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石炭と石灰岩の出来方の違い
石炭と石灰岩の出来方の違いについて教えてください。 成分(出来る前の元材料)なども知りたいです。 どちらも地中にあり生物の死骸が原料までは判っているのですが。 どうして、石炭と石灰岩に別れるのか判りません。 石炭の出る地域の近所に石灰岩の地域があるのでふしぎに思いました。 よろしくお願い致します。
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こんばんは。眠れぬ夜にサイトを回り、この質問が目に留まりました。 質問者さんの着目点とご指摘の内容は、大変重要なことで、意義深い質問だと思います。 私からも噛み砕いた内容で解説もうしあげます。 地層が形成された環境により、その地層(堆積物)を、「浅海に積もったもの(浅海堆積物)」と、「深い海に積もったもの(深海性堆積物)」とに分類することがあります。 質問者さんの地域の石灰岩も、日本であれば恐らくは前者の浅海性堆積物が起源となる石灰岩である可能性が高いと思います。 石灰岩の元になる物の代表は、浅い海に住むサンゴや貝類、ウミユリ、石灰藻の生物に含まれる炭酸カルシウムです。 >石炭の出る地域の近所に石灰岩の地域がある 太古の昔、日本付近には大陸に囲まれた大きな浅い海があった事が過去の研究で明らかになっています。 そしてその浅い海には、沢山のサンゴ(専門的には造礁性珊瑚)やウミユリ等、石灰岩の元となる炭酸カルシウム豊富にを含む生物が沢山生息し、強大なサンゴ礁を形成ていました。 しかしこの浅い海は大陸が衝突しあう境目の窪みにあった為、やがて数千万年の時間をかけ次第に隆起し始めす。このサンゴ礁は海水面から上にあがり石灰岩となり、次第に新たな陸地を形成して行きます。(この過程を専門的には「造山運動」と呼びます) サンゴ礁があると言うことから、その地域の当時の気候は海水温の高い「熱帯」だった事はわかりますね? サンゴ礁の存在する大陸沿岸は高温湿潤であり、サンゴ礁が隆起し出来た新たな土地も熱帯の高温多湿な気候。よって新たに海になった地域には熱帯性の大量の植物が大熱帯雨林を形成していたと考えられています。この陸地の植物の遺骸のは、数百万年の年月をかけてその土地に堆積し、さらなる長い時間を掛けて植物に含まれる水素や酸素が地熱や圧力で分離し、残った炭素が石炭になったと考えられえいます。 もう謎が解けましたね? 「石灰岩出来る時代」と「石炭が出来る時代」とが、かつてその地域に存在していたので、石灰と石炭の地層がお互いに伴って分布していると考えられます。 ※ただし、石灰岩(石炭)を含んだ陸地がプレートに乗ってきて、石炭(石灰岩)のある陸地に衝突し、石灰岩を含んだ地層と、石炭を含んだ地層が隣同士に存在しているケースもありえます。 質問者さんに更なる興味、時間がありましたらwebで「造山運動」や「チテス海」等のキーワードで検索すれば、更に面白い情報が集まるかもしれません。 私は金属を取り扱う仕事に居り、鉱石を扱う為に地質学を学んだ程度の者ですが、前の方々のご回答に併せて参考になれば。
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- zaykax
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石炭は、植物が堆積して、地中の熱や圧力によって時間を掛けて炭化したもの 石灰岩は、珊瑚や貝殻などの石灰質が堆積して、火山活動なんかが起きたときにマグマの熱で変性し、それが冷えて再結晶したもの 生物といえば生物ですけど、由来は異なります。 石灰石は全国に広く分布しているので、石炭があるから石灰も採れるという訳ではないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 もしかしたら、石灰岩地帯の近所で石炭が取れた場合、石灰岩の下も 取れる可能性があると思うのですがどうでしょう
- zoe_falken
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>どちらも地中にあり生物の死骸が原料までは判っているのですが 石炭と石灰岩は生物と言う点では同じですが基となった生物は別物です 石炭は植物が変化したものです。 主成分は主に炭素 対して石灰岩は貝類の殻などが変化したものです。 主成分は炭酸カルシウムです 詳しくはウィキペディア参照のこと 石炭 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%82%AD 石灰岩 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%81%B0%E5%B2%A9
お礼
ご回答ありがとうございます。 だいたいは理解していたのですが、要は陸でたい積したのが石炭、石油 海でたい積したのが石灰岩ということですね。 成分はもちろん違いますが。 地殻変動の大きいところは場合によっては両方あると考えられますね。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 大変よくわかりました。