私は経済の専門家ではありませんが、自分が生産の現場で感じているスケールメリットをいくつか紹介します。
●まとめて舞えば安くなる、というのが原資材調達の時に発生します。
例えば10倍の量を一度に調達する場合、注文書や納入書の数量の最後に0をひとつ追加するだけの手間ですみますから効率があがります。
●金型やプレス機などによる生産には段変えといって、成形装置に金型を載せ変えたりする時間が必要です。この時間は生産が止まりますから段変えは少ないほうがよいことになります。つまり1日に10個ずつ10種類の製品をつくると9回の段変えが発生しますが、連続して同じ物をつくれば段変えが必要なくなり、その時間を生産に回せるので150個の生産も可能になります。
●製品を作る場合に必要となる金型は固定費として発生しますが、これを製品の生産数量で割って償却していきます。当然数量が多いほうが安くなります。500万円の金型で1個しか作らなかったら当然価格は500万以上になりますよね。
●設備の稼動効率も上がります。生産設備の償却費も製品に分配されますから数が多いほうが有利です。
注(設備稼働率100%が保証されている場合はこのファクターの意味はなくなります。)
●直接人件費も、一人当たりの効率が同じなら多いほうが、人員や負荷の変動に対するデジタル誤差を小さくできるメリットがあります。
(これは少し難しいので説明は省きますが何となくわかると思います。)
最初の例は生産現場だけでなくあらゆる場面に当てはまると思いますが、基本的には価値を生み出している生産の現場での話しが一番根本的な経済原理だと思っていますので、このような例を紹介しました。
質問の要求レベルが少し解かりにくいですが、答えになっているでしょうか?
お礼
ご回答ありがとうございます、勉強になりました。