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インフルエンザウイルスの飛沫量

インフルエンザを発症している人が咳やくしゃみをすると、その人の口からどれくらいの量のインフルエンザウイルスが飛散するのでしょうか? そのようなことが載っている文献、HPなどございましたら教えていただけないでしょうか?

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noname#160718
noname#160718
回答No.2

 獣医師でウイルスの専門知識を有する者です。  「インフルエンザ患者のウイルス排泄量」という趣旨のご質問と理解しましたが、私も興味があったので調べてみました。が、また見つけるには至っていません。No.1さんが紹介してくれたサイトにもそのような記述はありませんでしたし。  まあ普通のHPにはなかなかそういう情報は記載されていないでしょう。  感染症では患者の排泄するウイルス量などは極めてベーシックなデータなので、調べられていないはずはないのですが。  pubmedという文献データベスで調べることはできます。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/sites/entrez  ただ、学術論文のデータベースなので全て英悟ですし一般の人には敷居が高いです。ここで"influenza"や"excretoin"をサーチタームにしてちょっと調べてみたのですが、それらしいのはヒットしませんでした。サーチタームを変えるなどしてもう少し時間をかければ見つけることができるかもしれませんが・・・サーチワードにヒットしたタイトルを見て関係ありそうな文献のabstract(要約のことです)を読み、目的のペーパーならOKなのですが・・・  別のアプローチとして、みなさんが病院で診察を受けるときにインフルエンザの検査をしてもらうことがあると思いますが、その検査キットの取説を読む、というのがあります。まあこれもなかなか一般には入手困難でしょうが・・・  webで公開されているのを見つけたらまた回答します。  で、その取説にはたいてい「最小検出感度」というのが記載されています。どのくらいのウイルス量なら検出できるか、という数値です。  これが"答え"に現状では一番近いかと。  なぜなら、これらのキットが臨床の検査キットとして使用に耐える、ということは、大部分の患者は検体である咽喉頭や鼻腔の拭い液にそのくらいのウイルス量は持っている、ということを意味するからです。  で、その数値ですが、キットによって単位が違ったり数値もまちまちなのですが、とりあえず10の4乗EID50といったあたりが多いです。これも何種類ものウイルス"タイプ"によって異なり、同じキットがあるタイプには1乗で別のタイプには6乗と、同じインフルエンザウイルスでありながら10万倍も感度が違う、ということも普通にあります。  で、ざっくりと捉えれば、だいたい真ん中あたりの10の4乗EID50あたりがキットの平均的な検出感度であり、すなわちたいていのインフルエンザ患者はこの程度のウイルス量は排泄している、ということになります。いや、ほんとに大雑把ですが。  で、このEID50という単位が何を意味するか、ですが、インフルエンザウイルスは発育鶏卵(胎仔がいる受精卵のことです)に感染してそれを殺すのですが、EID50という単位は「半数の鶏卵を殺す量」という意味です。  つまり、10の4乗EID50という数値は、「10の4乗(つまり1万倍)に希釈して鶏卵に接種しても、その半数を殺すことができる量」という意味になります。  他にインフルエンザウイルスの定量方法は、細胞に接種して細胞変成を起こさせたり(TCID50という単位を使います)、鶏の赤血球を凝集させたり("単位"と言います)する方法があります。  で、それが"どの程度の量"なのか・・・イメージできないでしょ?  まあそんなわけで誰にも理解してもらえないから、普通の人が読むHPなどにはわざわざそんな数値データを記載したりしないというわけです。  人への最小感染単位は、例えば「気道感染の場合は10^2EID50」などという言い方をします。今書いた数値そのものはデタラメですが。  このデータもpubmedで探すと出てくるはずなのですが・・・  というわけで、質問への回答はしたつもりですが、たぶん回答にはなってないと思います・・・

  • simakawa
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回答No.1

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