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ヨーロッパの上流サロン的な催し
映画などでよく出てくる、ヨーロッパの貴族上流階級サロン的な会合みたいなやつって、いつごろまでやっていたんでしょうか? また、ああいう貴族的なものが没落して習慣もなくなると、そのお抱えの商店とかメーカーなどはどういう方向転換をしたのでしょうか。
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- caesar-x2
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サロンという言葉がフランス語ですから 一般的にイメージするのは フランスの上流社会のサロンだと思います。 ああいうのはいつごろまでやっていたのか?という 質問ですが、今も行われています。 というか、多分、サロンが何なのかを ピンときてないんだと思いますが、 要するに金持ち連中がハイソな場所に集まって 社交的時間を楽しむというだけのことで、 日本でいうならば千利休とか古田織部の茶会みたいなもの。 実際、サロンの大半もお茶会ですが、 (舞踏会と混同しないように) 特になんと言うことはない集まりです。 ただサロンでは中心となる人物、 つまりホステス/ホストの人気・評判が重要で、 その人の信望が高ければ、身分の高い人や教養のある 一流どころが集まってくるわけで、 逆に言えば、サロンの主催者の人気投票みたいなところがあって 主催者の側からすれば、見栄と虚栄、維持の張り合いの場所なんです。 ま、アメリカなんかでイケてるパーティーを開けるかどうかで その学生のクールかどうかが決まるみたいなのと同じですが、 時代はかわってもやってることは一緒ということです。 また出席する側でも、当時も今も紹介状やつてが必要ですから そういう人脈があることが人気者グループに入れるかどうかの鍵なわけで その意味でも今も昔も同じ。 貴族の話にしても、現在でもヨーロッパ貴族が集まる社交の場があって それに関する雑誌まであるそうですが、そういう文化は今でも健在。 日本で茶道とかが(完全には)廃れてないように。 身分としての貴族制は(一部の国を除き)廃止されましたが、 貴族の称号はフランスを含む多くの国で残っていて、 文化も消えたわけではありません。それは当然。 あとちなみに貴族の時代のお抱え商店とか商人とかは 現在はほとんど残ってません。というのは、当時は家内工業で 家族経営の零細企業ばかりだったので、 ファッションブランドのような大きなメーカーになったところは 私の知るかぎりなかったと思います。 現在のブランドは古いものでも ほとんどが20世紀初頭にできたもので、貴族とは直接関係ありません。
衣料関係はちょっとわからないんですが、絵画なら今でもサロンの様なものはあります。 個展です。しかしサロンの様に何か話し合ったりとかそういうのではないですが、個展を開いて絵を見てもらい販売しますし、当時のサロンの役割をしていると思います。 他の分野でもあるのでしょうか? 要は貴族とかのアカデミックなものではなくて、これは画家独自のサロンです。 ちょうど、貴族のサロンの没落頃が、近代芸術とそれ以前の境界線で、 保守的なサロンに対して不満を持った画家達が自分たち独自のグループや結社を作り、独自のサロンを開催していったのです。 そしてそれが印象派の連中です。 貴族はその後没落していきますが、その頃から芸術の中心はパリからニューヨークに移り、パトロンも貴族から資本主義が発達し力をつけてきた商人などの資本家が中心になっていきます。
お礼
画家サロンは今もあるようです。近代芸術は貴族的趣向から遠ざかっていったんでしょうかね。貴族のほうも自分らの趣向を変えていったという実情かもしれませんね。 芸術的な観点からよくわかりました。
- bougainvillea
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いまでもカンヌ映画祭とかパリコレとかでやってるんじゃないでしょうか
お礼
あれもその名残かもしれないですね。ただ、大分雰囲気が違っていてかなり派手にマナー的なものがないような状態のように思えます。
お礼
いまでも、あるところにはあるのですか。あちらの社会はどうも疎いので。貴族が消えたといっても慣習上のこり続けるものなんでしょうかね。メーカーブランドに関してはよくわかりました。それとともに滅び、いまあるのは流れを汲んでいるわけではないのですね。