#5さんがおっしゃるとおり、∞というのは(確定した)数ではないですね。
lim An=∞, lim Bn=∞という条件だけでは、lim (An-Bn)がどうなるかは分からないんです。質問者さんのアイディアだと、lim(An-Bn)=∞-∞=0ってことになるんだけど、∞どうしの大小関係は議論できない(分からない)。An,Bnを具体的に定めると、lim(An-Bn)=0になることも勿論有り得るけど、lim(An-Bn)=∞、-∞ということもアリだし、lim(An-Bn)=aというように定数に収束することも有り得る。このようなAn,Bnの例は極めて簡単にいくらでも思いつくでしょう。
例えば、An=n^2, Bn=n^2のとき、lim An=∞, lim Bn=∞とは書くものの、これは「nをでっかくしていくと、An(およびBn)はひたすらでっかくなるぜ」と言っているだけで、AnとBnが∞という同じ数値になると言っているわけではないんですね。明らかに、AnはBnよりもはるかに大きいのですから、lim An=∞, lim Bn=∞の2つの∞が同じ数値であるはずはありません。現に、lim (An-Bn) = lim n(n-1) = ∞ であって ∞-∞=0 とはなりません。
このように、∞というものを、あたかも数値であるかのように大小を比較したり演算することはできません。ただ、∞+∞、∞×∞、∞+a などは#5さんがおっしゃるように容易に∞であることが言えるのでOKなんですが、∞-∞とか∞/∞、∞×0などは数式として成立しないのです。
また、これらのことからも、
lim(An±Bn) = (lim An) ± (lim Bn)
lim(An×Bn) = (lim An)×(lim Bn)
lim(An/Bn) = (lim An)/(lim Bn)
などの変形を安易に行ってはならないことが分かるでしょう。このような変形を行えるのは、An,Bnが共に収束する場合です。
ですから、今回の質問については、
lim f(An) = lim((n-1)*1+2*1-n) = (∞-1)*1+2*1-∞=1
のように、
・ 収束しない各項の極限を別々に求めて∞を数値であるかのごとく演算し、
・ なおかつ、∞-∞=0としてしまった
というように、なかなか痛々しい過ちを犯してしまっています。
> f(An)=0/(n-1)となりnの値に関係なくf(An)=0となりますよね
というように、f(An)をきちんと計算して、f(An)全体の極限を求めないとだめなんですね。
補足
なぜ成立していないんでしょうか?