友人が研究したいと言っている反粒子と通常粒子の対消滅を利用した慣性核融合について質問します。
友人が研究したいと言っている反粒子と通常粒子の対消滅を利用した慣性核融合について質問します。
高校時代からの友人で、大学は別の大学で別の学部に言っている人が理系なのですが、専門分野を選ぶ際に「反物質と通常物質の対消滅を利用した慣性核融合」を生涯の研究者としてのライフワークにしたいといっています。私は今文系ですが、高校3年まで一緒に物理学や化学を学んできたのですが、到底できるとは思えません。
友人によれば
「核融合こそエネルギー不足の切り札だ。磁気閉じ込めはプラズマが不安定化して核融合を起こした状態で長期間保持するのは無理がある。そこでレーザー等を使った慣性核融合のほうが有利だが、一点に核融合をおこせるエネルギーを照射するレーザーの開発に難点がある。そこで、加速器などで核融合炉内の重水素などの固まりに反粒子と通常粒子を衝突させ対消滅により超高温高圧を作り出し、核融合を持続させそのエネルギーで対生成で反粒子、通常粒子のペアを作り出せばよいのだ。」
といっているのですが、反粒子と通常粒子をエネルギー資源、もしくはその点火源とするレベルで利用、生成することはできるのでしょうか。また、投入エネルギーよりも多い出力エネルギーをこのような核融合炉で得ることは可能なのでしょうか。
友人は我が強い方で、海外に行ってでも研究したいと言っていますが、何とか断念させ、もう少し地に足のついた研究をするよう説得させたいと思っています。友人をどのように断念させればよいのでしょうか。(教授や先輩もサジを投げているようです。できれば友人のアイデアを断念させることができるような物理学上の知見をいただければと思います。(それとも私が間違っていて可能なものなのでしょうか。)