覚醒している人間は、記憶について大変な集中力を既に備えているのです。
なぜなら、知覚した周囲の事象、変化等をすべて覚えているから・・つまり、過去は瞬時にして失われ、過去との連続性を保持しているのは記憶だけだからです。
勉強で暗記できないのは、覚えられないからではなくて、思い出す力が訓練されていないか、あるいは思い出さないから忘れてしまうということです。確かに、一定の覚醒と覚えようとする意思は不可欠ではありますが、直接覚醒度を引き上げて強烈に脳に入力するという考え方では神経の疲労により長続きしないと思います。
思い出す力について、たとえば、テストで鎌倉幕府に成立したのは何年か、という出題に回答できず、後で1192年と言う答えを聞いて、そういえばイイクニツクロウカマクラバクフだったなぁ
と思い出したとします。
テストの回答ができなかったのは、覚えていなかったからではありませんね。思い出す力が不足だったからです。答えを聞いて、そういえばそうだったと言えるのですから。
覚えることに集中するのではなくて、思い出すことを繰り返すのです。
思い出して記憶を固定するのです。復習するときに、忘れたこと(全く記憶にない)なのか、思い出せなかったこと(答えを聞いて思い出したこと)なのかを意識するとわかると思います。
昨日勉強したことを復習して(思い出して)みようというのが非効率なんです。たとえば、覚えてから5秒後、1分後、10分後に復習するんです。1分後に思い出せないことを次の日に思い出せるわけがありません。そして、思い出さないことは本当に忘れていきます。
あと、覚えるためのテクニックという視点では、覚えなければいけない対象により視覚(イメージで取り込む)、聴覚(言葉として思考として覚える)、触覚(体で覚える)のどれを軸足をおくかが鍵です。
暗記ということでは、視覚的に一瞬で取り込んだほうが効率は高いといえます。聴覚、触覚は必ず時間の要素を必要としますが、視覚は一瞬ですから効率がいいのです。
お礼
bananasandさんよくわかりました。 人間は本来集中して記憶できる能力がかなり備わっているのですね。 できる友達は確かにすぐに暗記した内容をその日すぐに、翌日、翌々日にも繰り返して思い出していました。 多分忘れてしまうのも人間の高い能力の一つだと思うので、忘れないように5分後・1時間後などにも”繰り返し繰り返し”思い出すのが重要なのですね! やはり五感を駆使するのが大事であるようですね。 ありがとうございました。