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「水塔婆」について

http://www1.odn.ne.jp/ikaruga/newpage16.htm  の9の記述から「水塔婆」は全宗派、全地方に共通ではないことが窺われます。 「水塔婆」の習慣があるのは、どの宗派ですか。また、どの地方ですか。分かる範囲で教えて下さいませ。 よろしくお願いします。

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  • sgm
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回答No.1

曹洞宗の僧侶です。 本格的に調べてみたことはないのですが、私の知っている範囲では、「水塔婆」「水向塔婆」の習慣は、どちらかというと関西、特に近畿地方に多いように思います。 「水塔婆」といっても (1)供養した経木の塔婆を川または海に流し、一切の万霊に捧げる。 (2)お墓の竿石の裏に供養した小さな塔婆を建て、あるいは地蔵菩薩の前に建て、施水する事で初盆や年回忌にあたる先祖眷属の霊に捧げる。 という2種類の形があるようです。 塔婆を用いない浄土真宗以外のお寺では、供養するところはするようです。真言、天台の密教系と日蓮宗に多いような気もします。 私の所属する曹洞宗でも、上記のような行持をやっているところはやっているでしょうが、曹洞宗では、盂蘭盆会に奉げる「水向塔婆」というものの方が一般的だと思います。 これは、 (1)経木でできた塔婆に梵字と「為○○家先祖累代諸精霊盂蘭盆会水向供養」と書いた塔婆を用意する。 (2)檀家さんの家で棚経を読む時に、塔婆を供養し飾られた花に差す。 (3)お盆のお飾りを川に流す時に、花と一緒に流す。 といったものです。最近は、お飾りを流す事ができなくなってきているので、お盆が過ぎた後で、お寺が回収して炊き上げを行う場合が多いようです。 これも「水塔婆」の習慣を受け継いだものではないかと思われます。

sono-higurashi
質問者

お礼

水塔婆を知らなかったのは強ち不信心な所為ばかりでなく、浄土宗であることと首都圏居住であることが影響していたのかもしれないと、お答から納得しました。 検索結果から近畿地方に多いそうな気はしていました。規模も各種ありそうです。 直接のお答の他に周辺部にも触れていただいて助かりました。当面、過不足のない適切な知識を得られましたが、回答の準備をされている方があってはいけないので明朝、日の出時刻までは締め切らないでおきます。 ありがとうございました。またの機会にもよろしくお願いします。

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