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活性水素水を作るというスティックは、本当に活性水素水を作成できるのですか?
活性水素水を作るスティック(ペットボトルに水をいれスティックを入れると30分程で活性水素水が出来上がっているという)が、一本数千円で売っているのですが、本当に活性水素水が出来上がっているのか疑問です。 活性水素水を作るのに20万~30万するような電気分解する機械が売られています。それなのに上記のようなスティックで作ることが可能なのでしょうか? どなたか使っておられる方、効果を教えてください。また、ペットボトルの中身が活性水素水かどうかを測る手立てはありましたらお教え願います。
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一応、断っておきますが、大学の教授とかではないので私自身による正確な検証などは出来ません。まあ、昔に予備校で化学を教えていた事がある程度です。一応、大学での化学の成績は良かった筈です(^^;ゞ ということで、基礎理論は抑えてますが、最新理論までは不明ですので、万が一誤りがあれば申し訳ありません。(おそらく大丈夫だとは思いますが) まず、『活性水素水』というものが存在するか?ということについて触れなければいけません。 一般に化学で「活性○○」というのはラジカルと呼ばれる状況の事を指すものと思われますが、これは分子でもイオンでもない状況であり、不活性元素以外の元素では「不安定であるために存在してもごく短時間か、ある特定条件の下でしか存在しない」というのが普通です。まして、水素原子は陽子・電子を各1つずつしか持たない元素であり、同位体の事を考慮しても「ラジカルで存在する」というのは現実的ではありません。通常の水素原子から電子を取るということは『陽子そのもの』を解き放つのに近いためです。ちなみに純粋な水素イオンですら現実には安定して存在しません。まして、ラジカルと呼ばれる「電荷も持たず、原子粒子のままの状態である」ものはその状態のまま取り出すことは“10の何乗分の1秒”程度の時間よリ長くは出来ません。無理に安定して創出し続けようとすると「超高エネルギー状態(あらゆる化学反応が勝手に自発的に起こりうるエネルギーレベル)」を作り出す必要があり、一般的な通常生活の中でそんなことは出来ません。雷様なら別ですけど(笑)。(そんなことが自在に簡単に出来たら原子力発電所なんて不要ですわ) ということで、“「活性水素」なるものが水の中に安定して(それなりに多数)存在する、と思われる水”を作り出すのは現実的には不可能だと思われます。もし、そんな状態の水が出来るとすれば核反応を起こす状態ですので、そもそも危なくて飲めませんし、家庭内に置いておける筈もないです。 「安定して存在する必要はない。一瞬でもあった事実があればよい。」というなら話は別ですけど。一応、電気分解すれば何モルもの分子の水が分解して水素分子+酸素分子になる際に『不安定な状態ではあるが、瞬間的にでもラジカル水素である』という水素粒子があってもおかしくはないです。ただ、それらは、人間の身体に(良くも悪くも)影響を及ぼす以前に安定した物質(=何らかの分子やイオンなど)に変わってしまい、活性水素という形のまま、身体に取り込むなんて言うのは殆ど無理です。出来るとすれば、それに近い形で他の物質と結合して取り込まれるというパターンだけだと思いますが、相手が水ではどうしようもないです。水かオキソニウムイオンになるか(<後述)のどちらかだと思います。 ということで、結論を申し上げますと、「20万~30万するような電気分解する機械」だろうが、「スティック」であろうが、そんなものは現存しないと思われます。即ち、「効果」なんていうものはありません。あるとすると、『効果がある』と信じて飲むことで効果が現れる偽薬効果(プラセボ)と同じものですね。 おそらくその商品は、最近になって「活性酸素」の話が話題になり、その話に便乗したものと思われますが、活性酸素ですら本当の単独では存在は不安定で、通常の水などの中に出来ることはありません。たんぱく質などを含む物質の中でそのように振舞う酸素粒子がある、と言うだけです。 どんなセールストークを活用しているのか判りませんが、想像するに「活性酸素と結びつき、安定した水に置き換えて、活性酸素を無害化する」とか言っているのではないですか?そんな便利なものがあれば、まず科学者たちがこぞって利用してます。だってそれだけで老化を防止まで出来ずとも進行抑制くらいは出来ますから、あらゆる酸化を基礎とする病気の発生を多少でも抑止できますから。スポーツ選手だってそうですね。 ということで、その商品に関しては、まずは効果ナシでしょう。そんな商品があったら国家機密レベルでも良い位です。(<半分本気) もし、「活性水素水」なる水をどうしても作りたい、というのであれば危険を覚悟で水素から電子を完全に取り去った状態の粒子を大量に作り、水の中に拡散させる必要がありますので、CERNの様な粒子加速器を持つ実験場か、原子力発電所や大学・研究機関などの原子炉でその様な実験を行う研究提案を行う必要があるでしょう。核融合や核分裂と言った核反応を伴う研究ですので、通常の実験施設では国レベルで許可が下りません。(<当然ですが) ちなみによく水素イオンと言われるH+は現存しません。通常、水溶液中では水分子と結合した形でH30+という状態で存在します。ちなみにこのH30+をオキソニウムイオンと言います。(H+はプロトン=陽子と言います) ちなみに、この手の商品で似たものに「クラスター水」というものがありますが、これも同様で水分子のクラスターなんて唯でさえ不安定すぎて、安定して存在させる事なんて出来ません。にも関わらず、「クラスター水」を作る機械なんていうのが出回ってます。同じことですね。当然、そんなもんは出来ません。これも科学的に証明されています。一時期、ニュースになって報道もされたのでご存知の方も多いと思います。注意しましょう。 色々申し上げましたが、 ●1● 効果はありません。 (そんな水つくれません。作れたとしたら原子力機関の中で一時的にだけ存在するものです。危険ですわ。) ●2● 計る手立てもありません。 (上記のとおりですので、あったとしても一般人には関係の無い話です。仮にあったとしてもペットボトル内に活性水素があるかどうかを見る方法は無いでしょう。) ということです。 もし商品自体を購入済みでしたら“勉強代”だと思って諦めた方が良いかもしれません。訴訟したくでも結果としてその方が高くつきますし。本当はそんな会社、キチンと根拠があってやっているのか裁判などでハッキリさせてやるといいんですけどね。被害者の会でも出来ない限りは無理でしょう。その辺は専門外なんで、誰かに聞いて下さい。 こんなもんで良かったですか?(もし夢や希望を持っておられたのなら申し訳ない。でも、そんなものは化学的に常識レベルでは存在し得無いということです。) 尚、以下のURLは参考までに上記同様の主張をしているサイトです。こちらのトップページの中ほどにあります。ご参考下さい。 ■お茶の水女子大学 大学院人間文化研究科 複合領域科学専攻 冨永研究室(何故か公認なのに非公式サイト) http://atom11.phys.ocha.ac.jp/ 尚、一方的に持論を唱えるのも不公平なので、活性水素説を唱える九州大学大学院 生物資源環境科学研究科 遺伝子資源工学専攻 細胞制御工学講座の白畑實隆教授、およびこれで有名になった電解還元水や日田天領水についての公式サイト・解説サイトを以下に挙げておきます。ご参考下さい。 ■九州大学大学院白畑研究室公式サイト http://www.grt.kyushu-u.ac.jp/grt-docs/crt/index.html ■(株)日田天領水本社(日田天領水解説サイト) http://www.hitatenryosui.co.jp/ ■日本トリム(電解還元水解説サイト) http://www.nihon-trim.co.jp/
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活性水素水ってのがそもそも定義いい加減というか,どっかの 似非科学者が勝手に命名したブツです。 よって活性水素水になるというのは「ウソ」ということはできません。 こう場合は,「インチキ」と言います。 活性水素水か調べることは無理。 できないからインチキ商法がまかり通っているの。
- masa0809
- ベストアンサー率55% (132/238)
どっちにしても↓(No.1さんの引用した)サイトに資料請求しちゃ駄目よ。 水商売ウォッチングが面白いですよ。 いろんなインチキ商売を切っています。 http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html 活性水素水についてもばっさりやってます。 http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/appendix/app18.html 何にしても高すぎ
- silpheed7
- ベストアンサー率15% (1086/6908)
お礼
皆さん失礼ですがまとめてお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。 実は、活性水素水が出来るというスティックを買って4か月水を飲んでいたのですが、なんの変化もなかったので、質問した次第です。 まさに「水商売」だったのですね。汚い商売です。 ポイントは、申し訳ありませんが先着順ということで。
補足
失礼、訂正です。ポイントは、沢山書いていただいたtechbrainさんと一番最初の方に。