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暴力を引き起こす人間の心理
暴力を引き起こす人間の攻撃性について心理学的にどのようなことがありますか?
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「攻撃性」という概念を「積極性」という概念で考え、更に、「自己主張」という心理態度で考えると、攻撃性というのは、積極性の一種で、更に、自己主張と表裏にあるということが分かります。 他を許容しないのが自己主張で、相手の言い分も認める自己主張は、純粋な自己主張ではないとも言えます。自己主張はだから、他への攻撃だとも極論できるのです。積極性と攻撃性を関連つけたのは、自己主張、他者否定・他者攻撃が肯定的な意味で評価される文化や状況もあるためです。 なぜ自己主張をして、他者否定をするかというと、その背景には: 1)他者が見えていない。つまり、他者が独立した人格だという認識が希薄で、世界が自分中心にあるという世界観しかない場合。この場合、何か積極的であれば、それは自己主張で他者攻撃となります。 2)自己主張することが求められる文化のなかで育った場合、インプリンティングや教育で、自己主張、他者攻撃が、文化的に妥当な行動様式だということになっている。 3)自己主張し、他者否定をしないと、生存の競争に負けるような過酷な状況があった場合。これは上の文化的条件と似ていますが、(肉体的・心理的な)生死などがかかわってくるような状況での適応機制とも言えます。 以上のような、三つの前提条件、個人の世界把握の視野、育った文化や社会の気風、生存のための必須対応行動としての学習、というような条件に、別の動因が作用するのだと思えます。 a)1と関連があるのですが、他者攻撃や自己主張の水準や、その発動の規模、発動のしきいの高低において、「暴力」行為が容易に顕在的に出るような遺伝的なパーソナリティを持つ場合。学習だけでは、「粗暴さ」というものの遺伝的な伝達が説明がつかないとも言えるのです。 「自己抑制」が先天的にできにくい人がいるのだと考えられるのです。 b)「自己抑制」が、後天的な学習、インプリンティングによって、その発動しきいが低くされている場合。これは、すぐ暴力を振るう父親とか、まわりの成人を見て育つと、暴力攻撃発動のしきいが低く学習されます。 暴力を振るうのが、自己主張のメインの方法だと、上の3の条件とも輻輳して学習されるのです。 c)また、TVやメディアの流す情報に、暴力肯定や、上の3)のような、特殊な生存条件の場合に妥当する基準が、美化されたり、「かっこよく」描かれたりしているため、本来のしきいが低くインプリンティングされてしまう。 つまり、暴力を発動する「現実的条件」や「根拠」がない環境で育っても、暴力社会の擬似現実を現実と混同するような学習をすると、親戚や親に暴力を振るう人がいる環境と同じような学習になってしまう。 このような前提となる、心理・社会条件の学習等において、攻撃性・暴力の具体的発動はどういう風になるのか: A)他者の存在の意味を人間的に認めない人の場合、自分の思い通りにならない場合、他者への責任転嫁、他者への暴力威圧などの行動が容易に発動される。(これは、先天的、後天的な立場による、あるいは、模倣学習によって、独裁的な心理態度になっている場合)。 B)攻撃しなければ攻撃されるという、文化学習や、生育学習、インプリンティングの結果、自己を維持・防衛しようとするため、先手攻撃になり、それが過剰となって、暴力発動となる場合。Aの場合は、自分は「強い」と、錯覚的にせよ確信しているに対し、この場合は、自分が小心で臆病だという意識が内心実はある。 AとBの心理機制は、実は混じり合っているというべきです。唯我独尊の独裁者的心理のなかに、臆病な自己がある場合もあれば、小心さ、臆病さのなかに、他者の存在を許容しない傲慢さがある場合もあるのです。 具体的な「暴力・攻撃性」の発動が、どういう心理メカニズムかは、以上の段階条件と分析で、説明がつけられると思います。 たとえば、いじめでの暴力の発動は、本当は、小心で、暴力など振るう子供でないのに、仲間がある子供に暴力を振るうのに、自分も加わらないと、自分が今度はいじめの対象になるという恐れから暴力発動が起こるでしょう。 この場合は、3の条件があり、cで自己合理化し、そしてBで暴力発動ということになります。 子供の頃からわがままに育ち、冷酷で自己中心的かつ、それに見合う肯定(または否定)社会評価のあるボス的子供の暴力発動は、自分が攻撃されたくないという幼児期の恐怖によるかも知れませんが、むしろ、1、そしてbとcで、暴力発動の「しきいの低下」があるのだと言えます。 本人は、暴力発動を、「たいしたことと考えていない」というのがあるのです。必要のため、自己正当化しつつ暴力発動するのと、「発動しきいが低い」ので、簡単に暴力を振るうのでは、かなり心理機制が違っているでしょう。 色々な状況や場面での「暴力発動」を、以上の三種類の構造動機で、説明つけることが可能だとも思います。 基本的な「自己主張」は、自己生存欲の表現で、これがない生物は、滅びるでしょうから、基本的にすべての人は、自己主張はあるのです。
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- ms1434
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ms1434です。そうですね。代表的な論文などが掲載されているサイトが 中心となりますが、こんなところでしょう。 マスメディアと暴力に関する調査結果の概要レポートのサイトです。 http://www.yusei.go.jp/policyreports/japanese/group/youth/youth_7.5.html http://www.ask.ne.jp/~hankaku/html/sugita.html PTSD(心的外傷後ストレス障害)のことに関するサイトです http://www.sohot.gr.jp/~ptsd/PTSD/about_ptsd.htm 錯覚の心理学という本がありますので、ご参考にどうぞ。 【錯覚の心理学】講談社現代新書/1233 著者:椎名健 出版:講談社 発刊:1995/1/2 値段:\650
- mimosa2001
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無知です。 自分の感情を外に出すときに、以下の認識がなければ暴力になるでしょう。 ・自分の感情を出すことは恥ではないということ ・自分の感情が、方法によっては受け入れられるということ ・安全な方法を選んでも無視されない権利があるということ ・感情を出すのにもっと安全で洗練された方法があること ・人間どうしが互いに尊重しあって生きていく方法があること
- ms1434
- ベストアンサー率45% (37/81)
いくつかに分類されますが、主なものを記載させていただきます。 1.臆病・恐怖 自己を傷つけることを極端に恐れるための自己防衛本能 幼少期の体験の恐怖感から、そこに戻りたくないという自己防衛本能 2.錯覚、逃避 バーチャルリアリティによる体験と事実体験の相違による錯誤、 ゲームに代表されるように、疑似体験できる世界と、現実の世界を 混同してしまうことによる認識錯誤。 外で遊ぶことが少なくなり、自分のほぼ思い通りに事が運ぶゲームに 夢中となり、現実の世界との区別がつかなくなることにより、ゲームの 主人公のように自分がふるまえるように錯覚してしまう。 3.独裁者的心理によるもの 歴史的人物に影響をうけてしまうもの A.ヒトラー:ドイツ総統 ネロ:ローマ帝国帝王 が有名どころだが、目的があってそうしているのだが、これに影響 されるもの 4.メディアによる過度の情報提供 情報提供の時代なのはよいが、0歳~12歳の間に、人間が生きていく 上で必要な人格形成の85%が形成されるといいます。 その時期に、殺人、強盗などといった過度な映像の提供により、 動物本能である、「刷り込み」現象が人間にも起こる事により、過去の 情報や記憶が呼び出される事による、記憶の現実化 5.生物的本能 太古から残っている本能(食欲、性欲、睡眠欲の3大本能) 少々説明が判りにくいかもしれませんが、おおよそのパターンです。 答えは一つとは限らないので、全てをお答えするのは難しいですが、 基本的なのは、自己防衛本能からくるものが多いですね。 ご参考になれば幸いです。
- nika
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臆病です。
補足
URLなどがありましたら参考までに教えてください。