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例えば日本語で言うところの平家物語のように、英文でしか味わえない英文学作品を紹介していただけますか
こんにちは、いつもお世話になります。 現在、留学中のものです。 先日フランス語で、”C’est un au-revoir ce n’est pas un adieu”という名文に出会いました。 これは、日本語に訳すのがもったいない言葉だなと思いました。 名訳者なら、原文の雰囲気のまま日本語に訳す事ができるかも知れませんが、私が訳すと、 「これは、さよなら。さよならなんかじゃない。」 という駄文になってしまいます(恥)。 ところで、私はこれまで何冊か英語の本というものを読んだ事がありますが、不思議と日本語に訳すのがもったいない英文というものに出会った事がありません。 それもその筈、英文学書自体も、シェークスピアくらいしか知りません(恥)。 そして、シェークスピアは読んだことがあります。 これまで読んだ英語の本は、 ホメロスの「オデッセイヤ」「イリアス」 インド神話、と、 現在大学で勉強中の生物、物理、化学の教科書くらいです。 大学の図書館に物凄く大きい文学書コーナーがあるので、何か読んでみようと思います。 できる事ならば、「日本語に訳すのがもったいない英文」が載っている本を読みたいとおもいます。 英語カテゴリーの英語の達人の御方達に、ご紹介していただけたら嬉しなと思います。というわけで、よろしくお願い致します。 (これまで、英語カテゴリーで質問する時は、ポイント配分を考えるのが嫌なので、1つ回答がつくと締め切っていましたが、今回は様々なご意見を拝見したいので、3日間は質問を締め切らないでおこうと思います。よろしくお願い致します。)
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こんにちは、Narumaruさん。7/11のご質問ではいつものように大変ご丁寧な、心温まるお返事を有難うございました。 ご専門の医学以外にも、英文学、歴史、宗教、語学など、Narumaruさんの知識は驚くほど幅広いですね。さぞかし人間性豊かな、心の機微のわかる奥の深い医学者になられることでしょう。 1.<先日フランス語で、”C'est un au-revoir ce n'est pas un adieu”という名文に出会いました。> au-revoirは「また会いましょう」 un adieuは「今生の別れ」 を言います。 英語にすれば、 It's « See you again » but not « So long ». といったところでしょうか。仏語の方がそれっぽい?(笑) 和訳すると 「またお会いしましょう。永遠の別れじゃないわ。」 そのままNarumaruさんにお贈りします(笑)。 ここでは、au-revoirとun adieuをそのまま固有名詞として使った方が、意味が深まりますね。 2.<英文学書自体も、シェークスピアくらいしか知りません(恥)。> え?そんなことありませんよ。このご質問で、平凡と思われようとも、真っ先に挙げようと思ったのがシェークスビアです。 彼が何故英文学の神様と言われているのか。それは現代にも通じる人間の本能、欲望、葛藤、愛、心の機微、心理描写をあの時代に顕し、その換骨堕胎は数多く生まれようとも、何世紀にも渡ってその精神が生き続けているからなのです。 To Be, Not To Be 誰がこんなにも簡潔で、かつ人生の苦しみを一言で表すことのできる表現を創造できたでしょうか。 シェークスピアは、翻訳を照らし合わしながらでもいいですから、原作で読まれることをお薦めします。古英語なのに表現は新しく、何故か英語、英文法の起源を知る勉強にもなり、思いがけない表現が見つかります。 どちらかというと、シェークスビアの悲劇の方が好きですが、平家物語のような史悲劇に相当するものと言えば、有名なところで 「リア王」 「マクベス」 「コリオレーナス」(ややマイナーです) などでしょうか。後者の2作品など、権力者の狂気の原理も勉強になります。戦争戦争をしたがる人の心理、戦争首謀者の集団自殺願望など、現在と通づるところがあります。(ヒトラーなど。フセインはお粗末過ぎて、パロディぐらいしかモデルになりそうもありませんが) シェークスピアやビートルズを生むイギリスってすごい!と思ってしまいます。 3.その他の英語の本:文学系 (1)英文学で言えばNo.3で挙げられているオスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」もナルシスティックでいいかもしれません。文体も美しい英語です。 ちなみに、彼は「英文学の三島由紀夫」と準えられてますが、どうかな???とは思います。同性愛者、美しい文体、ナルシスト、という点では類似してますが、完璧主義の徹底さでは三島の勝ちでしょう。 (2)「英語を読む」ということは、引いてはその国の考え方を知るということでもあります。No.1で挙げられているバートランド・ラッセルの著述は、20世紀初頭の欧米の哲学・社会・教育に代表的な考え方を知る上で、参考になります。今に通じるところも多々あります。 数学者かつ哲学者でもあったので、文体も論理的でわかりやすい英語になっています。受験英語でもよく引用されるのはそのためです。 (2)No.4で回答されているジェイムズ・ジョイスでは「ダブリン市民」「ユリシーズ」がお薦めです。 当時のアイルランドの社会・人々のを知る上で役に立ちますし、表現方法も彼独特の、人間の本質を探る手法がとられています。特に後者では、「意識の流れ」といった手法をとり、手の込んだ英語が、みごとに駆使されています。 (3)また、女性からの視点では、19世紀の女流作家ヴァージニア・ウルフの心理描写、ブロンテ姉妹の広大な自然描写と激しい心理描写の対比、キャサリン・マンスフィールドの「意識の流れ」を特徴とした心理描写など、日本人とは違う心理状態が読み取れて、なかなか楽しめます。 ちなみに、ブロンテ姉妹の作品に触発された人は、なぜか英国のヨークシャーを訪れたくなります。ピーター・ラビットの舞台にもなっている湖水地帯です。留学時代ブロンテ姉妹のお墓を尋ねたことがありますが、スカボローという港町の、海を見下ろす丘の教会にひっそりと佇み、黄金の夕日がなんともロマンチックでした。 ご質問文にある仏語、”C'est un au-revoir ce n'est pas un adieu”に感銘を受けられるようであれば、ウルフの作品にも密かな悦びを見出せるかもしれません。 (4)宗教に関心がおありのようですので、その方面からのお薦め小説は 1)ハーマン・メルヴィルの「白鯨」: 聖書がモチーフになっており、悪と善を象徴的に描いた名作です。 2)ジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」: ドラマ化(映画化?)された長編で、最後の「あっ」と言わせる結末はさすがキリスト教の国、と思わせます。「赦し」がテーマです。 3)ナサニエル・ホーソン「緋文字」その他短編集: 米文学者で罪を問う宗教的な作品が多いです。 英語学としても、文学として楽しめます。 (5)トーマス・カーライルの歴史書は、新渡戸稲造が著作「武士道」の文体の手本にしたということですので、「武士道」を読まれたならその比較参考には勉強になります。 (6)ロマンス系で言えば、E.M.フォースター「眺めのいい部屋」「インドへの道」「モーリス」「ハワーズエンド」などもお薦めです。 恋愛ものですが、テーマは「社会の壁」「階級の壁」「ヒューマニズム」「異性愛同性愛の壁」といった社会的なモチーフが基本にある恋愛もので、これらはほとんど映画化されています。これらの映画もイギリス好きにはたまらない作品です。 (7)最後に、児童書ですが、「マザーグース」の童話集は英語の言葉遊びの勉強になりますし、「ハリーポッター」シリーズも、英語の表現力・翻訳の勉強になります。 4.その他英語の本:学術系 イギリスで最初に留学した大学院では「女性学」、2番目の大学院では「人類学」がテーマでしたので、「心理学」「政治学」「社会学」「文化人類学」に関する著述を幅広く読破し、感銘を受けたものも数多くありました。 そんな中から恐らく日本語翻訳も出ていないと思われる、お薦めの学術書をいくつか列挙します。(多少古いかもしれませんが、名著は残りますから、、、) (1)文化人類学: Carol MacCormick:“Nature, Culture and Gender” Margaret Mead:“Male and Female” マーガレット・ミードは有名なので翻訳も出ていると思います。 (2)心理学: Nancy Chodorow:“The Reproduction of Mothering” ナンシー・チョドロウのこの著作は当時高く評価されており、シモーヌ・ド・ボーボワールの「第2の性」を読んだ時に匹敵する衝撃を受けました。 Dorothy Dinnerstein:“The Marmaid and the Minotaur” Alice Rossi:“A Biological Perspective on Parenting” (3)人類学・社会学: Stephan Heath:“Men in Feminism” Jill Lewis:“On the Problem of Men” Andrew Tolson:“The Limits of Masculinity” Esther Vilar:“The Manipulated Man” 「女性学」に対し「男性学」に匹敵する分野とでも言えましょうか。女性の問題ばかり勉強するのは、不公平ですからね(笑)。 以上、長々と失礼しました。ご参考になれば幸いです。 PS通信: 1.<以前両親と旅行でパリに行った事が有りますが、普段なら本当に暑い筈ですよね。> ご両親とパリに旅行されるというところが、いかにも育ちのよさ(正しい愛情と教育を受けたとう意味で)を感じさせます。昨日やっと猛暑になったかと思うと今日は大雨で、仏人のように気まぐれな天気です。 2.<所詮、趣味の範囲なのですが、英語、スペイン語、中国語を同時に高校生の頃勉強し始めたのでした。> 高校生で、スペイン語、中国語を始められるとは凄いですね。特に中国語なんて、漢字のオンパレードを見るだけで、立ちくらみしそうです。 私も中学の時ドイツ語を始めましたが、動機が、少女漫画に出てくるドイツ人少年に恋して、ですから、なんと単純でミーハーで不純な動機でしょう! 3.<私は、頭に強い風が吹くとかき氷を食べた時の様に、頭がキーンとなります。 頭寒足熱なんて嘘だと思いながら暮らしています。> 頭が寒い辛さは女性にはわからないかもしれませんね。帽子の似合うダンディな男性になって下さい。ただ、どんなに頭が寒くても、ラップ少年がかぶるボンネット風の毛糸の帽子は、避けた方がいいかもしれませんね。すぐピストルで撃たれそうです。気をつけて下さい。 それでは、またどこかで、、、、
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- La-Strada
- ベストアンサー率22% (9/40)
ジェイムズ・ジョイスの「フィネガンズ・ウエイク」なんてどうですか?読むのには異常に骨がおれますが。日本語訳が10年くらい前に出ましたがとても納得できるものではありませんでした。
補足
ご回答ありがとうございます。 #4の回答者様にも、ご紹介いただきました。 現在読書中です。 難解な単語がたくさん出てきますが、本当に美しい文体なので、感動し過ぎて驚いています。 私自身は、ジェイムズ・ジョイスをこの質問で初めて知りましたが、本当に世の中には、博識な御方がいるんですね。 まさか、3人もの回答者様から、ジェイムズ・ジョイスを推薦されるとは…、本当に回答者様の博識には、感銘しております。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。
- komimasaH
- ベストアンサー率16% (179/1067)
Wallace Stevens Sunday Morning 1 Complacencies of the peignoir, and late Coffee and oranges in a sunny chair, And the green freedom of a cockatoo Upon a rug mingle to dissipate The holy hush of ancient sacrifice. She dreams a little, and she feels the dark Encroachment of that old catastrophe, As a calm darkens among water-lights. The pungent oranges and bright, green wings Seem things in some procession of the dead, Winding across wide water, without sound. The day is like wide water, without sound. Stilled for the passing of her dreaming feet Over the seas, to silent Palestine, Dominion of the blood and sepulchre. 2 Why should she give her bounty to the dead? What is divinity if it can come Only in silent shadows and in dreams? Shall she not find in comforts of the sun, In pungent fruit and bright green wings, or else In any balm or beauty of the earth, Things to be cherished like the thought of heaven? Divinity must live within herself: Passions of rain, or moods in falling snow; Grievings in loneliness, or unsubdued Elations when the forest blooms; gusty Emotions on wet roads on autumn nights; All pleasures and all pains, remembering The bough of summer and the winter branch. These are the measure destined for her soul. 3 Jove in the clouds had his inhuman birth. No mother suckled him, no sweet land gave Large-mannered motions to his mythy mind. He moved among us, as a muttering king, Magnificent, would move among his hinds, Until our blood, commingling, virginal, With heaven, brought such requital to desire The very hinds discerned it, in a star. Shall our blood fail? Or shall it come to be The blood of paradise? And shall the earth Seem all of paradise that we shall know? The sky will be much friendlier then than now, A part of labor and a part of pain, And next in glory to enduring love, Not this dividing and indifferent blue. 4 She says, "I am content when wakened birds, Before they fly, test the reality Of misty fields, by their sweet questionings; But when the birds are gone, and their warm fields Return no more, where, then, is paradise?" There is not any haunt of prophecy, Nor any old chimera of the grave, Neither the golden underground, nor isle Melodious, where spirits gat them home, Nor visionary south, nor cloudy palm Remote on heaven's hill, that has endured As April's green endures; or will endure Like her remembrance of awakened birds, Or her desire for June and evening, tipped By the consummation of the swallow's wings. 5 She says, "But in contentment I still feel The need of some imperishable bliss." Death is the mother of beauty; hence from her, Alone, shall come fulfillment to our dreams And our desires. Although she strews the leaves Of sure obliteration on our paths, The path sick sorrow took, the many paths Where triumph rang its brassy phrase, or love Whispered a little out of tenderness, She makes the willow shiver in the sun For maidens who were wont to sit and gaze Upon the grass, relinquished to their feet. She causes boys to pile new plums and pears On disregarded plate. The maidens taste And stray impassioned in the littering leaves. 6 Is there no change of death in paradise? Does ripe fruit never fall? Or do the boughs Hang always heavy in that perfect sky, Unchanging, yet so like our perishing earth, With rivers like our own that seek for seas They never find, the same receding shores That never touch with inarticulate pang? Why set pear upon those river-banks Or spice the shores with odors of the plum? Alas, that they should wear our colors there, The silken weavings of our afternoons, And pick the strings of our insipid lutes! Death is the mother of beauty, mystical, Within whose burning bosom we devise Our earthly mothers waiting, sleeplessly. 7 Supple and turbulent, a ring of men Shall chant in orgy on a summer morn Their boisterous devotion to the sun, Not as a god, but as a god might be, Naked among them, like a savage source. Their chant shall be a chant of paradise, Out of their blood, returning to the sky; And in their chant shall enter, voice by voice, The windy lake wherein their lord delights, The trees, like serafin, and echoing hills, That choir among themselves long afterward. They shall know well the heavenly fellowship Of men that perish and of summer morn. And whence they came and whither they shall go The dew upon their feel shall manifest. 8 She hears, upon that water without sound, A voice that cries, "The tomb in Palestine Is not the porch of spirits lingering. It is the grave of Jesus, where he lay." We live in an old chaos of the sun, Or old dependency of day and night, Or island solitude, unsponsored, free, Of that wide water, inescapable. Deer walk upon our mountains, and the quail Whistle about us their spontaneous cries; Sweet berries ripen in the wilderness; And, in the isolation of the sky, At evening, casual flocks of pigeons make Ambiguous undulations as they sink, Downward to darkness, on extended wings.
お礼
ご回答ありがとうございます。 そんなに長く無かったので、今全部読み終えました。 なんというか、せつなくて詩ですね。 文体も美しいものでした。 とっても良い詩をご紹介いただきありがとうございます。 特に、2の、 >All pleasures and all pains, remembering >The bough of summer and the winter branch. >These are the measure destined for her soul. という表現が好きです。 言っている事は全く違いますが、平家物語の冒頭に出てくる、「たけき者もついには滅びぬひとえに風のまえの塵におなじ」と同じくらいこの表現が好きです。 なんというか、翻訳せずに読みたい文章をまた一つ発見したな、と思いました。 冒頭文の >Complacencies of the peignoir, and late >Coffee and oranges in a sunny chair, も、言っている事自体は、全く違うのですが、 「祇園精舎の鐘の音…」と雰囲気が似ている気がしました。 平家物語の英訳本は、4,5冊見比べた事があるのですが、個人的には、あの名冒頭文の雰囲気が感じられませんでした。 この詩を読み終わった後に、ふと、この詩の作者なら日本語を理解できたら、平家物語を完全に訳せるかも、と思いました。 素晴らしい詩でした。 ご多忙の中ご回答ありがとうございます。
補足
ご回答ありがとうございます。 お礼欄で書き忘れた事がありました。 英語カテゴリーでは最近中々拝見していないので、心配していましたが、 お久しぶりです、5/20の質問ではお世話になりました。 なんと言って良いのかよく分からないのですが、 質問者様の回答を度々見ますが、若者には真似ができないなんだか、魂がこもったご回答文をお書きになるので、スゴイな~と思っていました。 ご多忙の中ご回答ありがとうございました。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
No.5です。すみません、1の英語訳(上から9行目)が文字化けしていたので、訂正します。 正しくは It's "See you again", but not "So long". となります。
補足
本当に何度もご回答ありがとうございます。 >Carol MacCormick:“Nature, Culture and Gender” >Margaret Mead:“Male and Female” これは、夏休みに集中して読みたい本です。 勉強の合間に、リラックスして読むと言うよりも、集中して読みたいです本に感じます。ワクワクします。 >Nancy Chodorow:“The Reproduction of Mothering” これは、男性にはとても謎めいたタイトルですね。 母性というものは自体に、神秘的なイメージがありますから。 >Dorothy Dinnerstein:“The Marmaid and the Minotaur” >Alice Rossi:“A Biological Perspective on Parenting” ”マーメイドとミノタウロス”なんだか、不思議なタイトルですね~。 ”育児の生物学的観点”・・・、これも不思議なタイトルですね~。 読んで見るまでは、 育児に関する本だという以外、中々想像に難しいです。 しかし、パリスマダム様が薦められるという事は、かなりの良書だと思います。 読んでみたいです。 >Stephan Heath:“Men in Feminism” >Jill Lewis:“On the Problem of Men” >Andrew Tolson:“The Limits of Masculinity” >Esther Vilar:“The Manipulated Man” 男性学など、存在する事すら知りませんでしたが、なんだか不思議と興味が湧いてきました。 そういえば、「男とは何か?」等と考えた事も有りませんでした。 自分が男なので、男の事は教わらなくても分かっているつもりでしたが、 人間であっても、「人間とは何か?」と言われたらよく分からないものなのですから、勉強するべきなんですよね! あれ? なんで今迄こんな重要な事を考えた事が無かったのだろう? 目からウロコが落ちた思いです。 ご多忙の中、沢山の書物ご紹介、ありがとうございます。 ************** 猛暑になったようですね。 暑さが厳しいと思いますので、お体にはくれぐれもお気をつけくださいますようお願い申し上げます。 >私も中学の時ドイツ語を始めましたが なんと中学生で、ドイツ語とは本当にすごいですね! 中学生の頃から、天才だったのですね! >頭が寒い辛さは女性にはわからないかもしれませんね。帽子の似合うダンディな男性 >になって下さい。ただ、どんなに頭が寒くても、ラップ少年がかぶるボンネット風 >の毛糸の帽子は、避けた方がいいかもしれませんね。すぐピストルで撃たれそうです。 >気をつけて下さい。 図星です。 数日前に毛糸の帽子を買いました。 しかし、かぶると意外と頭が蒸れるので、とてもかぶれた物ではありません。 そのうちに、段々と頭の寒さに慣れて、帽子無しで過ごしています。 ところで、信じられない事が起きました。 おなじ寮の白人女性から、逆ナンパされてしまいました。 こんなネギ坊主のような髪型の何処が良いの?と思いました。 貴重なチャンスと思いつつも、その女性は、性格がとてもキツイ事を、寮での様々な場面で見て知っているので、振ってしまいました。 それにしても、現地の人は彼らの判断基準でカッコイイ短い髪型がしてくれたのかな…? 私にはサッパリ理解できませんが、この髪型のお陰でもしかしたら、白人の恋人ができるかもしれません。 そうなると、パリスマダム様のように、国際結婚を将来する事になるかもしれません。 なんちゃって。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。
- trgovec
- ベストアンサー率52% (2538/4879)
James Joyce <<Finnegans Wake>> (解説)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF (本文)http://finwake.com/(continue から入ります。下に難語の説明が出ます) 正直非常に難解ですが、翻訳がもったいないというかできない作者独特の言葉遊びを楽しむことができます。 Geoffrey Chaucer <<Troilus and Criseyde>> (解説)http://en.wikipedia.org/wiki/Troilus_and_Criseyde 宮廷ロマンスの傑作。原文は中英語なので実際に内容を押えて読むのは現代語訳で、詩の形式で書かれた原文は「弱強」のリズムと脚韻を見て(音読して)楽しむのでも構わないと思います。原文を読み込むのは専門家に任せておきましょう。タイトルに「平家物語」とあったので古典を挙げてみました。 (現代語訳)http://www-rohan.sdsu.edu/~amtower/texts.htm
補足
ご回答ありがとうございます。 前々から、回答者様が英語の達人だと言う事は、理解していましたが…、 ご回答いただいた名文学作品を拝見した時は、本当に感動を通り越して驚き…、絶句して、気が付いたら30分間も経っていました。 これだけの名文をご存知ということは、私には想像もできない程の文学書を英文で多読していらっしゃるんでしょうね。 Finnegans Wakeは、まだ始めの数行しか読んでいませんが、和訳がもったいないというどころか、「言葉にできない」感動を感じました。 オデッセイアを読んだ時以来のカッコイイ冒頭文です。 難解な単語も下に解説が付くのも便利ですね。 パソコンの画面から、読書をした事は今迄有りませんが、今の時代はネットで読む方が便利なのかもしれませんね。 久しぶりに物語りに引き込まれる体験をしました。 返信文を書きながらも時々、呆然としてしまうくらいの感動です。 どんな話になるのか楽しみです。 Troilus and Criseydeは、これもスゴイですね。 トロイの話のようですね。 実は、あの地域の話が結構好きです。 ホメロスの愛読者としては、嬉しい発見です。 二の名文をご紹介いただいきありがとうございます。 ・・・、時々テレビで日本人よりも日本に詳しい外人さんが出てきますが、回答者様は、英米人よりも英文学に詳しい日本人ですね! ************ ところで、やっぱり英語カテゴリーでは、ユーモアを封印していますね。 ちょっと残念です。 外国語カテゴリーでHNがマケドニア語で商人というご回答文を拝見した事があります。 数々の言語の専門家でいらっしゃるようですね。 一体何ヶ国語を喋る事ができるのでしょうか? きっと高名な学者様だと思うのですが、回答者様のような高名な学者様から、このようなQ&Aサイトからご回答を頂けて、私は本当に幸運です。 ご多忙の中ご回答ありがとうございます。
自分が読んだことのない本を推薦するのはどうかと思いますが、Oscar Wilde の‘The Picture of Dorian Gray’です。 『世界文学鑑賞辞典』 Iイギリス・アメリカ (東京堂出版)の解説の抜粋です。私はペイペイですが、解説書いてる人は英米文学に通じている人ですから、参考に、と思いました。 かつてシモンズはこの小説の美しさは朗読することによってはじめて完全に味わうことができると評したと伝えられるが、原作の絢爛たる名文、ヘンリー卿によって代表される才気煥発の話術、機知、警句は、確かに味わうべきものがある。 Audible にあるかわかりませんが、Brilliance Audio から完全朗読版のCDが出てますよ。
補足
ご回答ありがとうございます。 >Oscar Wilde の‘The Picture of Dorian Gray’です。 これはまた、初めて聞く作家の名前です。 もちろん私の無知が原因なのですが・・・。 The Picture of Dorian Grayというタイトルがカッコイイですね~。 私の中の野生の勘が、「これは面白い本を発見したぞ~。」と告げています。 >かつてシモンズはこの小説の美しさは朗読することによってはじめて完全に味わうこと >ができると評したと伝えられるが、原作の絢爛たる名文、ヘンリー卿によって代表される >才気煥発の話術、機知、警句は、確かに味わうべきものがある。 なんだかスゴイ楽しみです。 ご多忙の中ご回答ありがとうございます。
- akijake
- ベストアンサー率43% (431/992)
こんにちは。 やはり古典文学(?)ということでシェークスピアが良いのではないかなぁと思います。 英文だと古い語が使われていて、とても重みがありますよ。 特にセリフなどはかなり感覚が違うように思います。 あとは、フォレストガンプとか??? あの主人公がしゃべる間違いだらけの英語を日本語にするのは、なかなか難しいですよね。 英語で読むからこそ判るのもあると思います。 私の感覚ですが^^;
補足
ご回答ありがとうございます。 >やはり古典文学(?)ということでシェークスピアが良いのではないかなぁと思います。 シェークスピアですか。 マクベスの中に出てくる魔女達の会話が英語の原本よりも、日本語訳のほうが面白かったと、高校生の時に感じましたが、あの頃は、トーフル500点レベルの英語だったからかもしれません。 現在は、800点くらいあるので、また違った感覚で読めるかもしれません。 再度読んでみます。 >あとは、フォレストガンプとか??? >あの主人公がしゃべる間違いだらけの英語を日本語にするのは、なかなか難しいですよね。 >英語で読むからこそ判るのもあると思います。 このような考え方をした事がありませんでした。 「アルジャーノンに花束を」を英語で読んだ事あるのですが、間違いだらけの文法で書いて有ると読むのに苦労した…と思ってしまいました。 無力な私には、間違いだらけ文法、スペルの英語を楽しむ程の英語力はありません。 しかし、私がトム・ハンクスの映画の中で一番感動しのが「フォレストガンプ」です。 しかし、フォレストガンプの英語版はおろか、本の方はよんだ事がありません。 きっと図書館にあると思うので、読んでみようとおもいます(途中で脱落するかもしれませんが…。) ご多忙の中ご回答ありがとうございます。
- MoulinR539
- ベストアンサー率39% (379/960)
こんにちは。アメリカに5年いましたが、読んだのは仕事の関係か雑誌や新聞ばかりでお恥ずかしい。以下は邦訳しか読んだことがないのですが、英語で理解できたらもっとよかったろうなと思ったものです。 ● アーサー王伝説 ● バーナード・ショーの戯作 ● T.S.エリオットの詩 ● トールキン「指輪物語」 ● バートランド・ラッセルの哲学書 ● 文学ではありませんが、聖書 それから、イギリス人に訊く...。
補足
ご回答ありがとうございます。 『質問文の中に恋愛小説以外でお願いしますと書くのを忘れていました。そして、英語で書かれている本でしたら、英文学でもアメリカ文学でも何処の国の本でも情報お願いします。』 運良く、回答者様のご回答の中に恋愛小説が入っていなくてラッキーです。 >アーサー王伝説 これは、中学生の頃から、いつか読もうと思っていて…現在に至っています。 この機に、読んで見ようかな。 マーリンという魔法使いが出てくる事くらいしか知りません。(回答者様のHNとチョット似ているような…) >バーナード・ショーの戯作 >T.S.エリオットの詩 >バートランド・ラッセルの哲学書 不勉強で、。 全く知らない本ばかりです。図書館で早速チェックしてみます。 (全くの未知な本なのでワクワク。) >トールキン「指輪物語」 これは、映画で見ましたが、原書はどうなっているのか想像した事がありませんでした。 >文学ではありませんが、聖書 質問文に書き忘れていましたが、実は読んだ事があります。 もちろん現代語版で。 西洋文化が結構理解できたとおもいます。 ご多忙の中ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >ロマンス系で言えば、E.M.フォースター「眺めのいい部屋」「インドへの道」 >「モーリス」「ハワーズエンド」 >これらはほとんど映画化されています。 先ずは映画の方から、DVDで見てみようと思います。 >(7)最後に、児童書ですが、「マザーグース」の童話集は英語の言葉遊びの勉強 マザーグースは、児童書だと知っていたので、実は読んだ事が有りませんでした。 もしかしたらと思い検索すると、ネット上で見ることができました。 それにしても、これこそ英語で読むべき文章ですね! これを日本語に訳すのは至難の技です。 でもきっと世の中には訳す事ができる人がいるんでしょうね~。 >になりますし、「ハリーポッター」シリーズも、英語の表現力・翻訳の勉強になります。 まさか、それ程素晴らしい本だとは想像していませんでした! それにしても本当に様々な本を読破していらっしゃるんですね! いつも尊敬しておりますが、ハリーポッターまでご存知だとは、思いませんでした。 >イギリスで最初に留学した大学院では「女性学」、2番目の大学院では「人類学」 >がテーマでしたので、「心理学」「政治学」「社会学」「文化人類学」に関する著述 >を幅広く読破し、感銘を受けたものも数多くありました。 なんと、語学、心理学、文学、哲学以外にも、「女性学」、「人類学」、「政治学」「社会学」「文化人類学」も極めていらっしゃるのですが! すごいですね。 それでいて、気さくな人柄なので、本当に尊敬しております。 >そんな中から恐らく日本語翻訳も出ていないと思われる、お薦めの学術書をいくつか列挙します 日本語訳されていない書物を読むのが大好きだったりします。 日本語訳されていない面白い本を実は密かに見つけては喜んでいます・・・、しかし、読んで面白いと思った本は今の所調べてみると、全て日本語訳が出版されていました。 (インド神話だけは、出版されていないと思ったのですが・・・) ご多忙の中ご回答ありがとうございます。 (文字数制限がきてしまいました。 続きは#6の補足欄に書かせていただきます。)
補足
ご回答ありがとうございます。 語学、心理学、文学、哲学…等を極めていらっしゃるパリスマダム様からのご回答が頂けて本当に嬉しいです。 C'est un au-revoir ce n'est pas un adieuの日本語と英語への翻訳ありがとうございます。 やっぱり、語学の超人パリスマダム様には、翻訳できてしまうのですね。 ****************** シェークスピア もしかして、ネット上で読めるのかな? と思い検索して見ました。 http://shakespeare.mit.edu/ できました。 久しぶりに英文で読んで見ました。 昔のつたない英語力の時と比べて、全く違った作品に思えました。 やっぱり素晴らしい英文ですね! >古英語なのに表現は新しく、何故か英語、英文法の起源を知る勉強にもなり、思いがけない表現が見つかります。 確かに、全く古臭さを感じません。 ・・・よくよく考えて見ると、これはスゴイ事ですね。 昔の書物は普通は古臭く感じるものだと言う事を、忘れさせる名文ですね。 >「コリオレーナス」(ややマイナーです) これは、知りませんでした。 リア王は、黒澤監督の映画「乱」の原作ですよね。 現在冒頭部分を読みましたが、・・・アレ? と思うくらい不思議な感動があります。 やっぱり、シェークスピアは、読み直します。 >3.その他の英語の本:文学系 >オスカー・ワイルドの「ドリアン・グレイの肖像」 >ちなみに、彼は…中略…同性愛者、美しい文体、ナルシスト、という点では類似してますが、 実は私は、過去に5回もゲイにナンパされた事があります。 ちょっと軽いhomophobiaだったりします…。 読みにくくなってしまった。 >バートランド・ラッセルの著述は、20世紀初頭の欧米の哲学・社会・教育に代表的な >考え方を知る上で、参考になります そのご解説を拝聴すると、読みたくなってくました。 たまに現地で???となる事が、ありますので興味があります。 >ジェイムズ・ジョイスでは「ダブリン市民」「ユリシーズ」がお薦めです。 私にとっては、James Joyceさん自体が大発見だったのですが、英語の達人の方々にとっては、基本中の基本だったのでしょうか? >表現方法も彼独特の、人間の本質を探る手法がとられています。 本当に彼の表現方法は、素晴らしいですね。 英語でしか表せない言葉の珠玉の数々です。 >ヴァージニア・ウルフ…中略…自然描写と激しい心理描写の対比…中略…心理描写など、 >日本人とは違う心理状態が読み取れて、なかなか楽しめます。 英米人の心を日頃から、もっと良く理解したいと思っています。 ヴァージニア・ウルフは名前を聞いた事が有る程度にしか知りません。 図書館で探してみます。 >(4)宗教に関心がおありのようですので、その方面からのお薦め小説は 心理学を極めたパリスマダム様は、僅かな文章から、そこまで読み取れてしまうのですね。 おっしゃる通り、実は結構興味を持っています。 聖書、以外にも実は、コーラン、ヴェーダ経典、日本の仏教の経典も読んでしまった事が…あります。 一番好きな言葉は、時宗、一遍上人の「花のことは花にとへ、紫雲のことは紫雲にとへ 一遍知らん。」と言う言葉です。 一遍上人の和歌は、芭蕉の俳句の次に好きです。 人間の本質って何だろう考える時に読みますが…、夏休みくらいしかそんな気分になれません。 >1)ハーマン・メルヴィルの「白鯨」: 恥ずかしながら、名前すら聞いたのが始めてです。 先にご紹介された本を読んでから挑戦してみたいです。 >2)ジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」: 「百万ドルを取り返せ」の作者と同姓同名…じゃなくて、同一人物ですね。 テーマの「赦し」は大切な事ですね。 >3)ナサニエル・ホーソン「緋文字」その他短編集: これも、恥ずかしながら初めて聞く小説家です。 英語学としても、文学としても楽しめる小説という事は、鬼に金棒ですね~。 >(5)トーマス・カーライルの歴史書は、新渡戸稲造が著作「武士道」の文体の手本にした 私の中で、新渡戸稲造の「武士道」ほど不思議な書物は、ありません。 高校生の時は、難解過ぎて全く読めませんでした。 大して年齢的には変わらないのに、現在は全く難解に感じません。 不思議です。 トーマス・カーライルの歴史書を読んだは、有りませんが、「武士道」を手本に書くと一体どんな文体、文章構成になるのか興味津々です。 ご多忙の中ご回答ありがとうございます。 (文字数制限が来てしまいました。 続きはお礼欄に書きます。)