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波動関数・動径分布関数 混成軌道
質問させてください。 1、大学の設問で波動関数と動径分布関数の違いは何か? また動径分布関数は何のために導入するか?という問いに対し自分は電子の動きの制限の有無が違いで、確率分布をより鮮明にするために動径分布関数を 用いるという解釈に至ったのですがこれは間違っていますでしょうか? 2、混成軌道は分子結合法に属するか、原子価結合法に属するかという問いがあり、過去の質問を見る限りだとどちらにも属すようにもどちらにも属さないように思えてしまいまた教科書にも「混成軌道は、分子軌道の原子軌道の役割のうち重要な部分のみ示したもの」とあり正直よく分かりません。 結局混成軌道はどちらに属するのでしょうか? 長くなりましたがよろしくお願いします。
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noname#160321
回答No.1
2.の方だけ。 「混成軌道」は本来ポーリング先生達により有機物質の炭素が正四面体である事実を量子化学的に説明するために導入された概念です。炭素などですと2s軌道一つとと2p軌道3つの互いに「直交した」直交基底から線形に4つのsp3軌道を作り、この四つの軌道が互いに全て直交しておりもう一つの直交基底をなしている事から、炭素の正四面体構造を説明することに成功しました。同様にsp2×3とp一つ、sp二つとp二つもそれぞれ直交基底として使えることを示し、二重結合、三重結合を説明しました。 これらのことから混成軌道は原子軌道の「再構成」であり、原子軌道に属すると考えるべきです。 しかし、ヒュッケル達のLCAOMOなどでこの概念が拡張されてMOを記述するときも原子軌道を「混成軌道」の形で用いたため、ややこしくなったのだと思います。
お礼
ありがとうございました、明確な答えが得られて助かりました。