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「八っつあん」というのは聞くが「七さん」「六さん」は聞かない
落語でいやに「八っつあん」ばっかりあるのですが、なんで他の数字の名前がないのでしょうか?
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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日本語の数字は、西洋人の数字のように、数値という感覚がないか、薄弱ですね。≪お一つどうぞ≫とか≪お一ついかが≫といっても、≪一つだけ≫という意味ではまったくありませんものね。私の従兄弟は次男ですが三郎さんです。九郎義経は九番目ではないと存じました。感じ、語呂、縁起、思いなどのようです。船を新造すると、第五平安丸とかつけます。第一はあっても(あるかどうかわかりませんが)、第四はありません。縁起だそうです。知り合いの網元がいっていました。第八陽栄丸というもの、前後に数字の続く船がなくても、縁起や調子でつけるそうです。参考まで。
「八」は末広がりで縁起がいいからです。 新宿に「末廣亭」という非常に有名な寄席があるとおり、人を寄せ、芸を積む落語にとって、末広がり=後ほど繁盛、将来大きくなる「八」の字は他より縁起がいい。 無論、「猫の忠信」や「蒟蒻問答」には六兵衛、次(二)郎吉、「名人長二」「真景累ヶ淵」には三吉、と数字の名前は他にもたくさんあります。 これは、どこにでもあるようなありふれた名前の方が「笑いもの」にするには当り障りがないからで、しかも昔の庶民は子沢山のうえ無学だったため、生まれた順か縁起の良い数字を振る事が多かった。 中でも「八」は、将来大物になるよう、順番に関係なくよく使われたようです。 他にも、「次(二)は家督を継げなくてグレた次男坊」など、お話の中で記号化したものもあり、その意味で「八」というのは、「大物といえば大物だが、無頓着でちょっと抜けた庶民中の庶民」という記号でもあります。
- 参考URL:
- http://www.edo.net/goinkyo/
ないわけじゃないでしょうが、だって、一兵衛さんが一っあん、ニ左衛門さんがニいさんで、三太夫さんともあろう偉いお方が三さん、五右衛門さんが五んさん、六兵衛さんと七兵衛さんが六さんと七っあん・・・・、これじゃあとてもじゃないけれど語呂が悪くて、粋と威勢のよさを大切にするお江戸じゃ使い物にならない。 その点、八五郎さんの場合の八っあん....はたまたま語呂がいいし、パッと威勢はいいし、いかにも庶民的だし、末広がりで縁起もよさそうということでよく使われるんじゃないですか。
「六さん」 道場六三郎氏の「銀座 ろくさん亭」が有名です。 永六輔氏も「ろくさん」と呼ばれたこともあったような。 「一さん」 民主党の小沢一郎氏は「いっちゃん」と呼ばれることもあります。 「九ちゃん」 飛行機事故で亡くなった、坂本九氏は九ちゃんと言われています。