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偶数、奇数、なぜそう呼ぶの?語源は?
素朴な疑問です。 偶は、訓読みで たまに【偶に】 と呼ばれるようです。 奇は、訓読みで あやしい【奇しい】 と呼ばれるようです。 でも、この意味では、2で割り切れるか割り切れないかが、 どちらの語に対応するのか不明です。 英語では、 even(均等) odd(普通でない, 変わった) となっていて、どちらが2で割り切れるか割り切れないかに対応するのか理解できます。 なぜ「偶」や「奇」と呼ばれるのですか?
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この場合の「偶」は、「たまに」の意味ではありません。 組になる、対になる、という意味です。 同様の漢熟語には、「配偶者」、「対偶」などがあります。 おそらくは、組や対になっているもの(偶数)が美しいとされ、 それ以外のものを「奇」をつけて表すようになったのではないでしょうか。 また、 哺乳類を分類する用語で「偶蹄類」(ぐうているい)、「奇蹄類」(きているい)というのがあるそうです。 偶蹄類とは、4~5個あるひづめのうち、2つのひづめが発達したものを指すそうです。牛、鹿などがそうです。 ちなみに、奇蹄類の代表格は、馬です。 偶蹄類に当てはまらないものという意味で、奇蹄類というようになったのでしょうね。
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- Ishiwara
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私たちが今使っている語の多くは、外国から入ってきた概念に、大急ぎで訳語をつけたものです(特に幕末から明治の前半)。それは、ものすごい作業であって、とても「なぜそのように訳したのか」を記録しているヒマは、なかったでしょう。私たちは、わずかに「蘭学事始(らんがくことはじめ)」などで、その一部を知ることができます。 私たちは、それらの知恵に驚嘆し、努力に感謝するのみです。 私は、even/odd が理解しやすく、奇/偶が分かりにくい、などとは少しも思いません。
- aquarius_hiro
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ddgdddddddさん、こんにちは。 ANo.1さんのご指摘の「ベストアンサー」は漢字の語源に関して正しくない可能性が高いと思います。 白川静著の字源辞典「字統」(平凡社)には奇と偶の由来は次のように書かれています。白川静氏は漢字の詳細な研究で知られています。 まず、奇ですが、これは会意文字ではありますが、大と可に分かつべきではなく、大と可の口を除いたものをあわせた文字(以下Aと引用)と、口の会意であると書かれています。文字Aは把手のある大きな曲刀で、口は祝詞を収める器の形で、その二つの会意でもって、祝りの成就を求めるの意とのことです。そして曲刀を用いる祈りの仕方が尋常ではないことから、尋常でないことを意味するものとして「奇」が用いられるようになったそうです。 英語のoddにも「奇妙」という意味があり、英語とは独立に、しかし同じ感覚で「奇妙」の意味をもつ「奇」使い、「奇数」と呼ばれるようになったのかもしれません。 「ベストアンサー」の「人が屈曲した姿、偏ったものを表す」というのは、少なくともこれを見る限りは間違っていると思われます。岩波国語辞典や広辞苑にも「偏ったもの」という意味は書かれていません。 偶については、「ベストアンサー」は大筋正しそうですが、まず「偶」の漢字の由来について、間違っていると思います。白川氏の辞典には「愚は凝然たる姿の神像で、そのような形に作られた「ひとかた」を偶という」と書かれています。「猿」ではないようです。 さらにその辞典には、「偶数」について、「偶を偶数の意に用いるのは「相人偶する」意である。」と書かれています。「相人」は「人の姿」の意味のようです。人の姿と、その「ひとかた」で、あわせて二つ、人がn人なら、偶を作ることにより、2nの人の姿が見えるので、偶数の意になったということと思われます。 古い辞書には、「説文」という古書を鵜呑みにしたものが多く、白川氏の研究は「説文」よりも古い時代に遡って古い漢字の形を調べており、「説文」より信頼性があります。「奇」を大と可に分かつのは「説文」によるものです。私は個人的には白川氏の辞典を信じています。また、白川氏の研究は現在では広く認められ「朝日賞」という権威のある賞を受賞もしています。 ヤフーの「ベストアンサー」というものも、しっかりした根拠や基準に基づいて専門家が判断したものではないので、信頼性が高いと評価するのは大変危険だと思います。
- vanc2010
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お礼
みなさま、たいへんよくわかりました。 感謝いたします。