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集塵技術の種類
集塵技術について調べています。 石炭の燃焼炉やディーゼルエンジンなどの煤煙を出すプラントで集塵機が必要なことはわかるのですが、その集塵機にはどんな種類のものがあるのでしょうか? 素人的な質問ですが宜しくお願いします。
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こんにちは。 集じん技術としては、概ね以下のように分類できます。 ・重力集じん ・慣性力集じん ・遠心力集じん ・洗浄集じん ・ろ過集じん ・電気集じん ・音波集じん もちろん、ガス流速、ダスト種類・粒度・濃度、及びダスト性状(付着性、親水性、毒性、爆発性等)により 選定することになり、目的の集じん率にするために、集じん装置を直列にすることもよくあります。 (例:重力集じん装置で大まかに除じんして電気集じん装置で目的のダスト濃度まで除じんするとか、 洗浄集じん後に遠心力集じんをするとか。) これは一般論ですが、 石炭の燃焼炉の場合、ダストの粒径はさほど小さくなく、遠心力集じん装置(サイクロン)や電気集じん装置などが 採用されると思います。 要求が厳しければろ過集じん装置(バグフィルター)も組み合わせることになります。 ディーゼルエンジンの場合は、比較的粗いアッシュ、多孔質粒子の他、0.02μm以下の気相析出形のカーボン ブラックからなるため、最終段階としてろ過集じん装置を用いることになると思います。 なお、いずれも硫黄分(SO2+SO3)を多く含みますので、金属の腐食対策が必要です。 冒頭にも申しましたが、諸条件により最適な集じん装置を選定することになりますので、一概には言えません。 ご参考まで。 余談ですが・・・ 近年は、燃焼改善等により「ばい塵」を抑える技術が確立されてきています。こちらの方が合理的ですよね。
お礼
とても参考になりました! 詳しく教えていただいてありがとうございました。 m(__)m