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人工ナノ粒子は怖い?
まったくの素人文型ですが、ナノテクに関心があります。 簡単な概論で教えてほしいと思います。 人工のナノ粒子が動物やバクテリアに取り込まれたり、食物連鎖によって、悪性、あるいは毒性の強い化学変化とか起きて、他の動物や生物に感染することはあるのでしょうか? そうなったとすると、とても怖いんですが。どうなんでしょうか? 可能性のある例をおしえていただけると分かり易いのですが。 よろしくお願いいたします。
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4番です。 10年ぐらい前の化工誌(化学屋ならば何の略記かわかりますね)にナノ粒子の特集がありました。 その中で、いくつかの「簡便な製法」が記載されていて。 真空蒸着用のチャンバーを持っているのであれば、ちょっと加熱して少し蒸着させて、極少量の酸素をいれると、瞬間で表面が参加されて微細な粉末になる。 空気中に戻すと、空気中の水分と反応して発火する という記載があったような気がします。 コロイドをやっているのであれば、溶液中の金線でスパークを飛ばして金コロイドを作る方法はご存知のはず。 ただこれら手法ではベースが存在しないので使いにくい。使いやすくするのであれば、ペプチドを伸ばして大きく成長させたナノ粒子でしょう。 ペプチドならば水にある程度とけるし(溶けないと合成できない。解けなくなった時点が合成の終了)、そのまま生体にも使えますから。 順番に繋いで行くペプチド合成に対して、他の合成方法で重合度をうまくナノ粒子サイ図に制御できるかは知りません。
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- leo-ultra
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#5様 > そして、化学反応でしか今のところNPは作成できません。 これは物理屋さんが聞いたらカチンときます。 実際、物理的な手法、スパッタリング、レーザーアブレーション、などの真空蒸着に毛が生えた方法で、数nm以下のナノ粒子が作られています。
- piyoco123
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粉はマイクロオーダーですのでナノ粒子(NP)とは呼びません。 そして、化学反応でしか今のところNPは作成できません。 というのは、NPは非常に凝集性が高く、そのままではなかなか安定に存在できないからです。 一般的にNPは体の代謝機能にのらないので、排出されにくい傾向があります。 生体と作用せずにじっとしているけどサイズがありますので邪魔になってしまうというイメージです。 いくつか蓄積する事での生体へのダメージ示唆する研究も報告されていますが、 それ程高い毒性を示すデータは今のところありません。 もちろん、質問者さんが心配されているように感染症を引き起こしたり、 NP化することで凶悪な毒性を発揮するということはあまり考えられませんし、報告はされておりません。 ただ、原料にセレンやカドミウムや他の毒性の高い金属や化合物を用いたNPはもちろん毒性が高いです。 現在は動物実験レベルでは、シリカ、金、鉄のNPは薬剤輸送や疾病部位の標識などに使われていますし、 人間にも応用が図られています。 使い方次第で色々なことができますし、適切に使用すれば危険はありません。
- usokoku
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人口のナノ粒子、ということで、最近話題を集めたのが、「アスベスト」です。 アスベスト自体は繊維状ですが、直径がマイクロメーターのオーターよりも下(20-300nm)で、細胞に突き刺さって細胞が壊死、壊死するかしないかの境界の環境に放置されて癌化。 毒性の見当をつける方法はあります。 たとえば、金の原子の直径が???mで、????個集まった細密充填を考えると、隣接原子と結合していない結合個所が???個。 金の原子化エネルギーが???だから、1モルで割って結合1こあたり???。 よってみ未結合のエネルギーが???で、モルあたり???になる。 と計算してみると、かなり不安定で化学反応を起こしやすいせいしつがあることがわかります。 つまり、マクロ粒子にくらべて、ナノ粒子は反応性が高く、その成分の吸収毒性(又は静脈注射毒性)が高ければ、かなりの毒性をもつことが予想されます。 この観点に立って、欧米の研究者の何人かは研究しています。 しかし、日本の経団連では、「新規規制は不要。現行のままで良い」としています。 また、ナノ粒子を吸引して中毒になったという訴訟を起こした労働者もいますが、敗訴しています。 つまり、経団連と厚生省と司法の意向として、「ナノ粒子の毒性はマクロ粒子と変わらない」という考えです。
- mojitto
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包丁で料理ができますし、人も殺せます。 ナノ粒子ではありませんが、麻薬と麻酔も使い方次第です。 物事には二面性があり、もちろんナノ粒子とやらでもモノによって、また使い方によっては毒性を示します。 また人工は恐い、天然は安全という風潮もありますが、人工だろうが天然だろうが薬は薬、毒は毒です。 大事なことは周囲に惑わされずに、本質を見抜くこと。 それは文理の差はないはずです。
- phosphole
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否定も肯定もできません。 というのは、現状ではナノ粒子の合成法やその物性(光吸収・発光・触媒特性・電気的性質・磁気的性質・etc.)の研究がなされている段階で、生命体にとりこまれたらどうなるか?というステップの研究は数少ないためです。 ナノ粒子といってもいろいろあります。 金、白金など、金属のクラスター 酸化チタンやZnCh (Ch = S, Se)など、半導体のクラスター カーボンナノチューブのような典型元素のクラスター ・・・ 金属クラスターの場合、金属だけだとクラスターが維持できないため、まわりに有機物からなる支持物質がくっついています。これらの生体への影響、というのも当然ありえます。 カーボンナノチューブに関しては、その一種であるナノホーンに関して、東大の中村先生が毒性を調べた研究を最近発表されています。 なお、NO.1さんもおっしゃっていますが、なんでもひとくくりにして考えるのは感心しません。 なんだか分からないモノがあると、やたら興味を抱くか、逆に怖がるというのは良くあることではありますが。 特に”ナノ”と付くとやたらにありがたがる風潮がありますが、質問者さんはせっかく興味を抱かれたので、解説書などでもう少し詳しく勉強していただけると化学の人間としては嬉しいですね。
補足
大変ありがとうございます。 科学には常に興味が津々なのですが、SFチックについつい考えてしまいます。 生命体に取り込まれた研究はまだまだなのですね、なるほど。 バッタのように飛び跳ねるネズミが作れたら素晴らしいあるいは恐ろしいことですが、そういうことを期待しています。
>人工のナノ粒子 具体的に何の粒子かによります。 有害なものであればより有害になる可能性もありますし、 有益なものであればより有益になる可能性もあります。 なんでもかんでも、「人工」「天然」「ナノ」「石油」など一まとめに考えてしまうのは効率的ではありません。
お礼
ありがとうございました
補足
ありがとうございます。 NPは無敵の戦闘服とか作れると聞いたので、すごいと思ったのです。 NPの有害性以上に有益性についてですが、 たとえば、犬とか猫に驚異の跳躍力を身につけさせることはできそうですか?オリンピックでもすごい記録が出そうです。(笑) こういうのはNPの領域ではないのですか? SFチックな考え方ですがよろしくお願いします‥‥