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上品、洗練、
上品という言葉の由来はインドの九品から来ているそうですが、本来の意味は人間としての在り方であり、見た目や綺麗さなどは一切関係なかった訳ですか?そうだとすると、現在日常で使われている上品という言葉は本来の意味から外れた、ある種各国が独自に作り出した概念として捉えて良いのでしょうか?また洗練された、という表現がありますが、これは上品で、優雅なことと、辞書には載っています。ここでいう優雅とは、具体的にはどういうことでしょうか?美しさといった意味で捉えると、男性にはこの言葉は適用されないのか、なんて考えてしまします。どなたか、ご指南お願い致します。
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- Samantabha
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語学の専門家ではありませんので、間違いもあるかもしれませんが。 仏教における「九品」の中の「上品」は、「じょうぼん」と読み、人間の中の九種類の品位(仏教における能力・性質・資質)のことをいいます。この品位が最上級な者のことを、「上品」というのです。 また、「じょうひん」を『広辞苑』で引きますと、 1.ひんのよいこと。気品のあるさま。 2.品柄のよいこと。品質のよいこと。また、そのもの。 とあります。 「じょうひん」自体に、“綺麗であるかどうか”の意味はなく、ただ仏教用語の「じょうぼん」から「仏教的な意味合い」を取り除いただけで、さほど“独自に作り上げた概念”というような感じではありません。 例えば、「方便」など、仏教用語から「仏教的意味合い」を取り除いたような言葉は、他にいくつもありますが、これが“日本人が独自に作り出した概念”と言えるのかどうかは、ちょっと疑問です。 私は中国文学に関しては全くの門外漢なのですが、ご質問の「上品」という言葉は、中国古典にも出てくるのではないかと推察します。仏教用語の多くは、中国古典の用語を用いているからです(このあたりは詳しい方にご教授いただきたいのですが)。 インドの経典を中国語に翻訳する時に、中国思想の言葉を使い、仏教の用語に置き換えている場合が多々あり、それが日本ではあたかも、もともとからの仏教用語として捉えられている場合も多いのです。 もしかすると、「上品」も、そのような例かもしれません。 また、「洗練された」という言葉ですが、『広辞苑』には、 物を洗ったりねったりして仕上げるように、文章や人格などをねりきたえて優雅・高尚にすること。みがきをかけて、あかぬけしたものにすること。 と解説されています。 個人的な感覚としては、“洗練した”というのは“あかぬけした”とほぼ同義ではないかと感じますので、男性に使っても、全く違和感はありません。