- 締切済み
光学活性
1.3ブタジエンをハロゲン化水素と結合させる事で合成される1.2付加は光学活性なのでしょうか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
蛇足ですが、条件が「ラジカル開始剤」存在下やHBrの酸素存在下などでは反マルコフニコフ付加しますので気をつけて下さい。 反マルコフニコフ付加物は XCH2-CH2-CH=CH3 の4-ハロブテン(くどく言うと4-ハロ-1-ブテン)です。もちろん光学活性ではありません。 キラル生成物になる時は#2のお答えにあるようにラセミになることが多いので、光学活性誘導環境に無ければ初めからラセミが取れると思っていた方が良いです。 もしそれ以外で光学活性なものが取れたらノーベル賞(野依、シャープレス)に匹敵します。
この付加反応はH+による求電子攻撃によって始まり、カルボカチオンを経由する反応ですので、トランス付加(アンチ付加)ではありません。そのようになるのは、Br2の付加などのように環状中間体を経由する場合です。 光学活性云々に関しては、光学活性ではないということになります。ただし、誤解のないようにして欲しいのは、生成物に不斉炭素があるということです。つまり、1,2-付加体の分子はキラルです。しかし、生成するのは両エナンチオマー(光学異性体)の当量混合物(すなわちラセミ体)なので、生成物は光学活性ではありません。 生成物に不斉炭素があるということと、生成物が光学活性であるということは別の話です。
CH2=CH-CH=CH2 + HBr → CH3-CHBr-CH=CH2 速度論的支配により得られる上記化合物における中間体は、カルボカチオン(sp2)ですので、ラセミ体で得られます。即ち、光学不活性です。 No1のご回答「アルケンヘの付加はトランス」で有るとの記述は誤りが有ります。 トランス付加、シス付加、カルボカチオン経由等いろいろ有りますので、暗記ではなく反応機構から理解してください。
- keiii1i
- ベストアンサー率47% (30/63)
得られるのはマルコニコル則に従い3-halogeno-1-buteneです CH3CHXCH=CH2 3位がキラル炭素であるので、光学活性があります また、アルケンへの付加反応はトランス付加なので、ラセミ体は得られません