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リン酸化タンパク質のセリン/スレオニン系とチロシン系の違いについて。
リン酸化タンパク質は、よくセリン/スレオニン系とチロシン系と分けて記載されている本を見かけますが、根本的にどう違うのでしょうか? 質問が単純過ぎるかもしれませんが、ご教授宜しくお願い致します。
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タンパク質科学イラストレイテッド(羊土社)p15-16によると、 「進化においてセリン/スレオニンキナーゼが単細胞生物に出現、チロシンキナーゼが多細胞生物に出現という過程を経ている」ようです。 また、「セリン/スレオニンキナーゼはタンパク質をリン酸化することで直接構造変化を促し、機能調節をする。それに対し、チロシンキナーゼは受容体の周辺に存在するタンパク質をリン酸化し、リン酸化蛋白を認識するタンパク質を集めて複合体を作り、シグナルを下流に送るといったより複雑な制御によって多細胞生物特有の生命現象である分化や増殖のコントロール、形態形成、高次生命活動に重要な役割を果たす」とのことです。
お礼
引用元もお教えくださりありがとうございました。 とても参考になりました。 この度は丁寧なご教授まことにありがとうございました。