老子:37章 道は常に無為にして⇒《非知》か
▼ ちょんまげ英語日誌:老子 第三十七章
道は常に無為にして、而も為さざるは無し
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▽ 原文 ~~~~~~~~~~~~~~
(あ) 道常無爲、而無不爲。
(い) 侯王若能守之、萬物將自化。
(う) 化而欲作、吾將鎭之以無名之樸。
(え) 無名之樸、夫亦將無欲。
(お) 不欲以靜、天下將自定。
▽ 書き下し文 ~~~~~~~~~~~
(あ) 道は常に無為にして、而(しか)も為さざるは無し。
(い) 侯王(こうおう)若(も)し能(よ)くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら化せんとす。
(う) 化して作(おこ)らんと欲すれば、われ将にこれを鎮むるに無名の樸(ぼく)を以(も)ってせんとす。
(え) 無名の樸は、それまた将に無欲ならんとす。
(お) 欲あらずして以って静かなれば、天下将に自ら定まらんとす。
▽ 英訳文 ~~~~~~~~~~~~~~~
(あ) “The way” never does anything voluntary, but it can accomplish everything.
(い) If a monarch follows “the way”, all things grow up spontaneously.
(う) If there are some trying to forestall others, I calm them with the spirit of a nameless raw wood.
(え) If people have the spirit of a nameless raw wood, they will renounce excessive desire.
(お) If people do not have excessive desire and their minds are calm, the world will be stable.
▽ 現代語訳 ~~~~~~~~~~~~
(あ) 「道」は自分からとくに何かをする訳では無いが、「道」によって成し遂げられない事は無い。
(い) 人の上に立つ君主がこの事を弁えていれば、全てのものが自分から成長しようとするだろう。
(う) 成長する過程で自分だけ飛びぬけようとするものがあれば、私は名も無い切り出したばかりの丸太の様な素朴さをもってその心を鎮めよう。
(え) 丸太の様な素朴な心であれば、無駄な欲望を持つ事も無い。
(お) 皆が無駄な欲望を捨て去り、心が静かであれば、世の中は自然と安定するだろう。
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特に次のくだりの意味をおしえてください。
▽ (あ) 道常無爲、而無不爲。
☆ 《無為》であるが 《不為は無い》?
試訳:《非知⇒非在》なるナゾであるが 《不在は無い》。つまり 《遍在》する。
《為す》という概念を用いているので なかなかピッタリとは解釈しにくい。創造神でもないものを。
(い) 侯王(こうおう)若(も)し能(よ)くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら化せんとす。
☆ これ以下は よく分からない。つまり 《無為》と言っていたものがただちに《守る》という概念で捉えられている。人間が守るという捉え方である。分からんわい。
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