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ドイツ語の前つづりge‐(g‐)について
- ドイツ語の前つづりge‐(g‐)には、過去分詞を作る際に使われます。
- 他の言語(英語、オランダ語、低地ドイツ語など)でも、ge‐に対応する語は少なくとも過去分詞を作る際には使われていません。
- ge‐の語源はゲルマン祖語や印欧祖語にまで遡ることが可能です。
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ゲルマン系では、オランダ語の過去分詞には ge- があります。 maken - maakte - gemaakt geven - gaf - gegeven 外来系動詞にも付きます controleren - controleerde - gecontroleerd 接頭辞もあり、これは ge- の形を保っている方が多い (de.) gleich - (nl.) gelijk (de.) glueck - (nl.) geluk 他のゲルマン系では過去分詞では廃れましたが、接頭辞で痕跡が残っているものがあります。 (en.) alike < (OE) gelic (en.) handiwork < (OE) handgeweorc (en.) afford < (OE) geforthian (OE = Old English) 英語でもチョーサーの頃には yronne, ycome のように過去分詞に付く場合がありますが韻律に左右されることが多く、必須ではありません。現代語(ただし古文体)で残っているものとして yclad (clothed), yclept (called) などがあります。古英語の発音は ge- [je-] です。 ge- とラテン語の co(n)- は同じ語源に遡ると言われ、 together, completely の意味とされます。過去分詞の場合は completely の意味、その他の例として Gebirge gemein gleich などは together の意味、 gemein は 英語の mean (< OE gemaene) と同語源、ラテン語の communis (common) と同じ構成(munis も同じ語源)と言われます。 ゲルマン祖語の推定形は *ga- 欧印粗語の推定形は *ko- とされています。
お礼
ありがとうございます。 オランダ語の動詞の変化に関しては完全な不勉強でした。書き込む前にインターネットのオランダ語講座にでも目を通しておくべきでしたね。低地ドイツ語(の中の低ザクセン語)のそれと混同していました。 ラテン語co-はなんか同源臭いなとぼんやりと考えていましたがやはりそうでしたか。 祖語の再建形まで教えてくれて本当にありがたい、これですっきりしました。