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極性の有無
極性の有無を調べるのに電気陰性度を使えばいいのは、分かっているのですが、使い方を教えて下さい。例えば、pcl5や[Fe(CN)6]-3乗などはどうでしょうか?
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- phosphole
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えーと、二酸化炭素の場合で考えてみましょう。 電気陰性度から、Cが+、Oがーに分極していますよね。 ですから、C=O結合の結合電子は酸素原子側に偏っていることになります。 でも、二酸化炭素の絵を描いてみると、両方のC=O結合の電荷の偏りはちょうど正反対になっていますよね? O(-)-C(2+)-O(-)という感じ。 従って、分子全体で電荷の偏りを考えると、両方の結合の分が打ち消し合ってしまっています。 PCl5やフェリシアン酸の場合も同じです。 P-Cl結合はP+、Clーに偏りますし、Fe-C-NはFeが+、はしっこのNがーになっています。 しかしながら、どちらの分子も分子全体ではこれらの電荷の偏りが打ち消し合ってしまいます。 ただし、二酸化炭素もそうですが、個々の結合・原子の分極は当然あります。 ですから、結合の分極に由来した化学反応などは起こります。 CO2ならCへの求核攻撃、PCl5ならリン原子への求核攻撃など。 なお、結合の電荷の偏りをベクトルで図式化したのが双極子モーメントです。ベクトルですから、これの足し算によって、図や数式により分子の極性を議論することができます。
- phosphole
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分子の対称性も重要です。これら二つの分子・イオンは極性を持ちません。 一本の共有結合についての極性(電荷分布)の有無は、それぞれの原子の電気陰性度で判定できます。 しかしながら、分子・イオン全体が極性を持つかについては、分子の対称性を考えないといけません。 二酸化炭素が多分一番分かりやすい例です。 C-O結合は分極していますが、この分子自体は無極性に分類されます。 結合一本ずつについて、双極子モーメントの矢印を描いてみて、それらが分子全体で打ち消されていないかを確かめればすぐ分かることでしょう。・・・双極子モーメントって何?と言うレベルではないでしょうね?
補足
双曲子モーメントって、何?というレベルなんでスミマセンが詳しく教えて下さい。