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極性について
電気陰性度の差が0.4以下 もしくは打ち消しあえば無極性分子。 だから、どこからみても同じ形の分子は無極性と習った気がするのですが、正しいのでしょうか? 亜硫酸イオンはSが非共有電子対をもってないから、形がどこからみても一緒で無極性?でも電気陰性度の差は0.5、二重結合があるから?? SeH2 はSeが非共有電子対を2対もってるから曲がってるので極性? でも電気陰性度の差は0.3だから無極性?? 混乱してます。教えてください
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細かいんですが、”亜硫酸”ではなくて”硫酸”の間違いでは? どこから見ても同じ形の分子だと無極性、というのは直感的に分かりやすいんですが、ちょっと正確性に欠けますね。 無極性分子のベンゼンがどこから見ても同じ形、とは言えませんから。 結合の双極子モーメントを描いてみて、それらが互いに打ち消しあうような対称性を分子が持っているか否か、ということになります。
電気陰性度の差が小さいということは、その結合の極性が小さいということであり、0ということではありません。ただし、現実的には極性が無いに等しいという程度の意味です。たとえばC-H結合には電気陰性度の差がありますが、通常は無極性として扱います。 それと、もう1つ注意が必要なのは、分子(あるいはイオン)全体としての極性と結合の極性を区別する必要があるということです。 つまり、ここの結合に極性があっても、その方向が釣り合っていれば分子(あるいはイオン)全体としては極性を持たないということです。 たとえば、亜硫酸イオンの結合には極性がありますが、イオン全体としては極性が打ち消されるので無極性ということになります。 H2Seの場合には、H-Se結合にわずかながら極性があるといえます。しかも、これは直線状の分子ではありませんので、分子全体としても弱い極性があることになります。 混乱の原因は、結合の極性と分子全体の極性を一緒に考えていることです。