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「ご相談」という言葉

掲示板などで時々思う疑問なのですが 人が誰かに相談にのってもらいたいとき (1)「ご相談したいことがあります」 (2)「私のご相談は○○です」 (1)も(2)も自分の相談に対して「ご」を付けています。 (1)はよく耳にする言葉なので正しいのだろうと思いますが、(2)は自分に「ご」を付けるのはおかしいのでは?という気がします。 (1)も(2)も正しい日本語なのでしょうか?

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回答No.4

#2・3です。次は、「お訴えする」という言い方は正しいか、という御質問に別サイトで御回答したものです。今回の御質問とは、どのような語(動詞、動作性の名詞、名詞)に「お/ご(御)」がついて謙譲語になるかという点が共通しています。 >「お/ご~する」という形は、先般文化審議会から答申された「敬語の指針」によれば、 謙譲語Iの一般形とされています。 (「敬語の指針」のURLは以下のとおり。リンク先は文化庁HP内URL。 http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin.pdf) 謙譲語Iは、「動作の向かう先」を立てる敬語、と定義されています。 「~」には、動詞の連用形、あるいは動作性の名詞(サ変動詞の語幹)が入りますが、 それらは「動作の向かう先」にあたる人物があるものに限られます。 逆に言えば、「動作の向かう先」を持つ動詞は、すべて「お/ご~する」という謙譲語Iの 一般形にできる、ということになります。 さて「訴える」という動詞ですが、もちろんこれは向かう先を持つ動作を表します。よって、 「お訴えする」という形にできる……はずですが、そうはいきません。 質問者の方の感じられたように、「おかしな言葉遣い」であると私も感じます。 それはなぜか、考えてみましょう。 上記「敬語の指針」の27ページには、次のようにあります。 >なお,<向かう先>の人物があっても,例えば「お憧れする(お憧れ申し上 げる)」「御賛成する(御賛成申し上げる)」とは言わない,というように,慣習 上「お(ご)……する」「お(ご)……申し上げる」の形が作れない場合もある。< 「お訴えする」も同様に、慣習上使えない形ということになるでしょう。ただ、それ以上の ことを、「敬語の指針」の上の説明では何も言っていません。 そこで、「敬語の指針」を策定した文化審議会の一員で、敬語研究の専門家の方(菊地 康人東大教授、以下K氏)の意見を参考にしながら、話を進めたいと思います。 なお【】は、引用者(私)がつけた強調の符号です。 K氏は著書(下記)の中で、悪い意味の動詞や、複合動詞の大半、俗語的な動詞は 向かう先があっても「お/ご~する」形にはしづらい(「お殺しする」「お連れ歩きする」 「お乗っけする」などとは言わない)とした上で、さらに次のように述べていらっしゃいます。 >「憧れる・追う・まねる・めざす・傾倒する」などは、意味的にはむしろよい内容なのに  「お/ご~する」という形はなじまない。【主語から補語に一方的に向かう(しかも相手に  恩恵を与えるわけではない)意味の場合は成り立ちにくい】ようである。選挙演説で  【「(私の意見を皆様に)お訴えする」という言い方を時々聞くが、ずいぶん不自然な敬語  である。】 >【「お/ご~する」は、その動詞が労力や負担を肩がわりする意味合いのもので、  それによって具体的・直接的恩恵を得る人物が想定できる習慣が確立している場合で  ないと、言いにくいようである。】 >「お/ご~する」といえるかどうかは、このように、ある程度まで理屈をつけて述べることが  できるにしても、究極的には、【要するに習慣による面があるといわざるを得ないのでは  ないか】とも思われる。 >【「お訴えする」のような不自然な「お/ご~する」を得意になって使うのは、へたをすると、  無教養な印象を与えかねない】ので、注意を要するというべきだろう。 以上、K氏の考えによれば、「訴える」という動詞は、向かう先の人物が具体的・直接的 恩恵をこうむるわけではないので、「お~する」という形にはできない、ということです。 これは定説とまではいえないようですが、それはつまり、この問題は目下研究されつつある 分野であるということではないでしょうか。 よって、はっきりこうだと結論を述べるわけにはいきませんが、「お訴えする」という言い方が 不自然であるということは少なくとも言えると考えます。 < 以上は、主に動詞の謙譲語(「お/ご~する」の一般形)に関して述べたものですが、その動詞の連用形から転成した名詞(「訴え」など)とサ変動詞の語幹にあたる名詞(「説明」「相談」など)に関しても適用することができます。「訴える」などは、<向かう先>(動作の向かう相手の人物)があっても謙譲語にはできないが、「説明」や「相談」「挨拶」などは謙譲語にできる、ということです。その基準は上記K氏によれば、動作の<向かう先>をもち、 >その動詞が労力や負担を肩がわりする意味合いのもので、それによって具体的・直接的恩恵を得る人物が想定できる習慣が確立している場合   には謙譲語を作れ、そうでない場合には作れない(少なくとも不自然である)、ということです。「相談(する)」の場合は、単なる悩み事相談であれば「それによって具体的・直接的恩恵を得る人物が想定できる」とは言えませんが、状況に応じて相談する相手側の利益になる場合もある(「上司に相談して商談を進める」などといった場合)ので、「ご相談」という謙譲語が使えるのです。 なお、#1の方はすべての「お/ご」を丁寧語と考えるという誤解(少なくとも「敬語の指針」によれば、「お/ご」は尊敬語・謙譲語・丁寧語・美化語のいずれも作ることができます。例 先生から【お手紙】をいただく(尊敬語)。先生へ【お手紙】を出す(謙譲語)。今日は【お暑い】ですね(丁寧語)。【お菓子】でも食べませんか(美化語)。) をなさっていますが、そのお考えには教えられる点もあり、私も少し答えを修正いたします。 「ご相談する」は、上記のように正しい謙譲語であり、名詞の場合も「ご相談をさせていただいてよろしいですか」というように使うことができます。ただし「相談」には、「相談すること」という動作性の意味と同時に、「相談そのもの」「相談内容」という非動作性の意味もあります。よって、前の「相談する」という意味合いの場合は「ご相談(を)する」というように謙譲語にできますが、「相談内容」の意味の場合で使われている場合は「ご相談」とはできません。その場合には自分方のもの(つまり「相談内容」)を高めて尊敬語を使うという間違いになります。 結論 「相談する」という動詞の場合は「ご~する」という一般形にあてはまってすべて謙譲語になりえる(下例A)が、「相談」という名詞の場合は、動作性のものは謙譲語になり(下例B)、動作性を持たないものは謙譲語にならない(下例C)、と言えると考えます。 A 先生、【ご相談】したいことがあるのですが。 B 【ご相談】をさせていただきたいのですが。 C 私の【ご相談】は、誰にも理解してもらえなかった。 「敬語の指針」は、最新、かつ唯一の、文字どおり公的な「敬語の指針」なのですが、それに異議を申し立てる方もいらっしゃいます。私自身も不満を覚えるところがままあるのですが、今回問題にしたような、「お/ご」はすべての敬語の種類として使われうる、という点に関しては、ほぼ鉄板の定説(理論)といっていいでしょう。 ただ、その適用範囲が「相談」に及ぶか否かについては、「敬語の指針」を元に私が出した答えです。その点を、混同なさらないようになさってください。 「敬語の指針」並びに「敬語」(菊地康人 講談社学術文庫)を参考にしました。

noname#46454
質問者

お礼

コピーの貼り付けをお願いをしましたが、これほど多く詳しく説明を加えてくださるなんて、思いもしませんでした。 有難いのと申し訳ないのとで、何と言ったらいいかわかりませんが、ありがとうございます。 例に出して頂いた言語を、一つひとつ無能な頭を絞り想像しながら拝見しました。 「なるほど!」と思うと同時に、こうやって言葉は生まれて来たのだなあ、と改めて日本語の難しさを痛感しました。 特に「訴える」について、 >悪い意味の動詞や、複合動詞の大半、俗語的な動詞は >向かう先があっても「お/ご~する」形にはしづらい 他にも >例 先生から【お手紙】をいただく(尊敬語)。先生へ【お手紙】を出す(謙譲語)。今日は【お暑い】ですね(丁寧語)。【お菓子】でも食べませんか(美化語)。) 私は尊敬語・謙譲語・丁寧語更には美化語がごっちゃになってしまっているので、助かります。 私はよく「ら」抜き言葉や二重敬語の他にも、先生から注意されても何故この敬語が間違っているのかさえわからない時がよくあります。 教えた頂いたおかげでまた一歩前進です。 私のちょっとした質問に、こんなにもご丁寧に教えて頂きましてありがとうございました。

その他の回答 (5)

noname#42839
noname#42839
回答No.6

(1)の「ご」は「相談」を丁寧に言っていますから「美化語」に分類されます。 (2)についても同様です。

noname#46454
質問者

お礼

(1)も(2)も良いということですね! ご回答ありがとうございました。

回答No.5

#2・3・4です。謙譲語に関して御説明が足らなかったと思いますので、付け加えます。 >自分側の動作やものごとを立てる場合でも、向かう先の自分がおれば、使ってもよいということでしょうか? そうではなく、 「自分側の動作や物事であっても、それが<向かう先=相手側の人物>がある場合は、「お/ご」をつけた謙譲語として表すことができる。」 ということです。<向かう先>はあくまでも「相手側」です。自分側の動作や物事(自分側の動作)の<向かう先=相手側>を、立てる(高める)のが謙譲語Iです。 「私は先生にご説明する。」・・・「説明する」のは「私(自分側)」の動作ですね。その動作の<向かう先=説明する相手>が「先生(相手側)」です。 この場合、自分側の動作を「ご説明する」と低めて表現することによって、その動作が<向かう先>である「先生」を立てているわけです。 ちょっと硬い文章ですが、「敬語の指針」に関連した説明が書かれているので、下にコピーしておきます。 >【解説2:<向かう先>について】 例えば「先生にお届けする」「先生を御案内する」などの「先生」は<向かう先> であるが,このほか「先生の荷物を持つ」「先生のために皿に料理を取る」という意 味で「お持ちする」「お取りする」と述べるような場合の「先生」についても,ここ でいう<向かう先>である。(例:「あ,先生,そのかばん,私がお持ちします。」「先 生,お料理,お取りしましょう。」) また,「先生からお借りする」の場合は,「先生」は,物の移動の向きについて見れ ば<向かう先>ではなく,むしろ「出どころ」であるが,「借りる」側からは,「先生」 が<向かう先>だと見ることができる。「先生からいただく」「先生に指導していただ く」の場合の「先生」も,「物」や「指導する」という行為について見れば,「出どこ ろ」や「行為者」ではあるが,「もらう」「指導を受ける」という側から見れば,その <向かう先>である。その意味で,これらも謙譲語Iであるということになる。 上で述べた<向かう先>とは,このような意味である。 >2 謙譲語I (1)動詞の謙譲語I (1) 動詞の謙譲語Iの形 「訪ねる→伺う」のように特定の語形(特定形)による場合と,「お(ご)……す る」(例:届ける→お届けする,案内する→御案内する)のように広くいろいろな 語に適用できる一般的な語形(一般形)を使う場合とがある。 【特定形の主な例】 ・伺う(←訪ねる・尋ねる・聞く) ・申し上げる(←言う) ・存じ上げる(←知る) (注) 「存じ上げる」は,「存じ上げている(います,おります)」の形で,「知っている」の謙譲語I として使う。ただし,否定の場合は,「存じ上げていない(いません,おりません)」とともに, 「存じ上げない」「存じ上げません」も使われる。 ・差し上げる(←上げる) ・頂く(←もらう) ・お目に掛かる(←会う) ・お目に掛ける,御覧に入れる(←見せる) ・拝見する(←見る) ・拝借する(←借りる) 【一般形の主な例】 ・お(ご)……する(後掲【補足イ】参照。) ・お(ご)……申し上げる(後掲【補足イ】参照。) ・……ていただく(例:読む→読んでいただく,指導する→指導していただく) ・お(ご)……いただく(例:読む→お読みいただく,指導する→御指導いただく) (注) 「お(ご)……いただく」を作る上では,前掲「1(1)(1)」の【補足ア:「お(ご)……になる」 を作る上での留意点】(25ページ)に準じる留意が必要である。 【補足イ:「お(ご)……する」「お(ご)……申し上げる」を作る上での留意点】 「お(ご)……する」「お(ご)……申し上げる」を作る上で留意すべき点は,次のと おりである。 【イ-1:「お(ご)……する」「お(ご)……申し上げる」が作れるための基本的条件】 これらの語は<向かう先>を立てる謙譲語Iなので,<向かう先>の人物があ る動詞に限って,これらの形を作ることができる。例えば「届ける」や「案内す る」は<向かう先>の人物があるので,「お届けする(お届け申し上げる)」「御 案内する(御案内申し上げる)」という形を作ることができるが,例えば「食べ る」や「乗車する」は<向かう先>の人物が想定できないので,「お食べする(お 食べ申し上げる)」「御乗車する(御乗車申し上げる)」という形を作ることはで きない。 なお,<向かう先>の人物があっても,例えば「お憧れする(お憧れ申し上 あこが げる)」「御賛成する(御賛成申し上げる)」とは言わない,というように,慣習 上「お(ご)……する」「お(ご)……申し上げる」の形が作れない場合もある。 【イ-2:「お」「御」の使い分け】 一般に,動詞が和語の場合は「届ける→お届けする」「誘う→お誘いする」の ように「お……する」となり,漢語サ変動詞の場合は,「案内する→御案内する (御案内申し上げる)」「説明する→御説明する(御説明申し上げる)」のように 「ご……する」となる。 (2) 可能の意味を添える場合 動詞に可能の意味を添えて,かつ謙譲語Iにするには,まず謙譲語Iの形にし た上で可能の形にする。 例:伺える・お届けできる・御報告できる(まず,「伺う」「お届けする」「御報告 する」の形にした上で,可能の形にする。後二者の場合,「する」を「できる」 に変えることで,可能の形になる) (2)名詞の謙譲語I 一般には,「(先生への)お手紙」「(先生への)御説明」のように,「お」又は「御」 を付ける。ただし,「お」「御」のなじまない語もあるので,注意を要する。(6の(1) を参照。)

noname#46454
質問者

お礼

沢山の例を出して頂いてありがとうございます。 楽しく拝見しました。 こういう例を見ていくと、知らないこと、普段全く気付いていなかったなど、色々ですが、 言葉についてやはり勉強しないといけないなあ、と思う次第です。 人前で言葉づかいで恥をかいたり、時には人に不愉快な思いをさせることだってあるかもしれませんよね。 ここでの質問や貼り付けて頂いたURLを、時々読み返したいと思います。 ご親切にありがとうございました。

noname#46454
質問者

補足

それから私の質問に何度も答えて頂きまして、ありがとうございました。理解することができました。

回答No.3

#2です。お答えします。 >「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私 >の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は, >結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。 とありますが、(2)も「私のご相談」で自分側の動作なので、上記にあてはまるような気がするのですが・・・どうでしょうか。 その前に、 ><向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして, 「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を 付けることには全く問題がない。 とありますよね。ここの「説明」も自分側の動作ですが、「御」をつけた「御説明」を「全く問題がない」としています。「相談」の場合も同様です。「説明」や「相談」は、<向かう先>を持つ動作性の名詞です。「私(自分側)があなた(相手側)に○○を相談する。」というように、その動作が「あなた」という<向かう先>をもっているので、「説明」や「相談」は「御」がついて謙譲語になれるわけです。なお、<向かう先>は必ずしも文の表面に表される必要はありません。「私のご相談は○○です。」という文言の場合、園は囲碁には当然相談したい相手(<向かう先>)が想定されているわけです。 それに対し「考え」や「旅行」という動作性の名詞(あるいは「考える」「旅行する」という動詞)は、自分側の動作を表しますが、<向かう先>の人物をもっていません。よって「お考え」「ご旅行」という形は、相手を持たない自分側だけで完結する行為「考え」「旅行」に「お/ご」をつけた尊敬語ということで、誤った言い方になるわけです。 つまり、同じ動作性の名詞でも、<向かう先>をもつものは「お/ご」をつけて謙譲語Iになるが、<向かう先>を持たないものは謙譲語にはなれない、ということです。 以下は、<向かう先>を持ち、謙譲語になる動作性の名詞や一般の名詞の一例です。 「おことわり」「お見舞い」「ご挨拶」「ご案内」「お手紙」など。 この問題に関しては、かつて、さらに詳しく検討したことがあります。興味がおありでしたら仰ってください。コピー貼附します。

noname#46454
質問者

補足

更に詳しくありがとうございます。 自分側の動作やものごとを立てる場合でも、向かう先の自分がおれば、使ってもよいということでしょうか? >コピー貼附します ではよろしくお願いします。 説明にとても納得できるのですが、回答が分かれているようですし

回答No.2

「敬語の指針」(平成19年2月2日 文化審議会答申 全文は下記URL)では、(1)も(2)も正しい敬語ということになっています。次は、「敬語の指針」からのコピーです。 >【解説3:名詞の謙譲語I】 「先生へのお手紙」「先生への御説明」のように,名詞についても,<向かう先> を立てる謙譲語Iがある。 (注) ただし,「先生からのお手紙」「先生からの御説明」の場合は,<行為者> を立てる尊敬語である。この ように,同じ形で,尊敬語としても謙譲語Iとしても使われるものがある。 >【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がする が,「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに, 自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。 これは,どう考えれば良いのだろうか。 【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の 動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして, 「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を 付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合 もある。 「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私 の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は, 結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。 ご質問の場合、(1)は謙譲語Iの一般形である「お/ご~する」の形に「相談(する)」をあてはめたものであり、(2)は<向かう先>をもつ動作性の名詞を謙譲語にして相手を立てたもので、ともに正しい敬語であるということです。

参考URL:
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin.pdf
noname#46454
質問者

お礼

>「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私 >の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は, >結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。 とありますが、(2)も「私のご相談」で自分側の動作なので、上記にあてはまるような気がするのですが・・・どうでしょうか。 それからURLありがとうございます。 こういったのがあるのですね!勉強になります。

  • Parismadam
  • ベストアンサー率65% (2756/4211)
回答No.1

はじめまして。 敬語には尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類がありますが、名詞に「ご」をつけるのは丁寧語になります。 丁寧語は、それを使うことによって、相手の地位を上げる効果(尊敬語)も、自分の地位を下げる効果(謙譲語)もない中道的な用法です。 相手に失礼にならないよう、配慮した使い方が大切です。何でもかんでも「ご」をつけるトンチンカンな用法では、相手も眉をしかめます。 (1)ご相談したいことがあります: この用法は正しい用法です。「相談する」という動詞は「(事柄)を相談する」という、相談内容を目的語にとる他動詞で、「(人に)(人と)相談する」と、相手を必要とする動詞です。 ここで「ご」という接頭語がついているのは、相談を聞いてくれる相手に対する礼儀を表す「装飾」に使われている用法です。「(あなたに)ご相談したい」は「あなた」に対する丁寧語になります。 (2)「私のご相談は○○です」 この用法は間違いです。相手に対する丁寧語は、ここでは「です」に十分表れています。「私の」は自分のものを表す所有格ですから、「相談」は自分のものとなります。自分、自分の所有物、自分にまつわることに「ご」をつけるのは、自己敬語と呼ばれる用法です。かつて平安の全盛を極めた藤原道長がよくその用法を使ったように、自分を自分で敬い、高めるという自画自賛の尊大な用法です。 正しい用法は「私の相談はOOになります」  (1)の表現とミックスした形で 「相談にのっていただきたいことがあります」 という表現がありますが、この場合も「ご」をつけてしまいそうですが、ここはつけてはいけないところです。ここで使われている「相談」は「私の相談」という私に関わることとして使われていますから、「ご」をつけると自己敬語になってしまうのです。相手への礼儀は「のっていただきたい」のところで丁寧語を使って表されていますので、2度丁寧語を使う必要はないのです。 以上ご参考までに。

noname#46454
質問者

お礼

わかりやすい例を出して頂いたおかげで、とてもよくわかりました。 それから >「相談にのっていただきたいことがあります」 普段「ご相談にのっていただきたい」と使っている人はあまりいないので気がつきませんでしたが、このような表現も例に挙げて説明をして頂くと、確かにおかしいと改めて思う言葉ですね。 ありがとうございました。

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