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欧米で話題になっていて、未邦訳の話題書を知りたい。
現在、Black Athenaの邦訳を読んでいます。当否はともかくとして、1987年から出版されて、かなり話題になったらしい本書の邦訳がここ数年来ということにも驚いています。 欧米で話題になっており、現在未邦訳の西洋史の書籍をご存知でしたら、教えていただけますでしょうか?よろしくお願いします。
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『黒いアテナ』、なかなか面白い本ですよね。邦訳は二巻が先に出たのですが、第一巻はなかなか難しい上資料も膨大で、訳が大幅に遅れたという話です。最近やっと第一巻が出て、図書館で予約がつまっているため私はまだ第一巻が読めていないのですが… 完全に私の好みで少し偏っている気もするのですが、以下の二冊は未訳ですが面白かったです。学術誌などでは結構どちらも話題になっていたようです。 Eamon Duffy, 'The Voices of Morebath: Reformation and Rebellion in an English Village'(2001) http://www.amazon.co.jp/Voices-Morebath-Reformation-Rebellion-English/dp/0300098251/ref=pd_bbs_sr_1/250-4068482-3806641?ie=UTF8&s=english-books&qid=1194496170&sr=8-1 宗教改革で大荒れに荒れたイギリスの寒村を舞台に、筆まめな聖職者と村人の暮らしぶりを教区簿から明らかにしたミクロストリアの研究書です。 Natalie Zemon Davis, 'Trickster Travels: A Sixteenth-Century Muslim Between Worlds'(2006) http://www.amazon.co.jp/Trickster-Travels-Sixteenth-Century-Muslim-Between/dp/0809094355/ref=sr_1_4/250-4068482-3806641?ie=UTF8&s=english-books&qid=1194496332&sr=1-4 『マルタン・ゲールの帰還』で有名なナタリー・ゼーモン・デイヴィスが、16世紀に世界を股にかけて活躍したアフリカの著名な文筆家、レオ・アフリカヌスの人生を辿ったものです。『マルタン・ゲールの帰還』や、最近邦訳が出た『贈与の文化史』みたいにすごく読みやすくて楽しい本というわけではないのですが、アフリカの偉人をテーマにしているという点で、『黒いアテナ』がお気に召した方なら面白いのではないかと思いました。
お礼
saebou様 こんにちは。 恥ずかしながら、Eamon DuffyもNatalie Zemon Davisも存じておりませんでした。ご教示いただけてとても嬉しく思います。 あと『黒いアテナ』の出版事情を教えていただけたのが、とてもよかったです。私はとりあえず第二巻にあたるものから読んでいます。ギリシア語なら、初歩の初歩の初歩の知識があるのですが、エジプト語やセム語になると全く分かりません。なのでバナール氏の主張が正しいのか判断できず、少々困っております。 どうも有り難うございました。