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生乳中のκカゼインを増やす飼料

濃厚飼料を変更したところ、アルコール不安定乳を出す牛がたくさん出てしまいました。すべての個体で酸度や乳房炎、肝機能、栄養状態などには問題がありませんでした。今疑っているのは給与飼料の蛋白質成分の違いで、κカゼインの量が減少しているのではないかということです。ちなみにCaやMgは検査に時間がかかるので調べていません。κカゼインを増加させる飼料、あるいは減少させてしまう飼料というのがあるのかどうか、飼料学を学んだ方にお答えいただきたいのですが、よろしくお願いします。

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  • fumi26
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回答No.2

fumi26です。追加します。  地域に関係なく、そろそろ高乳量の牛は暑さを感じ始めています。ご自覚されているとおり、この時期に給与飼料の構成を変更してはいけません。我慢の時期です。なお、分娩が一時期に集中していないか、ご注意ください。乾乳前では大半の牛はアルコール不安定乳ですから、そのような牛が多ければ結果的に合乳も陽性反応を示します。その場合は、繁殖成績の向上に向けて、分娩直前からのBCSの点検、飼料給与全体の点検、夏季の環境整備などが必要です。受乳拒否を受けていないかと懸念します。その場合、飲用であれば陽性乳でもなんら問題ないので、抗議すべきです。厳しい環境の酪農ですが、やがて乳価の改善は必須です。希望を持ち、どっしりと取り組まれることが肝要です。

anormal
質問者

お礼

牛の飼料を安易に変えるべきでないことは承知しているのですが、事情があって仕方がありませんでした。粗蛋白が2%増えた他、穀類とそうこう類の割合とそれぞれの内訳が大きく異なるので心配はしていたのですが、こんなに影響があるとは・・・。また、飼料以外でも原因がないか再確認が必要なのですね。ありがとうございました。飼養環境を見直すよいきっかけにはなりました・・・。

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  • fumi26
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回答No.1

アルコール不安定乳は、ドイツ・ユトレヒトで発見された異常乳ですが、70%のエチルアルコール 1に対し生乳 1を混合しその凝固から腐敗乳を検出する古典的な検査法です。その意義には大いに疑問があり、現場でのきわめて簡易な検査です。これを逆手に取り、アルコール濃度や混合比率を操作して過剰乳の規制に利用した悪い歴史も日本ではあります。腐敗乳でなくてもアルコール反応をするのは、カゼインミセル表面のPイオンの性状が変化しているためです。本検査の有効性に疑問が持たれ、旧畜産試験場生理の大島さん以降研究は止まっていると思われます。環境、飼料、乳量、妊娠末期など多様な作用の結果と思われますが、通常、何の対応無くても1ヶ月程度で治癒します。治療法としては、飼料からでは成功しないでしょう。クエン酸の静脈注射には即効性が期待できます。獣医とご相談ください。 ためしに、1リットルの生乳にクエン酸を1滴添加してみてください。陽性がたちまち陰性に代わります。実行はだめですよ! ご心配です 

anormal
質問者

お礼

ていねいな回答ありがとうございます。濃厚飼料を元に戻そうか迷っていたところですが、もう少し待ってみることにします。これまでにこんな経験がないのでとても不安ですが、慌てて事態を悪化させないように気をつけます。