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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:印象主義音楽の分析)

印象主義音楽の分析方法とは?

このQ&Aのポイント
  • 印象主義音楽、特にドビュッシーの音楽の分析方法を知りたい
  • 和声の知識はあるが、ドビュッシーの和声特徴を理解することが難しい
  • 印象主義音楽の分析方法について詳しく書かれた回答を探している

質問者が選んだベストアンサー

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  • cyba
  • ベストアンサー率84% (27/32)
回答No.3

「半音進行」、「導音的半音進行」なんてそもそもそんな分け方あるのか?と自問してしまいました。自分勝手に言っているだけの様な気がしますね。専門書にそんなこと書いてありましたかね?ちょっと回答に信頼性が欠けている気がしますが、そういう類の回答と言うことにしてもらいましょう^^;。 例えば、映像第一集第一曲の10小節目を1~8小節の流れの中で見るとどう考えるでしょうか。 この部分は、基本に忠実に変ニ長調から和音の機能を与えることも可能、Vと借用Vの連続として捉えることが可能、そもそも三全音の連結なのでどうとでもなる、とか考えられると思います。しかし、声部の動きはソプラノを除いて並行半音進行してるだけなんですよね。そのソプラノの動きは最初の小節に出てくる音型の反行を意識した音型で、全音階しか使っていませんから、旋律の調性は保たれた感じがします。この部分、ジャズ風というかショパン風な響きですが、12小節目の半終止に向かって9小節目からうろうろしているのではないかと思います。9,10小節目を細かく見れば、全部導音的半音進行でスムーズに進行していると言えますが、10小節目の最後からほぼ2分音符分I-7が、そして短くIV6が挿入された後、また2分音符分のV7(上声は完全4度共鳴しつつ13小節目の共通音)が鳴って半終止することを意識すれば、9,10小節目が部分転調の末にIVのV、IV、V7に達したと言うよりも、A♭→ごにょごにょ→D♭→G♭→A♭の流れの中で単純に半音進行していると考えた方が自然かと思うのです。1~8小節を眺めると、要はA♭→D♭の流れが重要で、この場合は途中の半音進行に機能的意味を与えることは相対的に重要では無いのではないかと思っています。 逆にこれは導音的半音進行じゃないかと考えている箇所は、12小節目から13小節目の左手を上げてみます。12小節目から13小節目への一時的な転調を12小節目のG♭,A♭が13小節目を導いていると読んでいます。13小節目と15小節目の関係も途中に減七を挟んでGCFとA♭D♭G♭が出てきますよね。そして16小節目はこれでもかって言うくらいの変ニ長調5音階。ここもA♭→D♭の流れと見ると、15小節目の最低音E♭はA♭の共鳴付加音じゃないか?そうすると同じように13小節目の最低音DもGの共鳴付加音で、主音はG。印象派でよく見られる増四度の転調を一瞬行ったんじゃないかなと思っています。そんな考えで12小節目のG♭,A♭は導音的なんじゃないだろうかと推定しているの訳です。 この様な考え方が適切かどうかは専門家に任せるところですが、こんなので参考になるでしょうか?ウソ書いてるかも知れません。 まあ、こんな怪しい説を読むよりは楽譜をたくさん読んだ方が早いでしょうw。

kumakuro
質問者

お礼

遅くなって申し訳ありません。 あれからいろいろやってみて、何かつかめたような気がします(^-^)

その他の回答 (2)

  • cyba
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回答No.2

ANo.1です。 >半音進行はD♭7→Cのような、 >導音的半音進行はBm7-5→Cのような進行を指して 和音進行の一部分を取り出して判断すると適切な見方になるかどうか危ういので、これは前後に続く和音によって判断するといいと思います。 「D♭7→C」が -II7→I の性格なら導音的半音進行と言うか、これだと普通の解決ですよね。-II7→I7(Cmaj7)と三全音の「C♭=B」を残した場合でも調性から言って導音的だと思います。 「Bm7-5→C」のBm7-5がV9の根音省略型ではなくVII7-5であるとすると、続くCが果たしてIなのかどうかを、Cに続く和音や旋律からも考えることになります(なにしろBm7-5→Cだけ聴くとG9(G省略)→Cとした方が自然な受け取り方ですが、もはやVII-5の和音を特別視していないのも事実です)。 結局、どちらの場合も導音的だったと言う意味ではなく、D♭7は-II7と、CはIと、Bm7-5はVII7-5として考えた方が良いかどうかになってしまいます。この時期、半音進行している場合、半音進行に入る前や入る時の和音と半音進行の終わりまたはその次に来る和音が調性をにおわせているパターンも多く、その途中は関連的に進行していること自体が重要に思えるのです。もっとも、前奏曲第2集、練習曲の時期になると、複数の調が同時に鳴る様になり(スクリャービンやシマノフスキなど例が多い)、例えばコードネームで書くと、ハ長調でCを押さえつつ同じ音域でE♭m7(第3転回)を、次にBm-5を押さえつつB♭7(基本形)を弾く様な「とにかく短2度下降したいんです」みたいな書法も出てきます(実際はC7にE♭m7、BdimにB♭7と聞こえそれぞれB♭、A♭が共通音)。 前回の回答させていただいたときに、 >そもそも、和声のやり方で見てみたところで、ドビュッシーの創作上の特色がわかるのか、という疑問は残ります。 について書き忘れていましたが、和声のやり方や旋律(構造。この2つだけではないのですが)と素材(よくテクスチャーなどと言っている)、広義の楽式は作曲家を捉える上で最初に考えることですから、正攻法だと思います。ドビュッシーが様々な音階を使っていると言うのは、素材に教会旋法、ジプシー音階、全音音階、東洋の5音階を使ったと言うことになります。かといって、それら旋法に拘ることもなく和音を付けていますから、構造は拡張された調性内だなんて言い方ができるかも知れません。ブーレーズは素材は12音、構造はトータル・セリー、管理された偶然性をやったとか使うのですが、結局どうやって曲が作られているかをそんな風に捉えている訳です(専門家に怒らるかも知れませんが、そんな的外れな話でもないかとw)。 ピアノ曲はスコアより読みやすいのでお勧めいたしましたが、「海」そのものを4段譜ぐらいに書き直すと苦労した分得るものがあります。本当に手間暇かかるので根気が必要ですが、作曲コンクールでもこういうのを提出させる場合がありますから、専門家でもやはり見やすいのだと思います。

kumakuro
質問者

お礼

私の読解力不足で申し訳ないのですが、 結局のところ、「半音進行」、「導音的半音進行」とはどういうものなのでしょうか。 譜例を挙げて箇所を指摘していただけると嬉しいのですが…。 > 和声、旋律構造、素材、楽式 > 素材に教会旋法、ジプシー音階、全音音階、東洋の5音階 > 構造は拡張された調性内 この箇所はとても勉強になりました! 「海」は大好きな曲なので、コンデンス作成、挑戦してみようと思います。

  • cyba
  • ベストアンサー率84% (27/32)
回答No.1

ドビュッシーに限るなら、またドビュッシーから印象派の和声を始めるとするのなら「大作曲家11人の和声法下巻」の最後にドビュッシーの項目が50ページぐらいだったかあります。 この本、実は立ち読みだけして購入しなかったものですから安易に感想を書けない(内容が悪かったと言う意味ではなく)ので、手にとって確かめて下さい。 「海」と同時期に作られた「版画」「映像第1集」を見ているのですが、この6曲には複調もないみたいです(海のスコアは段ボールの中なのでごめんなさい)。そうすると、上方下方変位も含みながら、古典的カデンツで進行している部分、進行はともかくある調の所属和音だけで構成されている部分、並行に和音が進行している部分(厳格でなくとも)、半音進行、導音的半音進行、完全4度・5度堆積の和音(転回型が多い)、単に完全4度・5度の進行(これも厳格ではなく、また和音の関係で意図して外していることもあり)。それから、低音部に単音、完全5度か4度でペダルし上声部にその完全五度か4度を起点に堆積したと考えられる和音の部分、またその和音を起点に完全5度や完全4度の付加音、全音音階の和音。そう言えば教会旋法もありますね。弦楽四重奏が有名か。「版画」「映像第1集」は、そこまで注意を払って当時譜読みをしてなかったですが、こんな風にやってました。 こうやって分類して書くとどうも脈絡が無い感じですが、聴いての通りあれだけ調性が濃厚な曲ですからドミナント-トニカ的進行もあちこちに出てきますし、変な解決や妙な和音への進行も準備音があったり導音(上下の短二度)があったりしてます。もちろん、印象派の特徴のひとつである減5度、増4度の進行、三全音の連結も出てきます。また、完全5度的な関係は、例えばド(I)ソ(V)に対してレファラドミを構成音に持つ和音を同時に共鳴させる様な方法が随所に現れますし、和音の前後関係も関連的で声部の順次進行から導かれ全般に機能性が薄いことも特徴だと思います。実際の曲では、旋律の切れ目、経過句が読み取れますから、そこに機能的な進行を置いて調性を出したり、逆に調性を薄ませたりしているのがわかりやすいと思います。逆に、実際の曲ですから、音をまとめると9の和音に6の付加だけど、それぞれは協和的に鳴る様に書いてあったりして、分けて考えた方が分かりやすいのではと考えるものもあります。かといって、あまり細かく分けて見ても例えそこに機能的な進行が認められても、旋律や前後関係から重要だと思えない場合もあります(このことは、当時の拙い譜読みの書き込みを見て、今の自分が感じたことに過ぎないのですが、白状しておきます^^;)。 素人感覚では、「海」近辺の曲を分析してしまってはいかがでしょうか?少なくともドビュッシーの音使いに慣れますし、「海」との共通性も見いだせると思います。まあ、知りたい作曲家を知るにはその楽譜を読むってことだけは間違いないところだと思います。 シャラン、フォーシェもやらずに分かった様なことなど書けません。分かる人がこの回答を見て、こう考えればいいんだと教えてくれるまでの暇つぶしにと思います。

kumakuro
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >知りたい作曲家を知るにはその楽譜を読む そうですね。 ただ私はピアノをバリバリ弾ける方ではないので、苦労しそうです(^^; ちょっとわからないところがあったので質問させていただきます。 半音進行はD♭7→Cのような、 導音的半音進行はBm7-5→Cのような進行を指していらっしゃるのでしょうか。

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