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物体の衝突の問題です。
大学受験問題です。よろしくお願いします。 水平な地面上のP地点から質量Mの小物体Aを鉛直に打ち上げ、同時にQ地点から質量mの小球Bを打ち上げる。小球Bの打ち上げ角度αとPQ間の距離lは変化させることができる。小物体Aの打ち上げの初速度の大きさをV、小球Bの初速度の大きさをvとする。また、重力加速度の大きさをgとし、空気による抵抗は無視する。 BをAに衝突させるには、角度αをいくらにしなければならないか。sinαを求めよ。 私は、 Aのt秒後のx座標=Bのt秒後のx Aのt秒後のy座標=Bのt秒後のy とし式を立てました。 ですが、解答では、 AとBが衝突する場合、A、Bは同じ座標に同じ時刻に到達しなければならない。その場合、鉛直方向について考えれば、同時に投げ出すため、鉛直方向の初速度が同じでなくてはならない。ここで、それぞれの初速度のy成分より、 vsinα=V とあります。 ですが、鉛直方向だけで、どうしてx軸方向は考えないのでしょうか。 高さは同じでも、x座標が違うかもしれず、それだと衝突しないと思います。 また、答えには、「鉛直方向の初速度が同じでなくてはならない」とありますが、どうしてでしょうか。 以上、よろしくお願い致します。
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>>放物運動する2物体が衝突する場合の考え方は、 >>「同じ運動をする座標成分を見つける」のがコツです。 >というのを知っていれば、確かにy方向だけ考えればいい、 >とわかります。まだあまり問題を解いていないので知りません >でした。ですが、どうして、上のコツが言えるのかが、 >わかりません。 衝突する=同じ時刻に、同じ位置を占める。 ということです。x、y座標のうち、運動が一致している成分(今の場合はy座標)を見つければ、残りの成分(今の場合は、x成分)をみていくだけになるので、扱いが楽になります。 >「さらに、Aは鉛直上向きに投げ上げており、Bは、A方向へVcosαで >近づいていくので、地面に落下することを考えなければ、必ず衝突 >することになります。」 >と言える理由がわからないのです。 2物体のy座標は、各時刻で一致しているので、x座標が一致したときに2物体が、同じ時刻に同じ位置を占めることになり、衝突します。 Aのx座標は不変で、Bは、Aの側へ一定速度で近づいているので、地面に落下することを考えなければ、いつかは必ずx座標が一致します。 よって、必ず衝突することになります。 >vsinα=Vがどうして必要十分条件でないのかがわかりません。 vsinα=Vが成り立っていたとしても、vの大きさが小さければ、空中で衝突する前に、地面に落下してしまいます。 よって、 衝突するためには、vsinα=Vであることが必要。 vsinα=Vだからといって、必ず衝突するわけではない。 ということなので、vsinα=Vは、必要十分条件ではなく、必要条件です。
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- rikasougou
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放物運動する2物体が衝突する場合の考え方は、 「同じ運動をする座標成分を見つける」のがコツです。 この場合、2物体のy座標は、vsinα=Vとすれば、 初速度と加速度が共に等しいので、全く同じ運動になります。 つまり、y軸に写った影を見ると、最初からずっと重なっていることになります。 さらに、Aは鉛直上向きに投げ上げており、Bは、A方向へVcosαで近づいていくので、地面に落下することを考えなければ、必ず衝突することになります。 あと、問題では、「衝突させるためには、どうしなければならないか」と聞いていて、vsinα=Vとすれば、必ず衝突するとは言っていないことにも注意です。 衝突するとすれば、vsinα=Vとすることが必要であるという、必要条件を求めさせています。 2物体が空中で衝突する、様々な場合について、こちらの無料講義で詳しく扱っていました。 http://phys-yobiko.com/muryo5.html
- 参考URL:
- http://phys-yobiko.com
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、 >放物運動する2物体が衝突する場合の考え方は、 >「同じ運動をする座標成分を見つける」のがコツです。 というのを知っていれば、確かにy方向だけ考えればいい、とわかります。まだあまり問題を解いていないので知りませんでした。ですが、どうして、上のコツが言えるのかが、わかりません。 Y軸の影が一致するのはわかりました。ですが、申し訳ないのですが、やはり、 「さらに、Aは鉛直上向きに投げ上げており、Bは、A方向へVcosαで近づいていくので、地面に落下することを考えなければ、必ず衝突することになります。」 と言える理由がわからないのです。 ただわからないなりに数学的に考えると、A、B、Aの最高点をCとすると、ABCで直角三角形をつくると、AC=V、AB=vcosαよって、V=vcosαとなるかな?と思います。ただ、Vやvは速さであって長さではないので、この考え方があっているかどうかはわからないですが。 >問題では、「衝突させるためには、どうしなければならないか」と聞いていて、vsinα=Vとすれば、必ず衝突するとは言っていないことにも注意です。 のところも、必要条件、十分条件という考え方はわかるのですが、vsinα=Vがどうして必要十分条件でないのかがわかりません。 参考URLありがとうございます。 今、無料登録しました。登録が済み次第講義を受けてみます。ありがとうございました。
- First_Noel
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#1です.念のため,追記です. >図を描けば,時刻の方程式を解かなくても,三角形の図形の問題として扱え, >それだけで答えが求まってしまう,と言うことです. と書きましたが,勿論,実際の軌道は重力の影響があるので三角形を形成しないのですが, Bを打ち出した瞬間,Vとvの方向を延長すると三角形を形成します. その後はAもBも同じ重力の影響を受ける為,衝突すると言うことになります.
お礼
度々のご回答ありがとうございました。 そういえば、前NHKの物理高校講座の番組で、あるところにつるしている物体を真下におとすものAと、斜めにロケットBを発射させて、Aに当てるにはどうしたらいいのか、というのをやってたのですが、その答えは、Bのロケットが停止しているときに、つるしてあるAを狙う、でした。つまりA、B、Aの真下の点で直角三角形になるように、Bのロケットの方向が三角形の斜辺になるような感じでした。 それは両方同じ加速度で下向きに力を受けるため、というものでした。 そのときは、なるほどと思ったのですが、X方向について説明がなかったような気がします。いまいちX方向について考えないでいい理由がわからないのです。 ありがとうございました。
- looker1986
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2つの物体が同じ重力の影響を受け、空気抵抗を考えないときは、片方の物体(仮にAの物体としましょう)と一緒に飛んでみると、重力の影響を無視することができます。 つまり、無重力状態ですね。スカイダイビングで一緒に落ちている人が止まって見えるのと同じ話です。 Aに乗って飛び上がる状況を想像してみてください。 AとBのy軸方向の初速度が同じでなければ、Bはどんどん下に下がっていくか、上に飛んでいってしまいます。 また、衝突するかどうかにx軸方向の速度は関係ないですね。 Bを後ろ向きに飛ばしたり、真上に飛ばしたりしなければ、BはじりじりとAに近づいていつか衝突してしまいます。 本当はAとBが地面につく前に衝突しなければならないことも考えないといけないのですが、この問題では無視してもいいようです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 どちらの物体にも同じ下向きの加速度gがかかるのはわかります。 新幹線の中でボールを落としたら真下に落ちているように見えるが実は斜方投射になっているという例ですね。ですが、それがこの問題とどう関係しているのかが、いまいちよくわかりません。 >また、衝突するかどうかにx軸方向の速度は関係ないですね。 これがわかりません・・・と思ったのですが、今じっと考えているとわかったかもしれません。斜めに投げ上げても真上に投げ上げても速度はずっと同じ(同じ下向きの加速度がかかるから。)。だから初速度が同じでなければいけない。 でも、これはy方向だけですよね。 何度も同じ事を言うようですが、y方向の位置が合致してもx方向が合致しないとぶつからないと思ってしまうのですが・・・ もう少し考えたらわかりそうな気がしますが、もう一度考えてみたいと思います。ありがとうございました。
- First_Noel
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>ですが、鉛直方向だけで、どうしてx軸方向は考えないのでしょうか。 衝突する最低限の条件が, 「y方向位置が一致する」 であるからです. この条件を満たすよう計算すると,もうsinαが一意に決まるので, x方向は省略して良いと言うことです. つまり,P,Qの位置と衝突したときのA,Bの位置(つまりAとBの位置は一致)の 図を描けば,時刻の方程式を解かなくても,三角形の図形の問題として扱え,それだけで答えが求まってしまう,と言うことです. 勿論, >Aのt秒後のx座標=Bのt秒後のx >Aのt秒後のy座標=Bのt秒後のy としても良いのですが,楽できるところは楽しよう,と言うことですね. >また、答えには、「鉛直方向の初速度が同じでなくてはならない」とありますが、どうしてでしょうか。 小球の運動は, x方向は初速度を維持する, y方向は重力の影響を受ける, です. AもBも,同じく重力加速度-g(下向きの意)の影響を受けるので, どちらも同じ割合で減じることになります. この問題の重要な点はもうひとつあって, αとPQ間の距離は変えられる,とありますが,αとvとVとは独立の変数ではなく, vsinα=V と言う関係を満たす必要がある(1),そして,衝突地点をXとすれば, PXの距離=Vt,BXの距離=vt,しかも打上角はαとなっているので, 実はPQ間の距離もまた,Vとvとαが決まれば決まってしまう(2), 上記(1)(2)を考えると,結局,αもPQ間距離もvとVが決まれば一意に決まる,と言うことです.
お礼
早速お返事を頂き、ありがとうございます。 >衝突する最低限の条件が,「y方向位置が一致する」であるからです. たしかに、これが最低条件ならば、それでいいと思うのですが、 いまひとつ納得がいきません。 というのも、ぶつかるためには、xy座標でいうと、xとyの両方が一致しないとぶつかりません。 つまり、今回のように、y方向位置(y座標)が一致してもx座標が異なればぶつからないと思うのですが・・・。 ただ、自身では2つ式を立てましたが、y座標の方の式では、わからないのが、1文字しかないので、わざわざ二式をたてなくてもよい、というのはわかりました。 今回はたまたま2式のうち1つだけでとけるのでOKということでよいでしょうか。 >また、答えには、「鉛直方向の初速度が同じでなくてはならない」とありますが、どうしてでしょうか。 については、 >小球の運動は, >x方向は初速度を維持する, >y方向は重力の影響を受ける, >AもBも,同じく重力加速度-g(下向きの意)の影響を受けるので,どちらも同じ割合で減じることになります. というのはわかるのですが、 これはつまり、ぶつかるためには、ぶつかるときの速度が同じでないといけないというのが前提だということですか? 私は、衝突するときに同じ速度でないといけない、とは思いつきませんでしたが、衝突するときに同じ速度でないといけないのであれば、解説文の意味がわかりました。 最後の重要な点というのは、問題文をぼーっと読んでいたので、気づききませんでした。でも、言われていれば、一つの関数vsinα=Vを満たす変数なのですね。 大変参考になりました。教えていただいたことを参考にもう一度考えてみたいと思います。ありがとうございました。
お礼
度々ご回答いただきましてありがとうございます。 すごい!と思いました。 よくわかりました。 回答を読ませて頂いて、よく考えるとやっとわかりました。 y座標は常に一致なのだから、衝突するためには、x座標だけ考えればいいが、x座標は、地面に落下しなければ、必ずいつかは一致する、その時、y座標は常に一致しているから、衝突する、ということですね。 きっと、何度も同じ質問をして、呆れられていたと思いますが、やっとわかりました。ありがとうございます。 今までのご回答で、「地面に落下することを考えなければ、」という注釈がついていたのも意味がわからなかったのですが、やっと意味がわかりました。つまりx座標が一致する前に落ちる場合は衝突しないからですね! vsinα=Vが必要条件なのもわかりました! 度々教えていただいてありがとうございます。 大変勉強になりました。