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味も塩気(しょっけ)もない
少し前に細木和子がテレビで使っていました。 「素っ気」は「思いやり・好意」と書いてある辞書と ほぼ「味」と同義であるとする辞書があるようですが どちらにしても、この成語を理解しづらい気がします。 「塩気」と理解する方が意味が通りやすいし 大昔は「塩気」だったのが「素っ気」に転訛したと 考える方がわかりやすい気もするのですが如何でしょうか? (細木さん以外の方が使用した例があるなら教えてください)
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「塩気」は「塩味」とほぼ同義ですから「味」の下位概念ですね。 味=五原味(甘味・塩味・酸味・苦味・旨味)・辛味・渋味 並列でも対立でもないものを「~も~も」と並べるのは、変ではないでしょうか。 「~も~も」の例: 味も素っ気も、痛くも痒くも、うんともすんとも、縁もゆかりも、可も不可も、影も形も、神も仏も、酸いも甘いも・是も非も、ちっともそっとも、血も涙も、ちんともかんとも、どいつもこいつも、泣いても笑っても、何でも彼でも、にっちもさっちも、猫も杓子も、根も葉も、花も実も、恥も外聞も、身も蓋も、身も世も、もとも子も、油断も隙も、欲も得も、理も非も、… -------------------------- 『広辞苑』より ■そっけ‐な・い【素っ気無い】《形》 [文]そっけな・し(ク) (スゲナシを「素気無し」と書いたところから) 思いやりがない。 愛想がない。趣きや潤うるおいがない。すげない。「―・い返事」 ■すげ‐な・い 《形》 [文]すげな・し(ク) つれない。同情心がない。愛想がない。人づきがわるい。「―・く断る」 ■味も素っ気も無い 何の趣もない。無味乾燥である。つまらない。「―文章」 ちなみに、上方言葉では「味もシャシャリもない」と言います。 この「シャシャリ」は「シャリシャリ」とした食感のことです。 ------------------------ >(細木さん以外の方が使用した例があるなら教えてください) 日本のどこかに「味も塩気もない」という地域が絶対ないと断言はできませんが、十中八九、細木センセのオリジナル表現と考えてよいのではないでしょうか。 他にも色々あるようです。 「間違いだらけの細木の日本語 」(『細木数子を踏み潰すブログ』より) http://blog.livedoor.jp/tenchu13/archives/50009594.html >> 「欠如(けつじょ)」を「けつにょ」 >> 「何卒(なにとぞ)」を「なにそつ」 >> 「出る杭は打たれる」を「出る釘は打たれる」 >> 「紆余曲折」を「紆余屈折(うよくっせつ)」 >> 「一朝一夕」の事を「一長一短」 >> 「乱高下」を「乱気流」 >> 「公私混同」⇒「公私混合」 >> 「魂」⇒「元鬼」 >> 「裸一貫」⇒「裸一匹」 >> 「ドクロ」⇒「トグロ」 >> 「腕力」⇒「わんりき」 >> 「箸にも棒にもかからない」⇒「箸にも棒にも負えない」 >> 「赤穂浪士」⇒「あかほろうし」 >> 「適材適所」⇒「てきざいてきそ」 >> 「見てくれ」→「見たくれ」 >> 「意識改革」→「意識開化」 >> 「勝者」⇒「しょうじゃ」 >> 「敗者」⇒「はいじゃ」 >> 「万人」⇒「まんにん」 >> 「巣窟」⇒「すくつ」
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- Ishiwara
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冗談で使った「創作語」でしょう。 週刊誌で「日本語知らず」と叩かれた人のことですから、あまり気にしないで。
- s-macwin
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この場合は 味 - 砂糖、塩、酢、醤油、味噌、など調味料の味・後付けの味 素っ気 - 素材の持つ素の味・元々の味 の意味だと思います。 調味料の味も素材の味も感じられない 比喩では その人の持ち味や真心も出ていない・感じられない ではないでしょうか? 個人的な見解ですけど…
補足
回答ありがとうございます。 納得できたような気がします。 「そっけ」を「思いやり・好意」と説明した辞書の編者に教えてあげたいです。
補足
回答ありがとうございました。 >「塩気」は「塩味」とほぼ同義ですから「味」の下位概念ですね。 (中略) >並列でも対立でもないものを「~も~も」と並べるのは、変ではないでしょうか。 これについては私も考えましたが、 「ご飯」が時として米を炊いたものを意味したり 「花」が時として「桜」を意味したりすることもあるので 例えば“この成句に限っては「味」が「旨味」を意味する” という例外的解釈が存在しても良いのではないかと思いました。 なので対かどうかより歴史的な検証が必要かと…。 最後のブログからの引用で納得できました。 若干、揚げ足取りな気がするものもありますが…。