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ショウジョウバエのだ腺の染色体数
高校生物からの質問です。 『ショウジョウバエの幼虫のだ液腺の染色体は相同染色体どうしが接着している。このことから考えて、体細胞の染色体数とくらべ、だ液腺の染色体数はどうなっているか』という問題です。 “半分になっている”というのが答えでした。しかし、相同染色体どうしが接着しているということは見た目が3本なだけで、実際は倍の6本あるわけですから、染色体数は体細胞と変わらないのではないでしょうか? 宜しくお願いします。
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もともと染色体というのは、細胞学的に(つまり顕微鏡で観察される、形態学的に)観察される構造物のことです。だから、見たままの構造から数を言うのは間違いではないです。 染色体が遺伝子を乗せているとか、ゲノムを体現しているとか、配偶子に振り分けられる遺伝子の挙動と一致するなどというのは(実際そうなのですが)、細胞学的観察にとって定義される染色体と言うものに、その意義の説明を加えたものにずぎません。 蛇足ですが、 >しかし、相同染色体どうしが接着しているということは見た目が3本なだけで、実際は倍の6本あるわけですから、染色体数は体細胞と変わらないのではないでしょうか? 3本でも6本でもありません。 (キイロ)ショウジョウバエには、第一から第四までの4対の染色体があります。第1染色体はX染色体です。第四染色体は大変短いので観察しにくいですが、たしかに2n=8です。 この唾液腺染色体は動原体のところで融合していますので、ばらばらに何本と数えられるわけではないです。融合した動原体からX染色体、第二染色体右腕、第二染色体左腕、第三染色体右腕、第三染色体左腕、そして非常に短い第四染色体の、6本の染色体腕がクモヒトデの足のように伸びています。 それぞれの腕は相同染色体が接着したものですが、細胞分裂を伴わずに複製を繰り返した結果、それぞれの染色体のコピー数はそれぞれ1000コピーくらいになっています。多糸染色体と言います。体細胞で、核相2nだといっても、教科書的な普通の細胞にしたら1000倍くらいの染色体数に匹敵するわけです。 >体細胞の染色体数とくらべ、 唾液腺のみならず、分化した体細胞はすべて多糸染色体になっています。 多糸染色体になっていないのは(変態して成虫の構造を作るためなどの)未分化の細胞だけで体全体から見るとごく一部です。 それを考えれば、体細胞と唾液腺で染色体数と変わらないということになります。
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- tatoo
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高校生物であるということから質問にお答えします。 この問題が理解しているかどうか問いていることは 単純に「相同染色体は2本ある」ということではないでしょうか? それを理解している人は「半分になる」という答えがわかるはずですし、 そういう意味で正解です。 染色体とは、細胞が分裂するときに現れる「DNAのたば」のことです。 見た目のことです。 それがくっついているということは「DNAのたば」が見た目は 半分になっているで正解です。 質問者さんの疑問を、質問者さんの言葉を極力使って 私がお答えするならば 相同染色体どうしが接着しているということは見た目が3本なだけで、実際は倍の6本あるわけですから、「遺伝子の量 or 遺伝子の数」は体細胞と変わらない。 難しい知識をひけらかして説明すれば、かなり長くなりますが 高校生物ではこの答えが正解だと思います。 質問者さんが、本当にこの疑問に対して詳しく勉強したいと思うならば、 大学などの生物の分野に飛び込んできてください。 大学側は大歓迎です。
お礼
回答ありがとうございます。 単純に見た目から判断すればよかったのですね。参考になりました。ありがとうございます。 因みにですが、生物の分野というか医学を志しています。頑張ります。
お礼
回答ありがとうございます。 専門的な解説までして頂いて大変参考になりました。 また宜しくお願いします。