限られた資源の制約下でできるだけ豊な経済を達成するためには、資源を最適に配分しなければなりません(これは限られた資源で何をどれだけ生産したとき、経済はもっとも豊になれるかということを意味する)。
市場経済のもとでは価格メカニズムによって市場に任せておけば資源の最適配分が達成されます。
そこで課税が導入されると、この資源の最適配分にゆがみが生じると言うことが考えられます。
例えば消費税がないときには、300円/kgの米を100kg、2000円/本のワインを50本消費していたとします。
消費税が一律に10%課せられたとします。米は1kg330円にワインは2200円に値上がりします。
このとき消費者は必需品である米の消費は少し(例えば2%)減らし、贅沢品であるワインの消費は沢山(例えば10%)減らすでしょう。
課税前の資源配分が最適であったとすれば、税が導入された後のそれは歪みが生じております。と言うことは資源の最適配分が実現していないということになります。
お礼
非常に分かりやすいご回答、ありがとうございました。とても助かりました。
補足
ということは、税を導入することによって死過重が発生し、経済が税導入前と比べてその死過重の分だけ歪んでしまったということなのでしょうか?