- ベストアンサー
減価償却と費用について
最近、財務・会計の勉強を始めたばかりなので、愚かな質問でしたらお許し下さい。 色々調べたのですが分かりませんでした…。 減価償却を行う理由として大きく、 1.取得から年月の経過した固定資産に取得時と同じ資産価値を認めるのは不合理なため 2.数年に渡り収益に貢献するにも関わらず、今年購入したからといって支払った金額を全て今年計上してしまうと、今年の利益が大きく減ってしまう一方、来年以降は費用がかからなくなるため利益が大きく増えてしまい不合理なため と学びました。 1つ目の理由は理解することが出来ました。 しかし2つ目には疑問が残ります。 例えば、耐用年数30年/残存価格10%の建物100,000千円を購入した場合、毎年の減価償却費は3,000千円となることは分かるのですが、 減価償却の有無に関わらず取得年に100,000千円支払った(現金という流動資産が建物という固定資産に変わる)ことには違いなく、B/S、P/L上、減価償却を行ったからといって建物取得年の利益を保つことにはならないのではないでしょうか。 それとも減価償却を行わなかった場合、何か減価償却を行った時には発生しない莫大な費用が発生するのでしょうか? 説明が下手で、質問の意図が分からないようでしたらご指摘下さい。 申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
>建物を買って減価償却しない場合、なぜ資産科目の建物に現金を使ったのに費用がかさんで利益を消すことになるのかが理解できません。 減価償却をしなければ、P/Lに反映されることはありませんよね。 したがって、利益を消すことにもなりません。 しかし、取得した建物は使用によって減価していますので、減価償却を通して、耐用年数に渡って、費用化(費用配分)します。 これで、P/Lに反映します。 取得時 建物50,000 現金50,000 上記の仕訳によって、B/Sに載ります。 減価償却しなければ、そのまま50,000のまま、B/Sに載ります。 P/Lには、載りません。 したがって、減価償却しなければ、費用にはなりません。 しかし、建物の減価分は収益を得るために必要なものなので、その期の正しい損益を計算するためには、必ず減価償却しなければなりません。 決算時 減価償却費1,500 建物減価償却累計額1,500 上記の仕訳によって、費用として1,500がP/Lに載ります。
その他の回答 (6)
- marumets
- ベストアンサー率42% (199/463)
まず、建物や機械装置のような固定資産と現金や売掛金のような資産とはその性質が違います。 現金や売掛金のような資産は、その資産を所有していても営業上、利益を生じさせることはありません。(預金した場合の利息は考えないでください) 一方、固定資産の場合は、機械を例にとると、その取得は販売物を製造したりするため、すなわち営業上の収益を得るために行われます。ですから、その取得に要した現金等は、収益を得るために支出されたともみなされるために本来費用とすべきなのです。 ここで、先の方もおっしゃっていますが、その効果は取得した年度のみならず、将来の期間にわたって発現するため、取得時にその全額を費用とするのではなく、ある期間にわたって費用化すべきというのが減価償却の考え方です。 あなたがおっしゃるように、建物を取得した場合に資産に計上するのみであったなら、その建物に関しては費用は一切発生しません。 質問の2で書かれている内容というのは、建物を購入したときに、資産として計上するのではなく、その全額を費用として計上した場合の問題点について述べているだけです。 これは、例えば10万円未満の資産であれば、資産計上せずに直接費用化できるという税法上の規定を想定すればよいと思います。 例)8万円の棚(器具備品)を購入した場合、 a)費用に計上(一般的に行われている処理) 消耗品費 8万円 / 現金 8万円 b)資産に計上し、減価償却を行う。(本来の会計上の原則的な考えにのっとった処理) 器具備品 8万円 / 現金 8万円 減価償却費 1万円 / 減価償却累計額 1万円 (減価償却費が1万円と仮定)
お礼
分かり易い例まであげて頂きありがとうございます。 理解できました、ありがとうございました。
- ok2007
- ベストアンサー率57% (1219/2120)
始めに、No.3での文章表現は、誤解を招きやすい分かりにくいものだったかもしれません。申し訳ありません。 固定資産を購入して減価償却をしない場合には、その固定資産を売却・廃棄等処分しない限り、そこから費用が発生することはありません。 > 2.数年に渡り収益に貢献するにも関わらず、今年購入したからといって支払った金額を全て今年計上してしまうと、今年の利益が大きく減ってしまう一方、来年以降は費用がかからなくなるため利益が大きく増えてしまい不合理なため というのは、「常に即時費用化すると不合理」と述べているものです。つまり、『今年購入したからといって支払った金額を全て今年計上してしまう』という部分は、購入時に全額を費用計上する処理を想定しているのです。これが、『不合理』だと述べているわけです。
お礼
>固定資産を購入して減価償却をしない場合には、その固定資産を売却・廃棄等処分しない限り、そこから費用が発生することはありません ↑理解できました、ありがとうございます。 分かりづらい質問に何度もご丁寧にお答え頂きありがとうございました。 心より感謝いたします。
- karz01
- ベストアンサー率33% (38/114)
>どのように費用に計上するのでしょうか? 減価償却を行います >すでにB/Sにて処理された現金勘定を、さらにP/Lでも処理することがあるのでしょうか? この場合は何もありません。 >またその際は何という費用で処理されるのでしょうか? 仕訳だと 減価償却費 / 建物(直接法) / 減価償却累計額(間接法) となります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 減価償却をする場合の費用計上はよく理解出来ました。 ありがとうございます。 では減価償却をしなかった場合はどうなるのでしょう? 例えば、給料を支払った場合、給料は費用科目だからP/Lの費用が増えるのは分かります。 減価償却費も費用なので費用が増えるのは理解出来ます。 しかし、建物を買って減価償却しない場合、なぜ資産科目の建物に現金を使ったのに費用がかさんで利益を消すことになるのかが理解できません。 流動資産「現金」が減ってその分が固定資産「建物」に変わるだけで、この時点ではP/L上費用が増加することはないと思うのですが、一度B/Sに処理した建物勘定や現金勘定が、P/Lの費用に再び処理されることはあるのですか? もし処理されないのであれば、何の勘定がP/Lの費用に計上されて利益をなくすのでしょうか?(減価償却しない場合) 宜しくお願い致します。
- ok2007
- ベストアンサー率57% (1219/2120)
簿記会計上の「利益」がいかなるものなのか、支払のあった時にP/Lへどのように反映されるのか、この2点について若干誤解なさっているのかもしれません。 簿記会計上の「利益」は、おおまかには収益から費用を差し引いたものです。収入額から支払額を差し引いたものではありません。したがって、支払った事実が直接に利益計算に影響することはなく、支払った時にも直ちにP/Lへ反映されることもありません。 支払った事実をP/Lへ反映させ利益計算に影響させるためには、支払った額を「費用」に計上させなければなりません。この、支払った事実を費用に計上させる手法のひとつが、減価償却なのです。 仮に、固定資産を購入し代金を支払った時に、その全額を費用へ計上すれば、その年度の利益はその分だけ少なくなります。通常、固定資産購入額はある程度大きなものとなりますから、その年度の利益は大きく減ることになります。 このとき、翌年度以降は、固定資産を有し使っているのにも関わらず、その経済的意味がP/Lへ何ら反映されません。なぜなら、固定資産購入額を購入初年度にすべて費用計上してしまったため、P/Lへ反映させることのできる額が残っていないからです。 経済価値を生み出す固定資産を使っているのにも関わらず、その意味がP/Lに反映されないのは、簿記会計上好ましくありません。これが、2番でいうところの「不合理」です。そして、これを解消するための手法が減価償却だというわけです。 なお、減価償却は、理論上、各年の利用状態や経年劣化等に応じて、購入額(および付随費用)を配分することになります。 しかし、「各年にどれだけ配分すればいいのか」も「その資産がどれだけもつのか」も、未来予想図ですからなるべく正確に見積もろうとしても困難です。加えて、一般的に、固定資産は次々と購入するものですから、その見積を毎回やっていると事務が煩雑過ぎてしまいます。 そこで、減価償却については、一定のパターン処理方法を何種類か定めておき、その中から選ぶようにしています(1種類のみの場合もあります)。これが、定額法や定率法であったり、税法上の耐用年数であったりするのです。
お礼
ご丁寧で分かりやすいご説明、誠にありがとうございます。 おかげ様で正しく質問をまとめることが出来たかもしれません。 ok2007さんのお言葉をお借りすると、、、 ◆(1)「利益」は、収益から費用を差し引いたものであり、収益から支出を差し引いたものではない。 ↓ ◆(2)現金の支払いが直接に利益計算に影響することはなく、支払った時に直ちにP/Lへ反映されない。 ↓ ◆(3)支払った事実をP/Lへ反映させ利益計算に影響させるためには、【支払った額を「費用」に計上させなければならない】 ↓ ◆(4)固定資産を購入し、減価償却せずにその全額を費用へ計上すれば、その年度の利益は大きく減ることになる そこで質問ですが、上記(3)の【】内に関して、ex.建物50,000を購入し減価償却せずに決算を迎えた場合、建物の代価である下記現金勘定が如何にしてP/Lの費用に計上されるのかご教示頂けますようお願い申し上げます。 現金勘定 __________________ |建物 50,000 上記勘定は、貸借対照表の資産の部において、現金という流動資産が50,000減り、建物という固定資産が50,000増えるという処理がなされます。 ここまでですと、上記◆(3)にあるように、まだ費用は発生していないように見えます。 では、どのように費用に計上するのでしょうか? 支払った「現金」は「資産」なのでP/LではなくB/Sにて処理されると思っていましたが、すでにB/Sにて処理された現金勘定を、さらにP/Lでも処理することがあるのでしょうか? またその際は何という費用で処理されるのでしょうか? 宜しくお願い致します。
- karz01
- ベストアンサー率33% (38/114)
その固定資産は30年間使用すると考えて、 30年間で費用化しようとする考えです。 取得した年の売上が90,000円(毎期一定)と仮定 減価償却した場合 1年目 売上 90,000円 減価償却 3,000円 利益 87,000円 2年目以降すべて同じ 減価償却せずに費用化した場合 1年目 売上 90,000円 費用 90,000円 利益 0円 2年目以降 売上 90,000円 費用 0円 利益 90,000円 1年目と2年目は同じように建物を使っているのに利益が違うと変ですよね?
お礼
ご回答頂きありがとうございます。 上記にて、質問内容をまとめたので、ご教示頂けましたら幸いでございます。 分かりづらい質問で申し訳ございませんでした。
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
建物100,000千円は減価償却を行わない場合購入年にすべてが費用計上されることになります。しかし、建物は今後30年にわたって使われるものであり、その都市だけの費用として計上する野は収入支出の期間計算を誤らせるものとなります。それゆえ減価償却費を計上していく必要が出てきます。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 もしかすると私は財務諸表の根本から理解していないのかもしれません。。。 上記建物を減価償却せずに購入した場合の財務諸表作成までの流れは、 【仕訳】 (借方) 建物 100,000 / (貸方) 現金 100,000 ↓ 【勘定転記】 建物勘定 ____________________ 現金 100,000 | 現金勘定 ____________________ |建物 100,000 上記勘定から貸借対照表を作成すると… 資産の部において、現金という流動資産が100,000減り、建物という固定資産が100,000増える ここまでは合っていますか? 現金勘定は資産なので損益計算書にしか対応しないと思っていました。 現金勘定を損益計算書にも影響させるのでしょうか? またその際は何という費用で処理されるのでしょうか? ご教示頂けますようお願い致します。
補足
>現金勘定は資産なので損益計算書にしか対応しないと思っていました ↑すみません、上記、貸借対照表にしか対応しないと思っていた の誤りです。 宜しくお願い申し上げます。
お礼
上手く質問が出来ずに悩んでいましたが、非常に分かり易いご説明でした。 本当にありがとうございます。 とても納得のゆくご回答でした。