分の面積や、軸に対する体積を求めるための方法だというイメージがあるますが、この場合の微分・積分と重力や位置エネルギーの関係はどうつながるのでしょうか?
- Denkigishi
- ベストアンサー率47% (269/562)
>重力による位置エネルギーと万有引力による位置エネルギーは何か関連がありませんか 関連どころか同じものです。
お礼
回答ありがとうございます。 本で探していたら、地上の赤道上でも重力と万有引力はほぼ等しく(自転による遠心力の大きさは万有引力の1/300とのこと)、 mg=GmM/R^2 g=GM/R^2 とありました。 ご指摘ありがとうございます。
>基準が無限遠とのことですが 位置エネルギー=0です。(基準点) ここを基準に取れば、 mghの位置エネルギーを持つ物質の逆の運動を行います。
お礼
回答ありがとうございます。 無限遠が0(基準)として、いま、「(地表上でなら)-∞+R:[地球の半径]→0(基準)に向かって運動する」ということでよいのでしょうか?
ここの第二宇宙速度の所で計算してあるよ。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%80%9F%E5%BA%A6
お礼
回答ありがとうございます。 R ところで、U=-∫(-GMm/r^2)dr=-GMm/R ∞ とは、なにを計算しているのでしょうか?(積分記号ということはわかりますが・・・) そして、なぜマイナスなのでしょうか?
位置エネルギー=mgh
お礼
回答ありがとうございます。 私の知っている限りでは、位置エネルギーは (1)mgh (重力による位置エネルギー) (2)1/2kx^2 (k:ばね定数 x:縮んだ距離) (3)-GMm/r (万有引力の位置エネルギー) とのことですが、重力による位置エネルギーと万有引力による位置エネルギーは何か関連がありませんか?私の単なる思い過ごしでしょうか?
補足
回答ありがとうございます。 ところで、万有引力の位置エネルギーは基準が無限遠とのことですが、どのように考えれば位置エネルギーはマイナスになるということになるのでしょうか?
- Denkigishi
- ベストアンサー率47% (269/562)
次元的には、力を距離で積分したものがエネルギーです。そのとき次元がどうなるかを考えてください。
お礼
回答ありがとうございます。 No.1さんの回答のごとく、力×距離=仕事(J)ということなのでしょうか?
仕事Wは W=Fx エネルギー=力×距離 の関係だから。 引力(F)×距離(r)で、 ふつうに分母のrが1個とれると解釈できそうな・・
お礼
回答ありがとうございます。 >W=Fx エネルギー=力×距離 ということは F×r=|GMm/r^2 × r| ということですね。(ちなみに、基準は無限遠だそうです)
お礼
回答ありがとうございます。 >ポテンシャルに差があるから力が発生します。 >単位道のりあたりの等高線の間隔が狭ければ、それは高さの変化率が大、広ければ小です。 >ポテンシャルUを微分すれば、力になります。 参考にいたします。回答に感謝します。