>AがBに・・・・・5試合中3回勝つこと
これを前提にするならならば、5試合してAが3回勝つ確率は1(100%)です。
3/5という中途半端な数字が出てくる余地はありません。
確率を考える上で至極当然で外してはいけない法則を平たく言葉で書くと
『起こりうる全ての事柄の確率の総和は1になる』です。
今の場合はAの勝つ試合数0から5までの確率を全て足すと1になるはずです。
公式から計算した
243/3125,162/625,216/625,144/625,48/625,32/3125
全てを足すと1になります。(3/5+2/5)^5=1^5=1を展開した各項を
出しているのですから当たり前といえば当たり前なんですが。
(二項展開は習得済みでしょうか?今の高校生がいつどこを習うかは知りません。
まだならこれから習います。)
5試合でAが3勝する確率が3/5なら0,1,2,4,5勝する確率はいくつでしょう。
足して1になるような理屈がありますか?足して1を超えるのは
Aが3勝かつ5勝するなどということが起こるということ(?)ですし、
1より小さければ0-5勝以外の事が起こりうるということです。
変ですね。
>大学ではこれを「大数の法則」とか言う
大数の法則はよく誤解を受けます。
>事象Aがr回起こったときの事象Aの“相対度数”r/nは
>nを十分大きく取れば、ほぼ一定の値Pに近づいていく
正確に書いてあります。近づいていくのは『相対』度数です。
50000試合してAが勝つ試合数は相対的にはほぼ3/5に近づきます。
が、絶対的には外れていく確率が高いのです。これだけでは分かりにくい
でしょうから数字で示します。大体、95%ぐらいの確率で起こりうる範囲を書きます。
5試合 1勝-5勝
500試合 278勝-322勝
50000試合 29780勝-30220勝
試合数が100倍になると起こりうる範囲が10倍になっているのが分かると思います。
(無論、この範囲外の事柄も起こりえますが、確率として5%以下です)
つまり、全体の数をn倍に増やすと起こりやすい範囲は√n倍になっていくのです。
割り算をすると(√n)/n=1/√nで相対的にはどんどん小さくなっていきますが、
絶対的に見ると試合数を増やすと起こりうる範囲が広がっていきます。
だから50000試合するとまるで30000勝に収束するような感覚は間違いです。
実際はどんどんここから外れていきます。(外れていく確率が高くなります)
以前、こういうことを回答に書くと
『いや、勝ちが続くと負ける確率が増えるよう神様が調整しているんだ。
私は神の法則を発見したんだ』
と宣った神学者がいました。少しトラウマです。(笑)
お礼
pontiac_gp 様 更に詳しい解説を加えていただき、誠に有り難うございます。 取り急ぎ御礼させていただいた次第です。 時間があるときに再度補足を入れさせていただきたく存じますので、その節は何卒宜しくお願い致します。