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敷引きについて教えてください
ちょっと敷金について勉強していたんですが、敷引きというのがよくわかりません。敷金2ヶ月、で敷引き1ヶ月の場合、2年住んだら、敷金は全部なくなり(帰ってこない)、3年目には、また敷金2か月分を払わないといけないんでしょうか。 ちょっと質問の仕方が分かりにくくて悪いんですが、敷引きというのは1年ずつ引かれていくものなのでしょうか。
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私は、関西で不動産を営んでおりますが、おそらく、敷引きという言葉は 関西だけのように思いますので、貴殿も関西にお住まいなんだと思われますが? その仮定でお話します。 敷引きは、私は、「原状回復分担金」と解しております。 別名「償却敷金」とも言います。単に「償却」という言い方もしますが、 その場合は、敷金ではなくて、保証金の場合が多いです。要は、その性質が 敷金的なものかどうかで判断されますが・・・。 裁判では保証金と契約書で書かれていても、敷金的な性質の預り金であれば、 敷金と解釈されます。 要は、関西の「商慣習」として「敷引特約」というものがあるんですね・・・。 判例でも関西の「敷引き」と言うシステムは認められています。 何年住もうが、敷金から敷引きの額を引いた分だけが退去後返還されます。 (故意・過失による損害がなければ・・・) 敷金を更新毎に補充するというのは、関西では、極稀で、 例えあったとしてごく一部の地域だと思われます。京都くらいかな~? 一応、ご参考までに裁判所が敷引きをどういうふうに定義しているかを 箇条書きにしておきます。 判例 神戸地方裁判所 平成7年 8月8日 敷引きされる金額は・・・ (1)賃貸借契約成立の謝礼 (2)賃料を相対的に低額にすることへの代償 (3)契約更新時の更新料 (4)借主の故意重過失による建物の損傷を除く、通常の使用に伴う 建物の修繕に要する費用 (5)空室損料 等々、さまざまな性質を有するものが、渾然一体と なったもの。 です。関西では、敷引きが結構高いんですが、退去時に関東の場合、 敷金を返してくれないケースが多くて、しょっちゅう裁判していると 聞きますが、こちらでは、当然そのようなことは稀有に等しいです。 最初から金額を決めているんですから・・・。 よほど、とんでもない使い方をしていない限り、敷引きを引かれて お終いです。「飛ぶ鳥後を濁さず・・・」です。 仲介業者としては、そういう意味で、とてもやりやすい地域だとも言えますね。 それでは、この辺で失礼します。
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- angeleye1
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大阪の貸しビル経営者です。 預けるの2ヶ月分、帰ってくるの1ヶ月分です。 しかしながら最近はこのような商慣習が問題になっているのも事実です。 住んでいて普通に生じる汚れやキズは原状回復に含まないとかいう法解釈ですが、これは間違っております。 タバコのヤニだらけの部屋、油だらけのキッチン、引っ越した途端に次々と切れていく電球・・・ これでは誰が借りてくれますか? うちでは電球は今は切れていなくても新替え。 クロスは張り替え、天井は塗り替えOR張替えで出来る限り新品に近い状態に戻します。 #4の方のおっしゃる通り 「入った状態=出て行く状態」が基本。 まさに「立つ鳥後を濁さず」です。
お礼
賃貸者側からのご意見ですが、大変参考になります。 調べてみるとやはり、多くの判例で、誰がすんでも出来ような、部屋の消耗の修繕は家賃に含まれると考えられ、賃貸者負担というものが多いみたいです。 ただ、angeleye1さんの言う事も十分理解できます。 私に出来るのは、出来るだけきれいに部屋を使うことですかね
- sigino
- ベストアンサー率30% (99/329)
大阪の大家です。 阪神間で行われている「敷引き」は#4の方のかかれているとおりです。 別地域の方には、敷引き金=礼金と思っていただければ、結果的には同じです。(性格は少し異なります) 敷金2ヶ月、で敷引き1ヶ月の場合。 退去時に1ヶ月分が返金されます。 #1の補足にあるようなケースは寡聞にして存じません。 ただ商慣習の地方差が大きいので、ひょっとしたらそういう特約があるのかもしれません。このあたりは契約時に確認するしかないです。 (大家にとっても曲者で、同じ言葉でも入居者と大家がまったく違う解釈をしていてもめることもあります) 敷引きについて詳しい説明のあるページを紹介します。
お礼
回答頂きありがとうございます おおかた皆さん同じ内容の回答のようですね。 参考URLが「ページが開けませんになるんですが」
- Auravictrix
- ベストアンサー率37% (89/235)
契約の更新料を含めて敷引きと言っているのではないでしょうか。 http://www.kansai.ne.jp/tomatohm/hptrouble/new_page_10.htm こういう判例もあるようで、 (3)契約更新時の更新料、 も含まれていることから、最初の1回はいわゆる礼金で2回目以降は更新料と敷金の意味を持っているように思われます。 名古屋の不動産屋さんですから一部地域の例を強調しているのかもしれません。 こういうルールは地域差が大きく、特に地方の小資産家の物件ではいまだにビジネスではなく「貸してやるからありがたく思え」と言うスタンスが多いです。 仲介する不動産屋は、当然貸主の味方ですからやり方を変えることは考えにくいです。下手に意見すると不動産屋を換えると言い出すからです。 原状回復のガイドラインも出ていますが、不動産屋さんは理解できているのですが貸主の理解が着いて来ないのが現状です。 住宅金融公庫の融資物件については、原状回復などもガイドラインに沿った別のものが用意してありました。
お礼
補足に対する回答ありがとうございます。 今回いろいろな意味で勉強になりました
- Auravictrix
- ベストアンサー率37% (89/235)
敷引は、保証金(敷金)の中で退去時に帰ってこない前提の分です。関東では礼金として先にはらうことが多いですが、関西(大阪)では預けておいて退去時に帰ってこないという方式です。 ただし、原状回復費用などがどういう範囲でどう含まれるかはケース倍ケースだと思いますので確認が必要です 敷金(保証金)の一部ですから継続する契約に対して1回のみです。 物件によっては、契約更新料の名目で、契約を更新するとき1か月分相当くらいが必要なことがありますがこれは敷金とはまったく別立てです。
補足
早速お答えありがとうございます。 下のようなQ&Aがあったのでちょっとまよってました。 ところで、地域によっては下に書かれてるようなとこもあるんでしょうか Q.敷引きと償却、どう違うのですか? A.地域によっては耳慣れない言葉ですが、よく似ていて全く違う内容です。 敷引きという制度は、例えばその賃貸借契約の期間が2年であり、敷金が家賃の 2ヶ月分だとしますと、2年が経つと敷金がゼロになりますよということです。 ですから、3年目に入るときに(契約更新をするとき)また敷金を預託するとい う制度です。 ですから例えば10年入居していたとすると、5回敷金を預託することになりす ので、10ヶ月分支払ったことになるわけです。この手法は東京を中心に関東地 方やその影響下にある地域に多くみられます。退去時の原状回復では預り金額 が多くなりますので、余りもめることも無く家主にとっても不動産業者にとっ ても魅力的な手法です。 我が中京地方では、契約更新も自動更新(特に手続き無し)が多く、入居時に 1回支払うだけですので、3~4ヶ月分預ったとしても10年間入居されると補修 費用が全然足りません、ですから敷金・保証金の精算で一番もめる地域なので はないでしょうか? 保証金の償却とは、例えば保証金を最初に50万円預託したとします。償却率が 50%とされていれば、25万円は礼金もしくは権利金という意味合いがありす。 ただし、償却率はそれぞれ業者や物件の状況により、異なります。 この手法は大阪を中心とした関西地方に多く、最初にまとまった金員を預れる ため、関東同様に家主や不動産業者にとっては魅力的な手法です。 ただし、同じ関西でも京都あたりへ行きますと、一年契約で毎年敷金を預託す る契約も多いようで、入居者泣かせですし、東海でも浜松あたりへ行きますと 礼金=敷金=部屋の補修費用ということで、礼金だけで済むので入居者断然有 利という形がまだ残っているようです。 いずれにしても、ややこしいですし、揉め事は勘弁願いたいので、全国統一の 法律を制定していただきたいものです。
- Rikos
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敷引きは、部屋を退去する時に引かれるものなので、何年住んでも金額が増えるわけではありません。 もし、退去時に借主の過失で損傷した部分があるのでしたら、それは別に請求されることもありますが、一般的には敷金の中から1ヶ月分を引かれて残りの1ヶ月分は返ってきます。 関東地方では、敷引きの替わりに、礼金を支払うところもあります。 礼金は、返ってきません。 http://www.commercecity.or.jp:8088/~webman/ACCESS/expert/expert1_b.html
お礼
早速お答えありがとうございます http://www.chukei.com/sikibiki.html のようなQ&Aがあったのでちょっと迷ってしまいました。
お礼
かなり詳しく回答していただきありがとうございます。 私は、九州に住んでおり、今度借りるマンションが敷引きという聞きなれない言葉がり、戸惑っておりました。 今回敷金のことを色々調べ、地域差がかなりあること、賃貸者と賃借者の間でもかなり意識の隔たりが有り、裁判に発展するコースもあるなど、多くのことを学びました。