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ミヒラーズケトンの吸収スペクトル
ミヒラーズケトン(またはミヒラーケトン,4,4'-Bis(dimethylamino)benzophenone)について教えて下さい。 (1)感光剤のハレーション防止にも使われるようですが、それはミヒラーズケトンが散乱光を吸収することを利用しているのでしょうか?ハレーション発生の機構もよく解っていないので、併せて教えて頂けると大変助かります。 (2)ミヒラーズケトンのUV/visスペクトルの大体のλmaxは解りませんでしょうか?勿論測定溶媒等にもよるでしょうから、大体の値で構わないのですが・・・ (3)ミヒラーズケトン類似の4,4'-Bis(diethylamino)benzophenoneのUV/visスペクトルの、おおよそのλmaxの値をご存知の方は教えて頂けませんか?または、ミヒラーズケトンから短波長、長波長どちらにシフトすると考えられるか、でも構いません。 以上、いろいろ検索したのですがデータが見つからずに困っています。 上記の3つの1つだけでも構いませんので、解る方、ぜひ教えて下さい。
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以下の参考URLサイトはλmaxに関して参考になりますでしょうか? ・Brown, R.G.; Porter, G. Photochemistry of Michler's ketone in cyclohexane and alcohol solvents. J. Chem. Soc., Faraday Trans. 1 73: 1569-73 (1977) ご参考まで。
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- rei00
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(1) については判りません。 (2) ミヒラーズケトン 4,4'-bis(dimethylamino)benzophenone のUV/visスペクトルの大体のλmax これは MiJun さんご指摘のペ-ジに載っているようですね。 (3) ミヒラーズケトン類似の 4,4'-bis(diethylamino)benzophenone のUV/visスペクトルの大体のλmax p-位に電子吸引性基(今の場合 CO です)と電子供与性基(今の場合 dimethylamino 基と diethylamino 基です)を持つベンゾフェノンの UV/vis スペクトルは,それぞれの置換基の電子吸引性及び電子供与性が強くなるに連れて長波長シフトする傾向に有ります。 ミヒラーズケトンとその類似体とでは,電子供与性基が dimethylamino 基か diethylamino 基かの違いだけです。Methyl 基と ethyl 基では ethyl 基の方が僅かに電子供与性が強いですので,類似体はミヒラーズケトンよりも長波長に吸収を持つと考えられます。 ところで,この様な有機化合物の性質を調べるには Chemical Abstract を使用するのが一般的であり,最も確実な方法です。Chemical Abstract は化学系の研究室が有る大学や研究所の図書館には常備されていると思いますので,調べてみられればいかがでしょうか。既知化合物であれば,化合物の基本的性状として必ず UV/vis スペクトルのデ-タは載っています。
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ありがとうございます。 ベンゾフェノンにおいてもそうなのでしょうけれど、para位(またはortho位?)に電子供与基が来るとさらに電子の非局在性が高まって遷移エネルギーが下がるということなのかな。なんとなくイメージだけで定性的に考えてしまってますが。 ご指摘の通り、Chem.Abst.がすぐに参照できる環境であればよいのですけれど、会社が電機系なので化学系の資料はほぼ皆無なんですよね。僻地だし。 確かに大学時代(化学系)は文献には全く不自由しなかったのですが。
お礼
アドバイスありがとうございます。 知りたかった情報が得られて助かりました。それにしても、こういうサイトがあったんですね。