- ベストアンサー
重度の痴呆の高齢者への対応~新米介護職員より~
私はディサービスの職員です。 最近、新規で通所されはじめた75歳のアルツハイマーの痴呆男性について 質問します。 この方は体の機能は全く問題ありませんが、痴呆で要介護5と認定されました。 うちの施設もある程度、痴呆の方の接し方には慣れているつもりですが、 この方の場合は朝の送迎バスを降りられたときから「帰らせてもらいます」 と言いっぱなしです。ちなみに自宅でも夕食後「家に帰らせてもらいます」 と奥さんに言ってるそうです。 試しに今日、外を好きなように歩かせてあげたら、全く家とは逆方向に歩いて いきました。自分の家も全く分かりません。 手作業で気が紛れるときもありますが、本当に短時間です。 「帰る」と言い張ってるときに、あまり話をそらしすぎると激怒されます。 会話は全く通じません。鏡の自分を見て、話しかけてるときもあります。 こういう方の対応で何かよい知恵があれば、ご伝授ください。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
アルツハイマー痴呆の方は 脳血管性痴呆の方に比べて、身体的なダメージ(麻痺など)があまり見られない分 介護する側にとっては 大変なケースが多いですよね?・・・まして、介護度が5であれば なおさらです。 ただ、『徘徊には、何らかの目的がある』と言います。・・・「家に帰る」と歩いている時のその方の足取りは、かなり速くないですか? その方に、《家には何があるのか?》《家に帰って、何をしたいのか?》など、尋ねられたことがありますか?・・・何と答えられたのでしょうか? 要は、その方は【家に帰るという行為】そのものではなく【何か(目的)をする(したい)為に、家に帰ろう】としているのです。 それを見出せなければ、その方の精神状態は いつまで経っても同じまま・・・それでは、可哀想ですよね? 少しでも心理的に落ち着きを取り戻してあげる事が、私たちの『介護』だと思いますヨ。 ・・・ボールを集中的に当てても、その方は何も変りませんネ! ですから、その本当の目的を探して、一緒に行動するなりお世話するなりして、その方を納得させてあげるのです・・・でも難しい事ですネ(笑) あと気になった事は、家にいても『帰る』と言う事・・・。その方は、自分の奥さんの事は、ちゃんと覚えているのでしょうか? 記憶のレベルはどの程度なのでしょう? 長くなってしまいましたが、最後に私の経験から一言・・・ 1.『痴呆者同士の会話は成立する!』・・・私たち健常者には分からない、アーとかウーなどと言う発語(?)だけでも、彼らには分かるのです。不思議です! 試しに同じようなレベルの方を並べて、「オハナシ」をさせてみて下さい。 2.『痴呆の方は心理学者?』・・・こちらがイライラしてる時は、顔をみただけでも 何故か怒ったり 攻撃したりしてきますヨ。気を付けて!?(笑)
その他の回答 (3)
NO3の方が書いているように、この痴呆の男性の徘徊には「目的」が あるような気がします。 その「目的」はその人独自の世界のものであって、私達にとっては何の意味も ないものかもしれません。 それでも男性にとっては大切なことなんです。 「家」と言うのも現在住んでいるものではなくても、 男性の思っているところが、その人にとっての「家」なのです。 (生まれた家だったりする) 例えばkalen-mamaさんが自分の家に帰るのは、当たり前の行為ですよね? その男性にとっても「家」に帰るのは、当たり前の行為です。 だから徘徊にも理由があるのです。 外を自由に歩かせてあげて時間を見計らって、 「私のうちでお茶でも飲みませんか?」などと 声を掛けてみてはいかがでしょうか? それから痴呆でも感情の動きには敏感です。 頑張ってくださいね。
お礼
お礼が遅くなって、すいませんでした。 fuwa-fuwa様のご指摘通り、この方の帰りたい「家」は、現在住んでいる 家ではないような気がします。 この方に家に帰りたい理由を尋ねると、「○○が待ってるから」という 答えが返ってきます。私が尋ねたときには「5歳の子供」と「78歳の親父」 という答えが返ってきました。5歳の子供と言われた時は、1回試しに 「お孫さんじゃないの」と更に尋ねたら、「いや違う」と言われました。 それでもこの投稿をさせてしばらくして、本当に若干ですが、この方は 施設慣れをしてきました。 けどいつ帰宅願望が出てくるかわかりません。 もう少し涼しくなったら、外を自由に歩かせてあげたいと思います。 ありがとうございました。
- yoshi-p11
- ベストアンサー率0% (0/4)
外を好きなように歩かせてみた後はどうでしたか?少し落ち着かれませんでしたか?帰宅願望のある方へはできるだけ思うように歩かせてあげることが一番の対処法だと思います。限られた職員の数で対応されるのはなかなか困難だと思いますが、交代で付く職員を決める、歩かせる範囲を決めるなど工夫をして頑張ってください。
お礼
アドバイスありがとうございます。 私もそれが一番だなって思うんです。ただうちの施設・・・というか先輩は 他の利用者の方々と一緒にいてもらうのが理想のような考えを持ってます。 先輩の気持ちも分からないではないですが、例えばボール投げをしていて、 その帰宅願望のある方に落ち着きが無くなると、集中的にその方にボールを まわしたりすることがあります。最初は良くても、後々余計に興奮状態に なっているのです。それに他の利用者の方々がもうボール投げに嫌気を さしてるような気もするのです。 今回の帰宅願望のある方へは、交代で付く職員を決めています。 明日は帰りの1時間(一番帰りたい時刻)は私の当番です。 もしそんなに日差しが強くない日であれば、外へ出ていこうかなと思います。
- MCMC
- ベストアンサー率3% (1/29)
こういう場合は、「今、車を呼びますから待っていてくださいね」といえば良いと思います。それで納得すれば、すぐに帰ることを忘れてしまいます。
補足
早々にお返事ありがとうございます。 私、1つ大事なことを加えるのを忘れてましたが、一旦「帰りたい」と思うと、 そのことだけにはこだわってしまい続けます。 今日でも「今、運転手さんがお昼ご飯を食べてに行ってるから、帰ってきたら 送ってもらおうね。」というと、「そんな…手を煩わすのは悪いから、歩いて 帰る」と言ってしまうのです。1日に何回も「待ってて」と言っていますが、 残念ながら、効き目があったことは1度もありません。 ごめんなさいね・・・。
お礼
家に帰って何をしたいのかは、何度も聞いたことがあります。 いくつかにパターン化されてきました。 (1)5歳の子供が待ってる(子供さんは全て40歳以上) (2)友達が来ている (3)早く帰らなければ怒られる(誰かは不明です) 例えば(1)(2)のような内容であれば、「今、家に電話して聞いたけど、みんなと一緒に帰ってくればいいって言ってたよ」など安心させるようなことを言ってみても、 「それでもなぁ!」と怒られます。 奥さんのことは施設で「ウチの家内が・・・」と話しをしだすことがあるので、 覚えてはいるとは思いますが、自分の家は家の前に行っても分かりません。 それから鏡の自分にかたりかけています。 今日は暑かったので、外へ連れ出しませんでした。 けど他の利用者さんにアルツハイマーの男性がいて、意気投合してました。 今日は案外ラクでした。 アドバイスを参考に、また頑張ってみます。ありがとうございました。