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「助長」

「助長」という言葉を調べてみると、 1、力を添えて、成長・発展を助けること。ある傾向をさらに著しくすること。 2、〔苗の生長を助けようとして無理に引き伸ばし、根を抜いてしまったという「孟子(公孫丑上)」の故事から〕不要な助力をして、かえってそこなうこと。 ということが書いてありました。 私は(2)の方で習った憶えがあったので、悪い意味でばかり使っていたのですが、 こう見てみると、1と2は正反対の意味があって、なのにどっちを使っても良い、ということなんでしょうか。 どっちが一般的、とかありますか? みなさん、「助長」には2つの意味があるとご存知なんでしょうか。 ご意見、お聞かせ下さい。

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  • Inukawa
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回答No.6

2,にあるのがいわゆる「故事成語」としての意味で,よかれと思ってかえって悪い結果を招く,つまり,「角を矯めて牛を殺す」ということわざや,「荘子」にある,渾沌という名ののっぺらぼうの皇帝に九穴(目鼻口耳など)を穿ってかえって死なせてしまう不気味な寓話と同じパターンですね。 一方,1,の方は,「長ずるを助く」という,字のとおりの意味ですから,故事成語とは別に,そのまんまの字義をとった熟語としても使えるよ,ということでしょう。 故事成語の方が2,となっているのは,辞書の方針として,使用頻度などとは関係なく,言葉としての成り立ちの先・後で項目の順序を決めているのかもしれませんね。 たとえば「蛇足」だったら,まず「蛇の足」という意味を先に載せる,という具合に。 で,1,の方の「ある傾向をさらに著しくすること」という意味は,No.3さんが例を挙げておられるように,「いいこと」にも「悪いこと」にも使えるはずですから,細かく見ると,1,が2つと2,が1つで,計3パターンの使い方があることになりますね。 私自身は,2,の意味をはじめに(本で読んで)知りましたが,実用例としては,nanamiさんと同じく,1,の「悪い意味」の方(「悪癖を助長する」のパターン)以外,ほとんど見たことがありません。 図らずも好ましくない傾向を促進してしまう,ということで,2,と似ていますがちょっと違いますよね。2,は助けようとして弱らせてしまう,ということですから。 この点,もしこの言葉が今も学校で教えられているのだとしたら,昔ながらの故事成語として教えるのは,むしろ混乱を招くので,やめた方がいいんじゃないかな,と思います。 というわけで,何にそう書いてあるわけでもないのですが,私自身の語感としては,「企画力を助長する」のような,1,の“いい意味”での使用は,ちょっとヘンです。 「助長」という言葉には,伝統的にネガティヴなイメージがあったはずだと私は思います。それを「知らずに」見たまんま文字通りの意味で使う人が今後増えるということは,大いにありそうですが。 それから,これは思いつきですが,たとえば「親の中途半端な反応が,子どもたちの甘えを助長してしまう」のような使い方をわりによく見かける気がするので,あるいはこの言葉は,まったく別の言葉である「増長」なんかとも,イメージ上どこかでつながっていたのかもしれないな,と思いました。

noname#5550
質問者

お礼

詳しい解説を、有り難うございます。全くその通りだと思いました。 そう云われてみれば、学校で教えて貰ったのは、この故事を元にした説明だったので、 「助けようとして、結果が悪くなる」という意味で習ったのだと思うのですが、 今、自分の中では、「悪いことを助ける」という意味もなくはなく、 「良い・悪い」という大きな違いはなくとも、違った意味で捕えているんだと気付きました。 これから、国語の先生がどんな教え方をされるのかは判りませんが、 やっぱりイメージ的に、「良い」意味で使うと違和感がおられる方も沢山おられるだろうし、 少なくとも私はそうなので、 もう少しは様子を見ようと思いました。有り難うございました。

その他の回答 (5)

  • gimpei
  • ベストアンサー率33% (262/782)
回答No.5

例えば生活保護でも「助長」を良い意味で使います。 自立助長という言葉があります。 生活保護法第27条の2 保護の実施機関は、要保護者から求めがあつたとき は、要保護者の自立を助長するために、要保護者から の相談に応じ、必要な助言をすることができる。 法律で謳ってるのですから、一般的なのでしょう。 言葉は本来の意味から転移していくことは多いで すね。言葉が変化していくのは宿命でもありますし、 一方で言葉の乱れも見逃し難く、難しいところです。

noname#5550
質問者

お礼

これは(1)に当たりますよね。 法律にある、ということは、きっと使っても間違いないってことなんでしょうね。 言葉の意味がかわることに、特に問題はないんです。 ワイドショーとかで、文句とか言ってる大人を見ても、「時代だからな…」と想ったりします。 でも、それを知らない人がいるとなると、 きちんとした場で使っても良いものなのかな、と想ってしまい… でも、これで少し安心できましたv 有り難うございました。

noname#8602
noname#8602
回答No.4

我が家の『大辞林』と同じ文なので、ソースはInfoseekあたりでしょうか。 私も(2)が元(故事)の意味なので、基本的には悪い意味で使うのが正解だと思いますし、そう使ってきました。ただ、『広辞苑』で引いても同様に出てくることから、誤用が広まって、定着したととらえていいと思います。 参考に、独擅場・独壇場などもぜひ調べてみてください。大笑いしますよ。

noname#5550
質問者

お礼

gooです☆ 広辞苑にももう書かれてあるんなら、そう使っても間違いではない、ってことなんでしょうね。 でも、どのくらい定着しているんでしょう> やっぱり、良い意味で使うと首を傾げる人もいるんでしょうか… でも、そんなに気にすることはないかもですよね! 有り難うございましたv

noname#24736
noname#24736
回答No.3

「企画力を助長する」「悪癖を助長する」と、云う使い方もします。 この場合、前者は良い意味で使い、後者は悪い意味で使いますから、両方の使い方があるということではないでしょうか。

noname#5550
質問者

お礼

前者の使い方は一般的ですか? 私はもうずっと、悪い意味でしか使ったことがなく、 良い意味にも使うことを知って吃驚しているところです。 じゃぁ、両方、普通に使って良い、ってことなんですねv 有り難うございました。

  • Singollo
  • ベストアンサー率28% (834/2935)
回答No.2

っていうか、損なう結果になるかどうかに関係無く、よくないことに助力するってときにもよく使いますね

noname#5550
質問者

お礼

そうなんですか。 結果に関係なく使うこともあるのなら、どんなときにも使えそうですね。 有り難うございましたv

noname#2970
noname#2970
回答No.1

本来の意味は”よけいなお節介”とゆう2の意味です。 でも、字面だけやと、1の意味に思えて、誤用なのにひろまっちゃたんですね。 僕はなるだけ使わないようにしています。

noname#5550
質問者

お礼

やっぱり(2)の方が一般的なんですね。 それにしても、良い? 意味の方が先に書かれてあったので驚きました。 私もまだ詳しいことは解らないので、 とりあえずは(2)だけで使っていこうと思います。 でも、(1)がとても一般的なら、使い易い言葉になると思うんですけどね…>< 有り難うございましたv