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物理化学を専攻しようとしている息子の就職は?
息子は、某国立大学の理学部化学科の3年生です。 4年生から研究室に入るらしく、どこの研究室に入るか悩んでいて、最初は「分析化学」に入ろうとしたのですが、なかよしグループの研究室になりそうな雰囲気になりつつあり、そういう雰囲気での研究が気に入らないようで、「物理化学」の方に進むことを考えているようです。 本人はもちろん「物理化学」にも興味はあるようですが、あまり人気のない研究室らしいことを言っています。 親としては、なかよしグループであろうとやりたい研究であれば関係ないと思うのと、”人気がある研究室=就職率の高い研究室” というイメージがあります。 又、大学院にも進む予定でいます。 「物理化学」を学んで大学院を卒業したときの就職先ってどんなところがありますか? やはり、「分析化学」の方が、就職は有利なのでしょうか? ご存知の方、是非教えてください。 ちなみに、息子の大学レベルは超難関大学とは言えませんが、昔の一期校と言われた総合大学です。 よろしくお願いします。
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ANo.3と同じ者です. 現在,企業から母校の研究室に派遣され,共同実験をしています.会社は建設系,研究室は土木の環境保全工学(主に下水・汚水・廃棄物処理)です. したがって,現在の修士2年・学部4年と一緒に3人グループで研究しています.現在の国立大学は大学院大学なので,4年生で卒業する人はほとんどいません.90%以上の人が修士卒です. 前の回答の人たちが,「大学時代に何かを一生懸命勉強した人は,何でも出来るようになる.」様に書かれていますが,そのとおりです. 修士の場合,自分で教授から与えられた研究課題,もしくはやりたい課題をマネジメントして成果を出す必要があります.特に化学系は,薬品等の消耗が激しいので,研究成果を出し,学会等で発表し,文科省や,産通省,環境省等から科学研究費を分捕る(国立大学全体の研究費のパイが決まっているので,まさに分捕り合戦)必要があります. 修士の場合,研究マネジメント:ある意味プロジェクトマネジメントPMして,成果を挙げて,研究費を取ってこないと研究できません. これは就職した後,どの分野(文系含む)に進んでも最も重要な事です.給料と同等以上に成果を挙げないと,会社は倒産するわけですから.わが研究室,3月修士了4名は,それぞれ商社・金融・メーカー・コンサルタントでした. 修士の時に,自分でPMして成果を出し,科研費を取って来て,学会で発表し,英語論文を読みこなし,自分の専門分野と日常会話程度は英語力があると証明したからです. 今の社会は,半年先の景気でさえ読めません.ニートになる若者も多いと思います.就職先を考えて研究室を選択するより,「自分は母校でこれだけの実績(学問でも部活動でも)をあげました」と胸を張っていえる人が就職できると思います. ただ,だらだら過ごした人が就職できないのだと思います.まずは当面の3年間,自分は何を一生懸命やりたいのかを考え,セルフマネジメントする事が大切です.3年後の日本の景気などわかりません.「遠くを見つめて,今やるべき事をやる」です.
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- inorganicchemist
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国立一期校、理学部化学科卒、博士課程を修了したものです。 教授のコネ、企業とのコネがまったくないと仮定すると、圧倒的に有利なのは分析化学です。学部卒でも、修士了でも有利です。 次は有機化学です。ただし、有機の場合は実力、体力がある程度以上必要です。学位もできれば修士号がほしいところです。 無機化学は大学、教授のテーマによって大きな差が出ます。基礎研究をやっているところは、一般企業への就職には不向きです。しかし、応用物理、材料系のテーマであれば、かなり就職はしやすくなります。 物理化学、量子化学は学者になるための研究室です。博士号をとった後、任期付のポスドク等を就職と認めるのであれば、ほぼ100%就職できます。ただし、一般企業への就職は学部卒、修士了ともに困難です。 ご参考までに。
お礼
ありがとうございました。 やはり、息子には当初どおり「分析化学」の研究室に入るよう、 お願いすることにします。 もう、”お願い”です。 親の立場として、安心して老後をすごしたいです。
私は新潟大学理学部化学科量子化学研究室出身(1997年卒)です。 昔の物理化学の助教授の研究室で就職が良かったところがありました。新潟学習社やドクターまでいって高専の先生になったひとがいますが、その助教授が教授になってちがう大学にいってしまいました。私は量子化学を専攻しましたが、就職できませんでした。量子化学研究室では、ドクターコースをやめさせられ、1年非常勤講師をして、高校の先生になった人がいます。分析化学専攻の人は何年も教職浪人してやっと教員になったようです。有機化学の研究室からは、中学校の先生になった人がいます。今は、化学系はどこも、就職がよくないのではないでしょうか。
補足
そうなんですか? 他の方の回答を見て、喜んでいたのにがっかりです。 でも、10年前に学校の先生になろうとすること事態に無理があったのではないですか? その頃はちょうど不況の時期で、就職もままならない時期でしたよね! 学校の先生は未だに臨時教師でいる人を何人も知っています。 息子は先生になる気は全く有りません。 団塊の世代の波に乗り、うまく就職できればと思っているのですが…!? やっぱり、難しいでしょうか?
- さい とおきん(@kle2503474)
- ベストアンサー率51% (30/58)
最初に,僕は旧帝国大学出身者です. まず”人気の高い研究室≠就職率が高い”です.研究室の「雰囲気・過去の研究実績・親しい教官が居る・簡単に卒業できる,など」で人気が決まります. 研究する内容は本人が決める事です.それに,理系の研究は,10月以降ほとんど毎日学校に泊り込みのものすごくハードなものです.僕の大学では,卒論研究に挫折する者も毎年何人か居ます. そのような時どこで頑張れるかは,「自分がその研究を好きか嫌いか」です. 大学院に進む予定であれば「自分が好き」な物理化学をされた方がいいでしょう. また,”就職先≠研究室”です.物理化学と分析化学で,就職先の優劣は無いと思います. まず理系ですから,当然PC,したがってシステムエンジニア,プログラマ,IT関係に就職できます.また化学反応の反応エネルギー関係は,全部物理化学が基礎です.島津製作所,京セラ,日本ガイシなど,化学反応で物を作るプラントを設計する会社には,絶対必要な人材です. また化学工業関係の会社では,それらのプラントを使って製品を製造しているので,マネジメントできる人材が必要です. 研究室には,当然会社四季報や,業界紙がたくさんあるので,自分が行きたい会社を4年生ぐらいのときから検索し,OBがいれば会って見たりすればいいでしょう.息子さんの道です.心配せずとも大丈夫です.
お礼
大変貴重なご意見、ありがとうございました。 なんでも、一番人気は有機化学らしく、夜中までの研究になるそうです。 息子は無機化学を好んでおり、夜中までとなることはあまりないとか… まっ、いづれにせよ信じて見守るしかないですね!
企業との共同研究の場合優先で入社できるということはありますが。 研究室で基本的に有利不利はないと思います。 もちろん教授によっていわゆる”コネ”もありますがごく一部です。 大学での研究内容も企業にとってはいかに研究に打ち込んでいたかなど が重要になるので、その研究が会社に関係なくても問題ありません。 大学院も同じですが、ドクター(博士号)まで行くのであれば 話は変わります。その研究内容に関する企業、あるいは教授へ の道になってくると思います。
お礼
わかりました。 そうですよね、企業は仕事に取り組む姿勢も重視しますよね! そっと、見守ることにいたします。 ありがとうございました。
- miracle3535
- ベストアンサー率20% (306/1469)
入社し会社人生早終わりに近いです。 今まで様々な人と接触してきました。出身研究室=就職先となるのは稀です。 何かを一所懸命学問をされた方=何処にでも就職できる。(自分の分野を問わなければ) と考える此の頃です。 一所懸命学問をされた方は、他の学問も比較的に他人より早く理解できます。 また、理科系の人間は、理系、文系両方の仕事に就けますが、文系は理系の仕事はかなり困難です。 昔の一期校なら引く手あまたと思って大丈夫でしょう。 企業からスカウトが来るはずです、そこから選択しても良し、自ら好きな分野を探してもよしです。 安心してください。
お礼
そうですか。 ありがとうございました。 少し安心しました。 頑固な息子なので、本人に任せるしかありませんね。
お礼
なんだか、旧帝国大学を出なければ就職できないのかも… な~んて、思ってしまっています。 やはり、レベルの高い大学は研究内容も研究費も違うのでしょうね~! 大学院は旧帝国大学を受験するらしいのですが、受かるとは限りません。そしたら、現大学に留まるそうです。 本人は充分考えてはいるでしょうけど、それとなく親の希望も言ってみようと思います。 ありがとうございました。感謝・感謝です。