- ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:一次元の箱中の光子)
一次元の箱中の光子
このQ&Aのポイント
- 共役ポリエンを一次元の箱とみなすと、ブタジエン、ビタミンA、カロテンの色の違いは共役鎖の長さによるものです。
- ブタジエンは短い波長しか吸収できず、ビタミンAは部分的に可視光を吸収して橙黄色になり、カロテンは赤色領域だけを残して他の波長を吸収してルビー赤となります。
- ビタミンAの332nmでの最も強い吸収は、ビタミンAの電子遷移のエネルギーに関連しており、この値を用いてビタミンAの共役鎖の長さを推定することができます。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
前半の問題はともかく、後半の問題まで考えると半定量的な理解が必須だと思います。 考えなければいけない要因は2つあります。一つは文中にある箱の長さです。もう一つは、箱の中にある電子の数です。一番低いエネルギーの光の吸収は、電子が占有しているもっともエネルギーの高い状態(いわゆるHOMOというやつです)と電子が存在していないもっともエネルギーの低い状態(LUMO)の間の電子遷移になります。共役ポリエンの場合は、HOMOもLUMOもπ電子由来の軌道から生じます。π電子は共役あたり2個あり、パウリの排他原理より一つの軌道に入れる電子数は2個ですから、それぞれの物質について、二重結合の数を数えれば、下から何番目の軌道まで占有されているかが求められます。あとは、その軌道と一つ上の軌道のエネルギー差を(1次元井戸型ポテンシャルのエネルギーレベルの式を使って)求めてやれば、それが、非常にあらい近似したでの吸収は長を与えます。このあたりの話は、アトキンスの物理化学(上)の演習問題で見た記憶がありますので、そのあたりを探されてはいかがでしょうか。 質問文中にしめされた前半部分の回答は、箱が小さいと吸収が短波長側になる理由が示されていないので、私の個人的な感覚では定性的な説明としては不充分であると思います。(何故もっとも長い吸収は長が箱の長さに依存するのかが示されてないです。箱の長さが長くなると、1次元井戸型ポテンシャル中の粒子のエネルギーが低下することと、一方ででHOMOの量子数は大きくなりエネルギーは高くなるけれども、全体としてはHOMOとLUMOのエネルギー差は共役の個数が増えるに従って小さくなることを示さないといけないでしょう)
お礼
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。 しかし、お答えいただいた解答を参考にしながら何とか解くことが出来ました。本当にありがとうございました。