- ベストアンサー
大陸移動説と、海底拡大説について
詳しい人がいたら、回答お願いします。 「大陸移動説」というのは、どういう根拠で成り立っていたのかということと、その後、提唱させた「海底拡大説」というものの理論について、分かる人がいたら、簡単でいいんで、説明お願いします。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
地球科学史的に見ると非常に面白いお話です。 まず1910年代、ドイツの気象学者ウェゲナーは、大西洋を挟むアフリカ大陸と南アメリカ大陸の海岸線の類似から、大陸移動説を唱えました。ウェゲナーはシダ類化石分布、氷床分布などの有力な証拠を提示し、一定の支持を得ましたが、大陸移動の原動力を説明できず、彼自身の死もあっていったんは廃れてしまいました。その後1930年代のイギリスのホームズのマントル対流説など大陸移動を支持する考えもありましたが、当時主流を占める考えにはなりませんでした。 1950年代に各大陸の岩石に記録されている残留磁気から求められる磁北移動曲線が異なることが明らかとなり、大陸移動説が復活しました。 海底地形、熱流量などの研究成果からヘス、ディーツらが1960年代前半に海洋底拡大説を唱え、さらに海底岩石の古地磁気磁化方位が海嶺をはさんで対称の縞模様となることが発見されたことで、海嶺でマントル物質が沸き上がり海洋底をつくってそれが両脇に動いていくと言う海洋底拡大説が多くの地球科学者に受け入れられるようになりました。 1960年代後半、マッケンジー,モーガン,ルピションらが地震の起こり方,トランスフォーム断層の走向,地磁気縞模様から推定される海洋底拡大速度などのデータを用いて、地球表面を剛体として移動するプレートという概念を導入し、主要なプレートの運動を決定しました。これが海洋底拡大説、大陸移動説を取り込んだプレートテクトニクスの成立です。
その他の回答 (3)
- kabo-cha
- ベストアンサー率43% (403/928)
大陸移動説(大陸漂移説)はアルフレート・ウェーゲナーが世界地図を見て思いついたと言います。それは南北アメリカ大陸と、ヨーロッパ・アフリカ大陸が、大西洋を挟んでパズルのように上手く組み合わさるからです。 ウェーゲナーは大陸が移動するメカニズムを説明できませんでした。しかしその後の海底調査で、大西洋中央部に巨大な海嶺(海底拡大の源)があることが分かりました。さらに南米とアフリカで地質が似ていたり、似通った生物が生息することが分かり、この説が認められました。 この説はのちにプレートテクトニクスという学説に発展します。 海底の岩石滞留磁場を丹念に観測すると、+と-が逆転する縞模様が見られ、それが海嶺から両側に広がっていることが分かりました。 こうした縞模様は世界中の海で観測され、地表では十数枚の大陸プレートと海洋プレートがマントルの上に乗って移動していることがわかってきました。
- chie65536
- ベストアンサー率41% (2512/6032)
「地殻の下に流動性の高いマントルがあり、それが対流している」と言うのが根拠です。 マントルは、地殻に近い上の方は少し冷め、核に近い下の方は高温の核により熱せられます。冷めた部分は下に沈もうとし、熱くなった部分は上に浮こうとします。 すると、冷めた部分と熱い部分で対流が起こり「熱いのが地表に向かって湧き上がってる場所」と「冷えたのが中心に向かって沈み込む場所」が出来ます。 すると「地殻の真下では、湧き上がってる場所から、沈み込む場所に向かって、マントルが移動する」「核の真上では、沈み込んだ場所から、湧き上がる場所に向かって、マントルが移動する」と言う事が起きている筈です。 「マントルが移動しているならば、それの上に乗ってる地殻も移動している筈」が「大陸移動説」です。 で、大西洋などの海洋の真ん中の海底に「熱いのが地表に向かって湧き上がってる場所」が1列に並んでいる場所があります。 大西洋のド真ん中の中央海嶺などがそれで、ここでは涌き出たマントルによって新しい海底が生まれ、新しく生まれた分、海底が左右に広がって移動していく、と言われています。 「新しい海底が生まれ、海底が左右に広がっていく」ので「海洋底拡大説」と言います。 因みに、広がった海底は、海溝などのプレートが沈み込む場所で地殻の下に消えて行きます。
- 10ken16
- ベストアンサー率27% (475/1721)
アルフレッド・ウェゲナーが初めです。 アフリカ大陸西岸と南米大陸東岸の 海岸線が似ていることから始まりました。 詳しくは下記リンクで。